万暦帝
万暦帝は、明代最長となる48年間の在位期間を誇る皇帝です。前半期は名宰相・張居正の補佐を受け、一条鞭法の全国導入など税制改革を成功させて財政を豊かにしました。しかし張居正の死後は政治への関心を失い、数十年間にわたり朝政を放棄する「無為」の統治へと陥ります。さらに「万暦の三大征」と呼ばれる文禄・慶長の役への出兵などの大規模な軍事行動により国庫は底をつき、後金(清)の台頭を許す原因となりました。全盛期の財政的繁栄から王朝衰退の決定的な引き金へと至る、明朝の興亡の劇的な転換期を象徴する複雑な影を持つ政治的存在です。
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