ヨーロッパ史 砲兵将校として従軍し量子力学の礎を築いたシュレーディンガー
オーストリアの物理学者エルヴィン・シュレーディンガーは、第一次世界大戦の開戦に伴いオーストリア=ハンガリー帝国軍の砲兵将校として召集された。イゾンツォ戦線などの最前線に赴任し、危険と隣り合わせの状況下で砲兵部隊を指揮しながらも、物理学の専門書を読み進めて研究への意欲を維持した。戦火を生き延びた彼は、戦後に波動運動や量子力学の研究を本格化させ、1926年にシュレーディンガー方程式を発表。1933年にはノーベル物理学賞を受賞するに至る大飛躍を遂げた。