激動の朝鮮戦争と冷戦下の韓国国家建設史
大韓民国は第二次世界大戦後の分断と朝鮮戦争の惨禍を経て、冷戦の最前線として過酷な国家建設を開始した。アメリカからの多大な経済・軍事支援を受けつつ、強大な反共体制を整備。1960年代以降は政府主導の輸出志向型工業化戦略を推進し、「漢江の奇跡」と呼ばれる驚異的な経済成長を達成した。その過程では軍事政権による強権政治と人権抑圧が続いたが、市民や学生による絶え間ない民主化運動が結実し、1987年には民主化を実現。冷戦下の安全保障、開発独裁による急成長、そして民主化の達成という劇的な国家の再建と発展を遂げた。