ヨーロッパ史 ジョゼフ・フーシェ:近代警察制度を築いた「陰の権力者」
フランス革命から帝国、復古王政期にかけて警察大臣を務めた暗躍の政治家。ジャコバン派として台頭しテルミドールのクーデターに関与した後、ナポレオン体制下で巨大な情報網と秘密警察を構築。あらゆる政敵や内情を把握して自らの地位を確固たるものにした。ナポレオンの失脚や百日天下の際も巧妙に立ち回り、時代の変遷を生き延びた。その冷徹な情報収集能力と変幻自在な権謀術数により、近代的な警察組織の原型を形作った「陰の権力者」として恐れられた。