ヨーロッパ史 祖国への愛と洗練された抒情を歌うピアノの詩人
フリデリク・ショパンは、ピアノの持つ表現力を極限まで高め、「ピアノの詩人」と称されるポーランド出身の作曲家・ピアニストである。祖国の苦難に心を痛め、『英雄ポロネーズ』や『革命のエチュード』など、郷愁と愛国心に満ちた作品を数多く残した。また、夜想曲(ノクターン)やワルツ、マズルカにおいて繊細な抒情性と複雑な和声美を融合させ、独自のピアノ法を確立した。生涯の多くをパリで過ごし、サロン文化を中心としながら鍵盤表現に革命をもたらした。