イスマーイール2世
イスマーイール2世はサファヴィー朝の第3代シャーである。父タフマースブ1世の治世中、軍功を挙げたものの謀反の疑いをかけられ、20年近くカフカハ城に幽閉された。父の死後に勃発した王位継承争いを制して即位したが、権力を固めるために自身の兄弟や親族をはじめとする多くの王族を凄惨に粛清した。さらに、伝統的なシーア派の方針を転換してスンナ派への歩み寄りを見せたため、宮廷やキジルバシュ層との強い対立を引き起こした。その苛烈な統治と宗教政策の混乱の中、即位から僅か1年余りで謎の急死を遂げ、王朝内紛の混乱をさらに深める結果となった。
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