ヨーロッパ史 ディートリヒ・ブクステフーデ:オルガン音楽の巨匠と北ドイツ・バロック
リューベックの聖マリア教会オルガニストとして長年活躍したディートリヒ・ブクステフーデは、北ドイツ・バロック音楽の最高峰とされる作曲家・演奏家である。自由奔放な即興性と厳格な対位法が融合したオルガン曲を数多く遺し、自ら主催した夕べの演奏会「アーベントムジーク」はヨーロッパ中にその名をとどろかせた。若き日のヨハン・ゼバスティアン・バッハやヘンデルが彼の手腕と演奏を学ぶためにリューベックを訪れたエピソードは有名であり、バロック器楽・オルガン音楽の発展において欠かせない先駆的役割を果たした。