ブリの支出ランキング2025：富山・長崎・大津が高水準の背景分析

2025年4月のブリの全国平均支出は218円で、前年より約16%減少した。富山市や長崎市、大津市など北陸・九州・近畿の一部地域で支出額と購入頻度が高く、地元の漁業資源や食文化が影響している。全国的には消費減少傾向が見られ、地域差が大きい状況である。

ブリの月間支出ランキング（二人以上世帯）

2025年4月

降順昇順

	都市名	支出額[円]	全国比[%]	前年同月比[%]
	全国	218	100	-16.48
1	富山市	515	236.2	-14.02
2	長崎市	469	215.1	+57.38
3	大津市	394	180.7	+65.55
4	鹿児島市	379	173.9	-24.65
5	福井市	375	172	-9.42
6	徳島市	373	171.1	+19.94
7	津市	352	161.5	-4.087
8	大阪市	348	159.6	+13.36
9	千葉市	323	148.2	+13.33
10	広島市	314	144	+37.72
11	高知市	313	143.6	-29.5
12	金沢市	311	142.7	-13.85
13	奈良市	308	141.3	-19.79
14	神戸市	304	139.4	-42.31
15	松江市	298	136.7	-8.308
16	福岡市	296	135.8	+89.74
17	山口市	281	128.9	-13.27
18	和歌山市	277	127.1	+4.135
19	東京都区部	274	125.7	-6.485
20	岡山市	257	117.9	-39.1
21	さいたま市	256	117.4	-1.158
22	佐賀市	252	115.6	+72.6
23	横浜市	244	111.9	-33.15
24	北九州市	244	111.9	-23.27
25	高松市	241	110.6	-42.34
26	京都市	236	108.3	-25.55
27	堺市	221	101.4	-41.22
28	大分市	216	99.08	-14.62
29	相模原市	206	94.5	-17.27
30	水戸市	203	93.12	+67.77
31	川崎市	203	93.12	-32.56
32	宮崎市	203	93.12	-21.62
33	秋田市	195	89.45	-23.53
34	松山市	195	89.45	-9.302
35	長野市	178	81.65	+54.78
36	新潟市	168	77.06	+33.33
37	静岡市	167	76.61	+5.696
38	山形市	161	73.85	-37.35
39	名古屋市	145	66.51	-50
40	岐阜市	143	65.6	-57.82
41	鳥取市	136	62.39	-58.91
42	浜松市	135	61.93	-60.76
43	福島市	134	61.47	-37.09
44	甲府市	132	60.55	-13.73
45	熊本市	130	59.63	-53.74
46	仙台市	114	52.29	-36.31
47	青森市	101	46.33	-12.93
48	前橋市	100	45.87	-1.961
49	札幌市	97	44.5	+22.78
50	盛岡市	93	42.66	-37.58
51	那覇市	92	42.2	+17.95
52	宇都宮市	64	29.36	-53.96

月間支出の推移

世帯当りの月間購入回数

2025年4月

降順昇順

	都市名	購入回数[回]	全国比	前年同月比[%]
	全国	0.44	100	-16.98
1	富山市	1.11	252.3	-18.98
2	長崎市	0.97	220.5	+67.24
3	鹿児島市	0.8	181.8	-24.53
4	福井市	0.8	181.8	-6.977
5	津市	0.71	161.4	-8.974
6	高知市	0.68	154.5	-20
7	金沢市	0.68	154.5	-1.449
8	大津市	0.68	154.5	+33.33
9	徳島市	0.65	147.7	+14.04
10	松江市	0.63	143.2	-5.97
11	大阪市	0.61	138.6	+3.39
12	秋田市	0.59	134.1	-22.37
13	福岡市	0.58	131.8	+65.71
14	山口市	0.58	131.8	-21.62
15	佐賀市	0.56	127.3	+69.7
16	神戸市	0.55	125	-40.22
17	広島市	0.54	122.7	+20
18	和歌山市	0.54	122.7	+17.39
19	東京都区部	0.52	118.2	-1.887
20	岡山市	0.52	118.2	-40.91
21	奈良市	0.5	113.6	-25.37
22	千葉市	0.49	111.4	-25.76
23	水戸市	0.48	109.1	+60
24	堺市	0.47	106.8	-29.85
25	宮崎市	0.46	104.5	-34.29
26	高松市	0.45	102.3	-41.56
27	北九州市	0.45	102.3	-26.23
28	横浜市	0.44	100	-38.03
29	松山市	0.44	100
30	さいたま市	0.44	100	-18.52
31	静岡市	0.39	88.64	+25.81
32	川崎市	0.39	88.64	-29.09
33	大分市	0.39	88.64	-22
34	新潟市	0.38	86.36	+40.74
35	京都市	0.38	86.36	-33.33
36	山形市	0.35	79.55	-39.66
37	鳥取市	0.32	72.73	-60.49
38	長野市	0.32	72.73	+10.34
39	相模原市	0.31	70.45	-29.55
40	福島市	0.3	68.18	-34.78
41	浜松市	0.3	68.18	-59.46
42	岐阜市	0.28	63.64	-59.42
43	名古屋市	0.26	59.09	-57.38
44	盛岡市	0.25	56.82	-37.5
45	甲府市	0.25	56.82	-41.86
46	仙台市	0.25	56.82	-28.57
47	青森市	0.24	54.55	-7.692
48	熊本市	0.23	52.27	-65.67
49	札幌市	0.21	47.73	+10.53
50	前橋市	0.19	43.18	-24
51	宇都宮市	0.18	40.91	-35.71
52	那覇市	0.17	38.64	+21.43

月間購入回数の推移

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ブリの月間支出の現状と今後

2025年4月時点のブリの全国平均支出額は218円で、魚類の中では比較的高価な部類に入ります。しかし前年同月比では全国で-16.48%と大幅な減少傾向が見られ、価格や購入頻度の変動が影響していることがうかがえます。購入頻度は全国平均で0.44回/月で、1般的な魚の中では中程度の頻度です。

支出額が高い都市の特徴

支出額のトップは富山市（515円）で、全国平均の約2.4倍と非常に高い水準です。次いで長崎市（469円）、大津市（394円）、鹿児島市（379円）、福井市（375円）など北陸・9州・近畿地方が目立ちます。これらの地域は漁業資源が豊富で地元での消費が活発、さらに季節ごとの需要が高いことが影響していると考えられます。

購入頻度と消費の地域差

購入頻度で際立つのは富山市（1.11回/月）、長崎市（0.97回/月）で、これらの地域は頻繁にブリを購入する傾向が強いです。その他、鹿児島市、福井市、大津市、徳島市なども0.6回以上の購入頻度があり、特定の地域ではブリの消費が定着していると推察されます。1方で全国的には購入頻度が減少傾向にあり、消費スタイルの変化も示唆されます。

前年同月比による増減の分析

前年同月比で増加が顕著なのは長崎市（+57.38%）、大津市（+65.55%）、広島市（+37.72%）、徳島市（+19.94%）などで、需要増や価格回復が見られます。1方、富山市や鹿児島市、福井市などではマイナスが続き、地域間で消費のばらつきが大きいことがわかります。特に富山市は支出額・頻度ともに大幅減少し、市場環境の変化を示唆しています。

文化的背景と市場環境の影響

ブリは日本の冬の代表的な魚であり、地域によっては正月料理など特別な行事での需要が高い魚です。北陸や9州地方での高支出や高頻度購入は、こうした伝統的な食文化や地域の漁業資源が影響していると考えられます。1方で都市部や1部の地域では消費スタイルの多様化や代替魚の選択が進んでおり、全体的な支出減少に繋がっている可能性があります。