【生鮮果物】都市別支出ランキング2025年｜高額支出は松江市・奈良市

2025年4月の生鮮果物の全国平均支出は2,817円で、さいたま市（3,948円）、松江市（3,812円）、水戸市（3,773円）などが上位。松江市は購入回数（10.42回）・支出額ともに大幅増で、健康志向と地元産果物の消費が背景に。支出増加は地方都市でも顕著で、今後の果物消費は地域性と習慣によりさらに多様化すると予測される。

生鮮果物の月間支出ランキング（二人以上世帯）

2025年4月

降順昇順

	都市名	支出額[円]	全国比[%]	前年同月比[%]
	全国	2817	100	+6.022
1	さいたま市	3948	140.1	+25.06
2	松江市	3812	135.3	+54.58
3	水戸市	3773	133.9	+5.391
4	奈良市	3705	131.5	+27.28
5	京都市	3652	129.6	+23.75
6	横浜市	3608	128.1	+28.44
7	東京都区部	3608	128.1	+10.95
8	富山市	3513	124.7	+21.52
9	千葉市	3466	123	-11.2
10	名古屋市	3378	119.9	+35.77
11	神戸市	3322	117.9	+12.04
12	広島市	3211	114	+15.34
13	鹿児島市	3069	108.9	+55.63
14	相模原市	3026	107.4	-0.917
15	大阪市	3018	107.1	+3.392
16	福岡市	2975	105.6	+23.09
17	山口市	2970	105.4	+21.32
18	新潟市	2928	103.9	-5.67
19	前橋市	2914	103.4	+5.389
20	岐阜市	2899	102.9	-19.52
21	長崎市	2898	102.9	-3.336
22	大津市	2875	102.1	+39.02
23	山形市	2867	101.8	-3.207
24	福井市	2846	101	+28.6
25	堺市	2820	100.1	-6.499
26	福島市	2817	100	+2.961
27	宮崎市	2801	99.43	+25.89
28	浜松市	2750	97.62	+57.14
29	高松市	2739	97.23	+12.48
30	仙台市	2703	95.95	-14.52
31	熊本市	2681	95.17	-15.4
32	川崎市	2602	92.37	-20.86
33	岡山市	2593	92.05	-12.04
34	徳島市	2592	92.01	+30.98
35	北九州市	2587	91.84	+12.97
36	金沢市	2546	90.38	-14.19
37	盛岡市	2521	89.49	-4.108
38	秋田市	2518	89.39	-6.982
39	宇都宮市	2493	88.5	-8.581
40	大分市	2486	88.25	+29.28
41	高知市	2461	87.36	+9.573
42	甲府市	2457	87.22	-11.75
43	津市	2421	85.94	+7.6
44	札幌市	2377	84.38	+1.755
45	鳥取市	2373	84.24	-10.49
46	那覇市	2366	83.99	+9.284
47	静岡市	2330	82.71	-17.14
48	佐賀市	2261	80.26	+13.22
49	青森市	2250	79.87	-12.93
50	松山市	2207	78.35	-7.152
51	和歌山市	2206	78.31	-11.12
52	長野市	2115	75.08	-12.46

月間支出の推移

世帯当りの月間購入回数

2025年4月

降順昇順

	都市名	購入回数[回]	全国比	前年同月比[%]
	全国	7.23	100	+2.553
1	松江市	10.42	144.1	+46.35
2	神戸市	9.73	134.6	+7.514
3	山口市	8.72	120.6	+11.79
4	さいたま市	8.62	119.2	-1.373
5	富山市	8.59	118.8	+2.019
6	奈良市	8.54	118.1	+18.28
7	福岡市	8.41	116.3	+22.95
8	京都市	8.41	116.3	-1.407
9	水戸市	8.38	115.9	+5.144
10	東京都区部	8.32	115.1	+0.605
11	広島市	8.23	113.8	+2.109
12	横浜市	8.2	113.4	+9.772
13	長崎市	8.08	111.8	+4.258
14	堺市	8.02	110.9	+0.881
15	鹿児島市	7.98	110.4	+33.89
16	大阪市	7.88	109	-2.475
17	相模原市	7.77	107.5	-4.074
18	千葉市	7.62	105.4	-18.5
19	岐阜市	7.56	104.6	-5.144
20	浜松市	7.4	102.4	+33.33
21	前橋市	7.39	102.2	-0.135
22	静岡市	7.37	101.9	-2.642
23	新潟市	7.37	101.9	-2.255
24	福井市	7.34	101.5	+15.59
25	宮崎市	7.27	100.6	+11.33
26	岡山市	7.22	99.86	-9.296
27	仙台市	7.1	98.2	-7.912
28	鳥取市	7.07	97.79	+1.435
29	名古屋市	7.06	97.65	+0.142
30	高松市	6.96	96.27	+1.163
31	高知市	6.95	96.13	+1.757
32	大津市	6.91	95.57	+12.72
33	盛岡市	6.87	95.02	-2.691
34	熊本市	6.87	95.02	+0.439
35	北九州市	6.85	94.74	+4.103
36	秋田市	6.81	94.19	-6.584
37	福島市	6.81	94.19	-4.755
38	山形市	6.79	93.91	-11.93
39	金沢市	6.76	93.5	-14.86
40	徳島市	6.72	92.95	+18.52
41	松山市	6.49	89.76	-3.709
42	佐賀市	6.47	89.49	+10.41
43	津市	6.42	88.8	+6.822
44	青森市	6.35	87.83	-2.607
45	和歌山市	6.32	87.41	-3.511
46	川崎市	6.28	86.86	-23.6
47	宇都宮市	6.14	84.92	-9.172
48	那覇市	6.13	84.79	+1.997
49	札幌市	6.05	83.68	-4.423
50	大分市	5.99	82.85	+8.909
51	長野市	5.86	81.05	-13.44
52	甲府市	5.54	76.63	-19.36

月間購入回数の推移

家計調査家計収支編二人以上の世帯詳細結果表 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

家計調査は、統計理論に基づき選定された全国約9千世帯を対象として、家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査しています。　家計調査の結果は、我が国の景気動向の把握、生活保護基準の検討などの基礎資料として利用のほか、地方公共団体、民間の会社な...

カテゴリー

食料野菜・果実

野菜・果実

野菜・海藻生鮮野菜乾物・海藻大豆加工品果物生鮮果物果物加工品

詳細なデータとグラフ

小売物価統計調査小売物価統計調査（動向編） | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

小売物価統計調査は、消費者物価指数やその他物価に関する基礎資料を得ることを目的とした調査です。毎月、全国的規模で国民の消費生活上重要な財の小売価格、サービスの料金及び家賃を、店舗及び世帯を対象に調査しています。調査結果は、年金等の給付見直し...

生鮮果物の月間支出の現状と今後

生鮮果物は、4季折々の味覚を楽しむと同時に、健康的な食生活を支える食品として、多くの家庭に取り入れられています。2025年4月時点での全国平均支出額は2,817円となっており、前年同月比では+6.02%と増加傾向が見られます。これは、健康志向の高まりや外食減少による家庭内消費の増加が背景にあると考えられます。

生鮮果物支出が高い都市ランキング

2025年4月の都市別ランキングで最も支出が多いのは、以下の都市です。

さいたま市：3,948円（+25.06%）
松江市：3,812円（+54.58%）
水戸市：3,773円（+5.39%）
奈良市：3,705円（+27.28%）
京都市：3,652円（+23.75%）
横浜市：3,608円（+28.44%）
東京都区部：3,608円（+10.95%）
富山市：3,513円（+21.52%）
千葉市：3,466円（-11.2%）
名古屋市：3,378円（+35.77%）

首都圏や政令指定都市、伝統的な食文化を持つ地域が上位に並んでおり、果物の消費が「日常の1部」として根付いていることがうかがえます。

特に松江市と奈良市の伸び率が目覚ましく、松江市は前年比+54.58%と最も大きな伸びを示しています。これは地域の地場産果物の流通拡大、または高齢世帯を中心とした健康志向の強まりが影響していると考えられます。

月間購入回数から見る習慣性の強さ

生鮮果物の全国平均購入回数は月7.23回ですが、以下の都市ではそれを大きく上回る頻度が見られます。

松江市：10.42回（+46.35%）
神戸市：9.73回（+7.51%）
山口市：8.72回（+11.79%）
さいたま市：8.62回（-1.37%）
富山市：8.59回（+2.02%）
奈良市：8.54回（+18.28%）
福岡市：8.41回（+22.95%）
京都市：8.41回（-1.41%）
水戸市：8.38回（+5.14%）
東京都区部：8.32回（+0.61%）

特筆すべきは松江市の高頻度・高支出の両立です。これは日常的に果物を取り入れる生活習慣が強く反映された結果と言えるでしょう。奈良市や神戸市も、高頻度と支出のバランスが取れており、果物の食文化が生活に深く根付いています。

支出増減にみる都市ごとの特徴

支出額・購入回数の両方が増加した都市は、果物の需要が安定的かつ継続的に拡大している地域です。

松江市：支出額+54.58%、回数+46.35%
奈良市：支出+27.28%、回数+18.28%
横浜市：支出+28.44%、回数データ無しも高支出

1方、千葉市のように支出が-11.2%と減少している都市もあります。価格変動や家計の優先順位変化、もしくは流通や価格設定の地域的要因が影響している可能性があります。

また、さいたま市は支出が大きく増加（+25.06%）しているにもかかわらず、回数が微減（-1.37%）しており、高価格帯の果物をまとめ買いする傾向が示唆されます。

今後の展望と政策的課題

今後、以下のようなトレンドが進むことが予想されます。

高齢化による健康志向の拡大→ 果物消費の安定増
地域産果実のブランディング強化 → 地元消費の拡大
物流・物価の変動 → 支出額・回数の2極化

また、地方と都市圏の両方で支出の上昇が見られることから、果物を「生活必需品」として定着させる政策的支援（価格補助や販売促進など）も、今後の消費安定に寄与する可能性があります。