ヨーロッパ史 フロギストン説で化学の発展を導いた医学者
ゲオルク・エルンスト・シュタールは、ドイツの医学者・化学者であり、燃焼現象を説く「フロギストン説(燃素説)」を体系化した人物です。燃焼や金属の酸化は物質から「フロギストン」が放出される過程であるとするこの説は、後にアントワーヌ・ラヴォアジエによって否定されるものの、18世紀の化学現象を一貫した理論で説明する統一フレームワークとして画期的な役割を果たしました。また、アニミズムと呼ばれる独自のエントロピー的生命観を提唱し、精神と体の関係を探求するなど、近代化学と医学の過渡期において強い存在感を示しました。