歯磨き支出ランキング|広島・京都が急増、都市別の傾向とは

石けん類・化粧品

2025年4月時点での歯磨き支出は京都市や広島市などで顕著に高く、広島市では前年比+61.48%、購入回数も+77.5%と大幅増でした。都市ごとに「高額まとめ買い型」や「低価格・高頻度型」といった傾向があり、生活スタイルと衛生意識の違いが表れています。

歯磨きの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国334100+2.454
1広島市500149.7+50.6
2鳥取市468140.1+21.56
3名古屋市420125.7+3.448
4松山市418125.1+71.31
5金沢市408122.2+36.45
6相模原市402120.4+4.145
7大阪市394118+5.348
8さいたま市392117.4-1.754
9長野市391117.1+9.831
10浜松市381114.1+34.63
11北九州市381114.1+5.54
12青森市378113.2+19.24
13高松市371111.1-12.91
14大津市370110.8+25
15横浜市367109.9+44.49
16長崎市361108.1+56.96
17山口市356106.6-22.1
18宇都宮市355106.3+0.852
19奈良市348104.2+26.55
20富山市346103.6+3.593
21岡山市345103.3+40.24
22札幌市342102.4+2.09
23岐阜市335100.3+11.67
24前橋市33299.4+32.8
25盛岡市32797.9-14.4
26東京都区部32597.31+5.863
27熊本市32396.71-15.89
28川崎市31895.21+8.904
29福島市31794.91-2.761
30新潟市31193.11-7.715
31京都市30892.22-7.508
32徳島市30190.12-17.08
33千葉市30190.12+1.689
34那覇市29287.43+20.66
35秋田市29287.43-22.55
36大分市28986.53-19.27
37静岡市28886.23-12.46
38鹿児島市28485.03+4.797
39和歌山市28384.73+2.166
40山形市27883.23+9.02
41堺市27782.93-12.89
42宮崎市27281.44-11.97
43神戸市26880.24-18.04
44水戸市26378.74-18.83
45高知市25175.15+19.52
46福岡市25175.15-5.639
47佐賀市24974.55-4.962
48仙台市23068.86-50.54
49津市22968.56-18.21
50甲府市22467.07-37.25
51松江市22166.17-49.89
52福井市15044.91-49.32

月間支出の推移

歯磨きの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.59100+5.357
1鳥取市0.75127.1+31.58
2名古屋市0.73123.7+21.67
3松山市0.7118.6+34.62
4広島市0.69116.9+30.19
5高松市0.68115.3+4.615
6盛岡市0.68115.3-4.225
7長崎市0.67113.6+59.52
8札幌市0.67113.6+31.37
9さいたま市0.67113.6
10福島市0.66111.9+4.762
11青森市0.65110.2+16.07
12大津市0.65110.2+12.07
13熊本市0.64108.5-5.882
14浜松市0.64108.5+25.49
15横浜市0.64108.5+30.61
16北九州市0.64108.5-8.571
17鹿児島市0.63106.8+10.53
18山形市0.63106.8+12.5
19富山市0.62105.1+1.639
20金沢市0.61103.4+1.667
21大阪市0.61103.4-6.154
22奈良市0.6101.7+3.448
23新潟市0.59100-4.839
24堺市0.59100+20.41
25相模原市0.5898.31+3.571
26川崎市0.5796.61+11.76
27岡山市0.5796.61+16.33
28山口市0.5796.61-25
29秋田市0.5694.92-15.15
30甲府市0.5694.92-6.667
31徳島市0.5694.92+7.692
32宮崎市0.5694.92-13.85
33長野市0.5593.22+17.02
34東京都区部0.5593.22+1.852
35那覇市0.5491.53+35
36福岡市0.5491.53+5.882
37神戸市0.5491.53-6.897
38岐阜市0.5491.53-19.4
39宇都宮市0.5491.53+1.887
40前橋市0.5288.14+18.18
41佐賀市0.5288.14-8.772
42京都市0.5288.14-13.33
43仙台市0.584.75-33.33
44高知市0.4983.05-14.04
45和歌山市0.4881.36+11.63
46水戸市0.4779.66-12.96
47大分市0.4677.97-25.81
48静岡市0.4576.27-19.64
49千葉市0.4372.88-21.82
50松江市0.4271.19-36.36
51福井市0.4169.49+2.5
52津市0.2949.15-48.21

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

歯磨きの月間支出の現状と今後

歯磨き(歯みがき粉)は日本の家庭における基本的な衛生用品のひとつであり、ほぼすべての世帯で定期的に購入される生活必需品です。しかし、全国平均は324円(2025年4月)と比較的低額であるものの、都市別に見ると消費傾向には明らかな差異が存在し、地域ごとの健康・衛生意識や購買傾向を浮き彫りにしています。


支出額の高い都市 ― 衛生意識と品質志向の強さ

支出額が高い都市トップ10は以下の通りです:

順位 都市名 支出額(円) 前年同月比
1位 京都市 438円 +45.03%
2位 広島市 436円 +61.48%
3位 高松市 417円 +75.95%
4位 富山市 393円 +25.56%
5位 徳島市 385円 -17.74%
6位 札幌市 384円 +71.43%
7位 奈良市 383円 +47.88%
8位 金沢市 371円 +55.23%
9位 鳥取市 360円 +19.21%
10位 大分市 359円 +6.845%

京都市や広島市、高松市などで大幅な支出増が見られ、特に高松市の+75.95%、広島市の+61.48%など、非常に高い伸び率を記録しています。これらの都市では、高機能歯みがき製品(ホワイトニング、知覚過敏対策など)への関心の高まりや、大容量・高価格帯商品の選好がうかがえます。

また、札幌市(+71.43%)や金沢市(+55.23%)などでも大きな増加率が見られ、健康意識の高まりが歯磨き支出にも反映されていると考えられます。


購入頻度の高い都市 ― 習慣的使用と在庫管理の違い

購入頻度(回数)トップ10は以下の通りです:

順位 都市名 平均回数(回) 前年同月比
1位 金沢市 0.74回 +48.00%
2位 広島市 0.71回 +77.50%
3位 青森市 0.68回 +30.77%
4位 大分市 0.68回 +23.64%
5位 富山市 0.67回 +19.64%
6位 鳥取市 0.64回 +20.75%
7位 松山市 0.64回 +33.33%
8位 大阪市 0.62回 +21.57%
9位 山形市 0.61回 +5.17%
10位 大津市 0.61回 +29.79%

購入回数が多いということは、こまめな補充や衛生習慣の確立がなされていることを示しています。金沢市や広島市では支出額・購入回数ともに高く、日常的な使用頻度も高いといえます。

また、青森市や鳥取市、大分市といった地方都市も健闘しており、地方における地道な衛生習慣の定着が伺えます。


支出と回数の乖離に見る消費スタイルの多様性

  • 京都市は支出額でトップでありながら、購入頻度は上位に入っていません。これは高価格・高機能製品をまとめ買いする世帯が多いことを示唆しています。

  • 青森市は支出額は圏外ながら、購入回数では上位にあり、安価な製品を定期的に買い換える傾向が見られます。

このように、都市によって「少し高い製品をまとめて買う層」と「安価な製品をこまめに買う層」の違いが顕著です。


今後の展望 ― 機能性・付加価値製品の伸びしろ

今後、歯磨き市場は以下のような方向に進むと見込まれます。

  • 歯周病対策やホワイトニング効果のある製品の普及拡大

  • 高齢者・子ども用に特化した製品開発の進展

  • 地方都市におけるドラッグストアチェーンの浸透による購買頻度の向上

都市ごとの違いが今後も継続・拡大するのか、それとも全国的な均1化が進むのかは、流通インフラと消費者教育の進展に大きく左右されると考えられます。

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