補習教育支出ランキング:さいたま市・前橋市で急増した背景とは

教科書・補習費

補習教育への支出は都市ごとに大きく異なり、横浜市やさいたま市など都市圏で高水準。さいたま市は前年比+289.8%と大幅増、前橋市も+2,446%と急伸。平均購入回数も堺市などで高く、教育熱が都市部を中心に高まっている。家庭ごとの投資傾向に地域差が際立つ。

補習教育の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国2629100-3.274
1横浜市6160234.3-38.11
2さいたま市6100232+289.8
3堺市4845184.3-28.88
4岐阜市4451169.3-26.3
5前橋市4329164.7+2446
6相模原市4139157.4-41
7津市4042153.7+259.9
8広島市4024153.1-28.35
9千葉市3718141.4-44.45
10東京都区部3556135.3-15.19
11熊本市3551135.1+13.52
12浜松市3517133.8+401.7
13水戸市3443131+85.71
14大津市3050116+60.27
15名古屋市3050116-41.74
16宇都宮市2980113.4-34.88
17和歌山市2951112.2+354
18佐賀市2925111.3-69.54
19大阪市2656101-2.959
20秋田市258398.25
21神戸市256597.57-12.43
22長野市254696.84
23大分市252095.85-32.53
24高知市229287.18+32.95
25金沢市225485.74+10.49
26高松市225385.7+37.63
27徳島市221284.14-72.35
28札幌市216182.2-30.69
29山形市206478.51-24.67
30甲府市203277.29+9.247
31鳥取市202877.14-55.28
32仙台市195174.21-6.382
33富山市183069.61-66.65
34那覇市176867.25-33.43
35宮崎市165362.88+12.22
36静岡市162561.81-38.02
37松山市160561.05+690.6
38福岡市151757.7-63.51
39川崎市144454.93+31.39
40長崎市139052.87-15.71
41山口市129349.18-54.68
42奈良市126648.16-38.3
43北九州市124247.24+374
44福井市121946.37-72.28
45新潟市107040.7-34.11
46京都市101138.46-28.65
47鹿児島市96336.63+174.4
48松江市79330.16+172.5
49青森市67425.64+121
50盛岡市51819.7+317.7
51福島市50819.32-80.84
52岡山市34513.12-94.52

月間支出の推移

補習教育の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.08100
1堺市0.17212.5+54.55
2横浜市0.16200+6.667
3相模原市0.15187.5+66.67
4熊本市0.15187.5+25
5水戸市0.15187.5+66.67
6長野市0.14175
7津市0.14175+180
8大阪市0.14175+55.56
9さいたま市0.14175+100
10宇都宮市0.13162.5
11名古屋市0.13162.5-35
12千葉市0.13162.5-31.58
13秋田市0.12150
14岐阜市0.12150-25
15高松市0.11137.5+10
16浜松市0.11137.5+175
17松山市0.11137.5+1000
18東京都区部0.11137.5-8.333
19広島市0.11137.5+22.22
20鳥取市0.1125-9.091
21大津市0.1125+66.67
22前橋市0.1125+400
23高知市0.09112.5-18.18
24金沢市0.09112.5+12.5
25神戸市0.09112.5
26山形市0.09112.5-18.18
27大分市0.08100-33.33
28佐賀市0.08100-70.37
29仙台市0.08100-11.11
30甲府市0.0787.5+16.67
31富山市0.0787.5-58.82
32奈良市0.0787.5+75
33鹿児島市0.0675+200
34那覇市0.0675-14.29
35福井市0.0675+200
36札幌市0.0675+20
37山口市0.0675-14.29
38静岡市0.0562.5-16.67
39長崎市0.0562.5-28.57
40徳島市0.0562.5-81.48
41川崎市0.0562.5
42和歌山市0.0562.5+25
43福岡市0.0450-69.23
44松江市0.0450+300
45新潟市0.0450-42.86
46宮崎市0.0450-33.33
47福島市0.0337.5-57.14
48盛岡市0.0337.5+200
49岡山市0.0337.5-87.5
50北九州市0.0225
51京都市0.0225-50
52青森市0.0112.5-50

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

補習教育の月間支出の現状と今後

補習教育は、学校教育を補うための塾・家庭教師・オンライン講座等への支出を指し、家庭の教育熱や地域経済力を反映する重要な支出項目である。都市ごとにその額は大きく異なり、学力競争の激しい地域では特に顕著な差がみられる。


全国平均とその動向

2025年4月の全国平均は2,629円で、前年同月比では-3.27%と微減している。物価高騰や家庭の教育費見直しが背景とされるが、1部都市では依然として高水準の支出が見られる。


上位都市とその特徴

最も支出が高いのは横浜市(6,160円)とさいたま市(6,100円)。両市とも人口が多く、進学校も多数存在するため、補習教育への投資が大きい。特にさいたま市は前年同月比+289.8%と急増しており、教育熱の高まりがうかがえる。1方、横浜市は-38.11%と減少しており、支出水準は高いが波がある。


中位都市に見る地域的傾向

堺市(4,845円)、岐阜市(4,451円)、前橋市(4,329円)なども高水準であり、特に前橋市の+2,446%という増加率は特筆すべきで、集中的な補習投資が行われたと推察される。また、津市(+259.9%)や相模原市も高額支出が継続されている。


平均購入回数に見る学習習慣

月間購入回数では堺市(0.17回)、横浜市(0.16回)、相模原市・熊本市・水戸市(各0.15回)などが高く、日常的な補習活動が行われている。津市や大阪市、さいたま市なども0.14回と高頻度で、教育意識の定着が読み取れる。


支出と回数の乖離から見る支出傾向

さいたま市のように支出額と購入回数の両方が高い都市は、幅広い補習サービスを利用していることが推測される。1方、千葉市や東京都区部のように前年同月比で支出が大幅減の都市もあり、教育費の再配分や教育サービスの見直しが行われている可能性もある。


今後の展望と課題

都市ごとの補習教育への支出は、家庭の所得水準や進学意識、地域の学力文化に左右される。デジタル教材の台頭により今後の支出形態は多様化が見込まれるが、現状では大都市圏での高額支出が続く構造は変わらないと予測される。

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