灯油支出都市ランキング｜札幌・青森など寒冷地が高額上位に

2025年4月の灯油支出は全国平均1,270円。札幌市（12,340円）や青森市など寒冷地が上位を占める。富山市や新潟市では前年比で倍増以上の増加も。購入頻度も寒冷地ほど高く、気候と住宅構造が大きく影響。省エネ化が進む一方で、厳寒地では灯油への依存が根強い。

灯油の月間支出ランキング（二人以上世帯）

2025年4月

降順昇順

	都市名	支出額[円]	全国比[%]	前年同月比[%]
	全国	1270	100	+15.66
1	札幌市	12340	971.5	+35.2
2	青森市	9861	776.5	-5.347
3	秋田市	5336	420.2	-33.37
4	盛岡市	4393	345.9	+9.524
5	長野市	3853	303.4	+38.65
6	富山市	3226	254	+102.8
7	山形市	2774	218.4	-48.25
8	福島市	2547	200.6	+1.515
9	新潟市	2147	169.1	+240.8
10	金沢市	1951	153.6	-17.92
11	福井市	1270	100	+52.1
12	仙台市	1013	79.76	+21.03
13	松江市	993	78.19	+324.4
14	鳥取市	762	60	-48.16
15	水戸市	688	54.17	+8.006
16	甲府市	681	53.62	-15.61
17	山口市	676	53.23	+129.9
18	宇都宮市	664	52.28	+69.39
19	宮崎市	661	52.05	+313.1
20	佐賀市	652	51.34	+84.18
21	高松市	614	48.35	+63.73
22	岐阜市	557	43.86	+84.44
23	浜松市	530	41.73	+69.33
24	徳島市	445	35.04	+17.11
25	那覇市	426	33.54	+95.41
26	和歌山市	398	31.34	+246.1
27	前橋市	397	31.26	-51.82
28	松山市	338	26.61	+154.1
29	大津市	336	26.46	+110
30	長崎市	262	20.63	+1210
31	熊本市	257	20.24	+458.7
32	岡山市	227	17.87	-62.23
33	津市	214	16.85	-54.18
34	横浜市	210	16.54	-34.17
35	大分市	193	15.2	-6.311
36	北九州市	188	14.8	+10.59
37	千葉市	157	12.36	+1108
38	広島市	136	10.71	+65.85
39	高知市	130	10.24	+36.84
40	神戸市	122	9.606	+31.18
41	静岡市	107	8.425	+1238
42	鹿児島市	99	7.795	+371.4
43	相模原市	90	7.087	+18.42
44	東京都区部	88	6.929	+528.6
45	さいたま市	73	5.748	+121.2
46	福岡市	64	5.039
47	奈良市	62	4.882	-45.61
48	名古屋市	60	4.724	+53.85
49	川崎市	50	3.937	-46.24
50	京都市	27	2.126	+22.73
51	大阪市	0	0
52	堺市	0	0	-100

月間支出の推移

世帯当りの月間購入回数

2025年4月

降順昇順

	都市名	購入回数[回]	全国比	前年同月比[%]
	全国	0.14	100	+27.27
1	札幌市	0.6	428.6	+30.43
2	盛岡市	0.54	385.7	+38.46
3	青森市	0.48	342.9	-2.041
4	秋田市	0.39	278.6	-32.76
5	仙台市	0.33	235.7	+120
6	新潟市	0.32	228.6	+190.9
7	長野市	0.29	207.1	+31.82
8	福島市	0.27	192.9	-32.5
9	山形市	0.26	185.7	-23.53
10	金沢市	0.24	171.4	+118.2
11	松江市	0.24	171.4	+100
12	山口市	0.24	171.4	+700
13	水戸市	0.23	164.3	+76.92
14	福井市	0.22	157.1	+69.23
15	富山市	0.21	150	+61.54
16	鳥取市	0.2	142.9	+11.11
17	佐賀市	0.16	114.3	+220
18	甲府市	0.13	92.86
19	宮崎市	0.13	92.86	+333.3
20	長崎市	0.12	85.71	+500
21	宇都宮市	0.12	85.71	+50
22	高松市	0.11	78.57	+37.5
23	前橋市	0.11	78.57	-31.25
24	浜松市	0.1	71.43	+42.86
25	徳島市	0.1	71.43	+25
26	岐阜市	0.1	71.43	+11.11
27	大津市	0.1	71.43	+233.3
28	大分市	0.1	71.43	+66.67
29	和歌山市	0.08	57.14	+100
30	静岡市	0.07	50	+600
31	津市	0.07	50	-22.22
32	松山市	0.07	50	+75
33	北九州市	0.07	50	+40
34	那覇市	0.06	42.86	+200
35	横浜市	0.06	42.86
36	千葉市	0.06	42.86	+500
37	鹿児島市	0.04	28.57	+300
38	相模原市	0.04	28.57
39	熊本市	0.04	28.57	+100
40	広島市	0.04	28.57
41	岡山市	0.04	28.57	-33.33
42	奈良市	0.04	28.57	-33.33
43	高知市	0.03	21.43	+200
44	福岡市	0.03	21.43
45	神戸市	0.03	21.43	+50
46	名古屋市	0.03	21.43	+50
47	さいたま市	0.03	21.43	+50
48	東京都区部	0.02	14.29	+100
49	川崎市	0.02	14.29
50	京都市	0.02	14.29	+100
51	大阪市	0	0
52	堺市	0	0	-100

月間購入回数の推移

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灯油の月間支出の現状と今後

2025年4月時点の日本の世帯あたりの灯油月間支出の全国平均は1,270円で、前年同月比+15.66%の増加となっています。灯油は主に暖房用途で使用され、エアコンや都市ガスの普及が進む都市部よりも、寒冷地や内陸部、山間部での利用が依然として顕著です。また、灯油は価格変動が大きく、季節性や地域輸送コストの影響を強く受けます。

灯油支出が高額な都市の背景

札幌市（12,340円）圧倒的な支出額を記録しており、全国平均の10倍近く。これは、北海道の厳しい冬季の暖房需要と、戸建て住宅での石油ストーブ利用が依然多いことを反映しています。購入頻度も0.6回と非常に高く、寒冷地の典型的な灯油依存型生活を象徴しています。
青森市（9,861円）・秋田市（5,336円）・盛岡市（4,393円）いずれも東北地方で、冬の積雪・寒波が厳しい地域。青森市は前年同月比で-5.3%とやや減少したものの、依然として支出額は高く、購入回数も0.48回と高水準です。秋田市は-33.37%と大幅な減少が見られ、灯油から他の暖房手段への移行が進んでいる可能性があります。
長野市（3,853円）・富山市（3,226円）内陸部で寒冷な気候の長野や、日本海側で雪の多い富山も上位にランクイン。特に富山市は前年比+102.8%と倍増しており、寒さの長期化や価格高騰の影響が強く出たと考えられます。

灯油使用頻度の都市別動向

全国平均の月間購入回数は0.14回ですが、札幌市（0.6回）や盛岡市（0.54回）などでは、ほぼ毎週購入している計算になります。これに対して、秋田市（0.39回）や新潟市（0.32回）などでは減少傾向も確認され、住宅の断熱性能向上やオール電化住宅の普及が影響している可能性があります。

中でも新潟市は+190.9%の大幅増となっており、気温変化や1時的な寒波が消費行動を押し上げたと推察されます。