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銀先物 (1時間足)
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単位:銀先物 (1月足)
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単位:銀について
銀は、すべての金属の中で最も高い電気伝導性、熱伝導性、反射率を持ち、地殻中では「自然銀」として純粋な形で存在するほか、金や他の金属との合金や、アルゲン鉱、角銀鉱などの鉱物中に含まれています。主に銅、金、鉛、亜鉛の精錬過程の副産物として得られることが多く、硫化物や塩化物、硝酸塩など他の元素と結合して自然界に存在します。純銀は銀色ですが、硝酸銀や塩化銀は粉状の白色であり、硫化銀や酸化銀は暗灰色から黒色を呈します。
銀の用途は多岐にわたり、太陽光発電パネルや水のろ過装置、装飾品、高級食器、電気接点や導体、特殊な鏡、窓のコーティング、化学反応の触媒、ステンドグラスの着色剤、さらには特殊な菓子類などに使用されています。また、写真フィルムやX線フィルムの材料としてその化合物が利用されています。さらに、硝酸銀を含む希薄溶液や他の銀化合物は、消毒剤や殺菌剤として、包帯、創傷被覆材、カテーテル、医療機器に添加されます。
このように、銀はその優れた特性と多用途性により、古代から現代に至るまで科学、工業、医療、芸術分野で欠かせない素材として重宝されています。
銀の価格
銀の価格は、経済危機や金融政策、投資家の動向によって大きく変動してきました。特に1979~1980年には、アメリカのハント兄弟が銀市場を独占しようと買い占めを行い、1オンス6ドルだった価格が1980年1月に50ドルへ急騰しましたが、規制当局の介入により暴落しました。2008年のリーマンショック後には、安全資産としての需要が高まり、一時9ドルに下落したものの、2011年4月には48ドルに達しました。しかし、投機規制の強化により再び下落しました。2020年のコロナ禍では、金融緩和やインフレ懸念から価格が上昇し、8月には29ドルを記録しました。さらに2021年には個人投資家の「銀ショートスクイーズ」の動きがあり、一時30ドルに迫るも、その後下落しました。このように、銀の価格は歴史的な出来事や市場の動向によって大きく変動してきました。
1979~1980年:ハント兄弟による銀市場の独占と暴落
- 出来事:アメリカのハント兄弟(ネルソン・バンカー・ハントとウィリアム・ハーバート・ハント)が銀市場を独占しようと買い占めを行いました。これにより、銀の価格は急騰しましたが、1980年1月に規制当局が介入し、価格は急落しました。
- 銀価格:1979年初めに1オンスあたり6ドル程度だった価格は、1980年1月には約50ドルに急上昇しました。しかし、その後すぐに暴落し、1981年には10ドル前後に戻りました。
2008~2011年:リーマンショックとコモディティブーム
- 出来事:2008年のリーマンショック後、世界的な金融不安から投資家が金や銀などの貴金属を買い求めました。また、世界的な金融緩和によるインフレ懸念が広がり、銀価格は急騰しました。
- 銀価格:
- 2008年:リーマンショック直前に20ドルを超えていましたが、直後に約9ドルまで下落。
- 2009年~2011年:金融緩和の影響で急上昇し、2011年4月には48ドルに達しました。
- 2011年5月:投機的な取引の規制強化により、価格は急落し、同年末には30ドル以下に戻りました。
2020~2021年:コロナ禍と「銀ショートスクイーズ」
- 出来事:新型コロナウイルスの世界的流行による経済不安や金融緩和の影響で、銀の投資需要が高まりました。さらに、2021年初頭には「レディット(Reddit)」の個人投資家グループが銀市場でのショートスクイーズ(売り方の買い戻し圧力)を仕掛け、一時的に価格が急騰しました。
- 銀価格:
- 2020年3月:コロナショックにより、一時12ドル程度まで下落。
- 2020年8月:金融緩和や金価格の上昇により、29ドル近くまで急騰。
- 2021年2月:「銀ショートスクイーズ」の影響で30ドルに迫るも、その後再び下落。
まとめ
銀の価格は、1979~1980年のハント兄弟による市場操作、2008~2011年の金融危機、2020~2021年のコロナ禍と個人投資家の介入など、歴史的な出来事により大きく変動してきました。特に、銀は産業用途と投資対象の両面を持つため、景気変動や金融政策、投機的な動きによって価格が大きく上下する特徴があります。
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