S&P500のチャート、米国株市場のこれまでと展望

株価指数

解説株価指数代表株価


S&P500は、米国株式市場を代表する株価指数で、約500社の時価総額を基に算出され、米国経済の動向を示す重要な指標です。2024年は20%以上の上昇が予測される一方、トランプ氏の再選や金利見通し引き上げなど、市場には不透明な要素もあります。それでも、2025年の米国株市場は引き続き好調を維持すると見込まれています。

チャート

S&P 500 (1時間足)

最新:2025/1/1 10:00

単位:-/

移動平均線 短期:長期:

トップ5(1時間足)

単位:

ボトム5(1時間足)

単位:

S&P 500 (1月足)

最新:2025/1/1 10:00

単位:-/

移動平均線 短期:長期:

トップ5(1月足)

単位:

ボトム5(1月足)

単位:

S&P500とは?

S&P500(Standard & Poor’s 500 Stock Index)は、米国を代表する株価指数であり、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場する約500社の時価総額を基に算出されます。

この指数は、時価総額や流動性、業種を考慮して選ばれた企業から構成されており、米国株式市場全体の時価総額の約80%をカバーします。そのため、米国経済の動向を示す重要な指標として認識されています。さらに、S&P500に連動するインデックスファンドは低コストで分散投資が可能な金融商品として、投資家に人気です。

S&P500の構成銘柄に選ばれるには、いくつかの厳しい基準を満たす必要があります。例えば、時価総額は82億ドル以上、浮動株比率は50%(41億ドル)以上であることが条件です。また、直近4四半期連続で黒字を維持していることも重要な要件であり、加えてセクターバランスを考慮した選定が行われます。

ITバブル崩壊、リーマンショック、チャイナショックといった危機的な局面では一時的に下落したものの、全体的には上昇トレンドを維持してきました。日本の代表的な株価指数であるTOPIX(東証株価指数)と比較しても、S&P500はより安定的かつ大幅な成長を遂げており、その魅力を示しています。

また、ダウ平均(ダウ・ジョーンズ工業株価平均)とは構成銘柄や算出方法が異なるものの、ダウ平均の構成銘柄はS&P500から選定されるため、両者の値動きには相関性があります。ただし、S&P500はダウ平均よりも幅広い業種を反映しているため、米国市場全体のパフォーマンスを捉える上で優れた指標といえるでしょう。

全体として、S&P500は米国株式市場を代表し、経済の動向を把握するうえで不可欠な指標です。その成長性や安定性から、国内外の投資家に広く支持されています。

S&P500のこれまで

S&P 500(スタンダード・アンド・プアーズ500指数)は、アメリカの株式市場を代表する指標として、重要な経済イベントと強い関連性があります。2000年、ドットコムバブル崩壊により、S&P 500は1,527ポイントから1,114ポイントに急落しました。2008年のリーマン・ショックでは、金融危機の影響で、1,565ポイントから676ポイントまで大幅に下落。その後、金融政策の支援を受けて、2013年には過去最高の1,848ポイントを記録しました。2020年、新型コロナウイルスのパンデミックによる経済停止で、3,386ポイントから急落し、2,237ポイントにまで下落。しかし、経済刺激策や金融緩和の影響で、2021年には再び最高値を更新。これらの出来事は、S&P 500が経済情勢に強く影響されていることを示しています。

2000年:ドットコムバブル(1,527→1,114)

1990年代末、インターネット関連企業の過剰評価によってドットコムバブルが発生しました。S&P 500は2000年3月に1,527ポイントを記録しましたが、バブル崩壊により、2002年10月には1,114ポイントまで急落しました。この時期、IT企業の株価が大きく下落し、全体的な経済に影響を与えました。

2008年:リーマン・ショック(1,565→676)

2008年9月、リーマン・ブラザーズの破綻を契機に、世界的な金融危機が発生しました。S&P 500は、2007年の1,565ポイントから急落し、2009年3月には676ポイントまで下落しました。この危機は、金融機関の破綻、株式市場の暴落、そして世界中での経済不安を引き起こしました。

2020年:新型コロナウイルスの影響(3,386→2,237)

2020年2月、新型コロナウイルスの拡大により、S&P 500は3,386ポイントの史上最高値を記録しました。しかし、パンデミックによる経済活動の停滞が懸念され、2020年3月には2,237ポイントまで急落しました。政府の大規模な経済刺激策や中央銀行の金融緩和により、株価は回復し、2021年には再び過去最高を更新しました。

2021年〜2022年:インフレ懸念と金利引き上げ(4,797→3,491)

2021年後半から2022年にかけて、インフレ懸念とそれに伴うFRB(連邦準備制度)の金利引き上げが市場に影響を与えました。S&P 500は4,797ポイントの過去最高を記録しましたが、その後、金利上昇に対する懸念から2022年10月には3,491ポイントまで下落しました。この期間、特にテクノロジー株が大きな影響を受けました。

これらの価格変動は、アメリカ経済の重要な転換点と強く関連しており、S&P 500は常に世界経済の動向を反映してきました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました