眼鏡の全国平均価格と地域別の違い|2025年最新の価格分析

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眼鏡1式の全国平均価格は2.875万円で、名古屋や千葉などでは高額傾向にあります。価格変動の背景には素材高騰や地域の購買力の差、量販店と専門店の構成比などがあり、今後は高機能製品と低価格品の二極化が進む見通しです。

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眼鏡の高い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 名古屋 千葉 福井 福岡 盛岡 徳島 岡山 山口 大分
最新値[万円] 2.875 4.697 4.666 4.4 3.96 3.92 3.911 3.729 3.685 3.59 3.52
平均比[%] 100 163.4 162.3 153 137.7 136.4 136 129.7 128.2 124.9 122.4
前年月同比[%] 1.94 6.356 0 0 -1.37 3.979 0 0 0 0 1.587

眼鏡の低い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 福島 神戸 大阪 宮崎 京都 新潟 秋田 甲府 さいたま 高松
最新値[万円] 2.875 1.32 1.623 1.653 1.76 1.835 1.925 1.975 2.09 2.125 2.145
平均比[%] 100 45.91 56.44 57.51 61.22 63.83 66.96 68.7 72.7 73.91 74.61
前年月同比[%] 1.94 0 0 -0.181 0 1.102 -10.26 -7.925 0 13.33 18.18

 

これまでの眼鏡の推移

眼鏡
最新のデータ

 

詳細なデータとグラフ

 

眼鏡の現状と今後

眼鏡は視力補正に欠かせない医療的な道具であると同時に、ファッションアイテムや自己表現の一部でもあります。そのため価格には一定の幅があり、機能・デザイン・素材・ブランド性などによって大きく左右されます。近年の物価上昇は眼鏡市場にも影響を及ぼしており、特に都市別での価格差が顕著になってきています。


全国平均とその推移 ― 価格は上昇傾向にあるのか

2025年3月時点での全国平均は2.875万円。2010年からの長期データを振り返ると、一時的な下落時期を挟みつつも、全体としてはやや上昇傾向です。とくに近年は、素材価格や人件費、ブランド展開の高度化が価格に反映されやすくなっています。1万円台で手軽に購入できるセット品が主流だった時期と比べ、現在は多様化と高級化が並存しています。


価格の高い地域 ― なぜ名古屋・千葉・福井は高いのか?

最高価格を記録したのは名古屋(4.697万円)で、前年同期比6.356%の増加も見られます。次いで千葉(4.666万円)、福井(4.4万円)と続きます。福井県は国内最大の眼鏡フレーム生産地であり、高品質な国産品が主力となるため平均価格が高めになります。名古屋や千葉は、都市部の中でも購買力が高く、ブランド品や機能性重視の商品が流通しやすい地域と考えられます。


価格の低い地域 ― 関西圏・東北での低価格傾向

最も価格が安かったのは福島(1.32万円)、続いて神戸(1.623万円)、大阪(1.653万円)となっています。大阪や神戸といった関西圏では、激しい価格競争や量販チェーンの強い影響が見られ、価格を抑えたパッケージ販売が浸透しています。また、新潟(1.925万円)、秋田(1.975万円)といった東北・日本海側の都市でも比較的安価な傾向がありますが、これは地元需要に応じた低価格路線の製品が主力であることが背景にあると考えられます。


価格変動の主な要因と都市別事情

主な要因:

  • 素材・部品のコスト増加:特にチタンやセルロイドなど高級素材の高騰。

  • 人件費・工賃の上昇:国産フレームやレンズ研磨の工程で反映。

  • ファッション性と多機能化:ブルーライトカットや遠近両用など機能追加。

  • 都市ごとの購買層の違い:富裕層が多い地域では高単価品が主流。

  • 地域の流通構造と店舗形態:量販店か、個人店舗かでも価格に差。

都市別の特記事項:

  • 高松(2.145万円)では前年比18.18%の急上昇。新興ブランドの展開や店舗の刷新による価格帯の引き上げが考えられます。

  • さいたま(2.125万円)は前年比13.33%増で、都心の影響を受けた価格構成への変化が表れています。

  • 新潟・秋田では-10%前後の減少。地方での消費抑制やディスカウント傾向が見られます。


今後の展望 ― 眼鏡の価格はさらに上がるのか?

今後も眼鏡の価格は二極化する可能性が高いです。高機能・高品質な国産眼鏡やデザイン性の高いブランド眼鏡は価格上昇傾向にあり、逆に廉価セット商品の競争も激化しています。消費者にとっては「安さ」だけでなく、「品質」や「用途」に応じた選択が求められる時代になっているのです。

 

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