2025年5月時点のパンク修理1か所の全国平均は2,357円で、横浜や千葉、福岡など都市部が高額傾向にあります。工賃・材料費・設備維持費の上昇が背景で、東京都区部では前年比+17%超の上昇も見られます。今後も人手不足や資材高により価格上昇が見込まれます。
都市別のパンク修理1か所の相場価格
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
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平均 | 2357 | +2.039 | |
1 | 横浜 | 3575 | |
2 | 千葉 | 3325 | |
3 | 福岡 | 3300 | |
4 | 東京都区部 | 3146 | +17.34 |
5 | 名古屋 | 3135 | -0.476 |
6 | 大津 | 3025 | |
7 | 札幌 | 2970 | |
8 | 岐阜 | 2970 | +4.836 |
9 | 仙台 | 2800 | +10.67 |
10 | 津 | 2750 | |
11 | 広島 | 2750 | |
12 | 京都 | 2750 | |
13 | 和歌山 | 2600 | |
14 | 前橋 | 2550 | |
15 | 徳島 | 2500 | |
16 | 神戸 | 2475 | |
17 | 佐賀 | 2475 | |
18 | 盛岡 | 2400 | +29.73 |
19 | 青森 | 2338 | +6.273 |
20 | 秋田 | 2325 | +5.682 |
21 | 大阪 | 2218 | -3.983 |
22 | 高松 | 2200 | |
23 | 静岡 | 2200 | |
24 | 長野 | 2200 | |
25 | 長崎 | 2200 | |
26 | 金沢 | 2200 | +23.94 |
27 | 甲府 | 2200 | |
28 | 水戸 | 2200 | |
29 | 山口 | 2200 | +14.29 |
30 | 富山 | 2200 | |
31 | 宇都宮 | 2200 | |
32 | さいたま | 2200 | +2.564 |
33 | 大分 | 2125 | |
34 | 新潟 | 2090 | |
35 | 奈良 | 2090 | |
36 | 高知 | 2075 | -5.467 |
37 | 山形 | 2035 | |
38 | 鹿児島 | 1925 | |
39 | 福井 | 1925 | |
40 | 熊本 | 1925 | |
41 | 松江 | 1925 | |
42 | 松山 | 1925 | |
43 | 宮崎 | 1925 | |
44 | 福島 | 1870 | |
45 | 鳥取 | 1650 | |
46 | 岡山 | 1650 | |
47 | 那覇 | 1050 |

詳細なデータとグラフ
パンク修理の小売価格の相場と推移
2025年5月時点におけるパンク修理1か所の全国平均価格は2,357円。前年同月比で+2.385%と、全体としては比較的緩やかな価格上昇傾向を示しています。自動車関連サービスの中でも、パンク修理は日常的なメンテナンスのひとつであり、物価上昇や人件費の影響を受けやすい項目となっています。
高価格帯の都市とその背景
価格上位の都市を見てみると、都市部・大都市圏に集中していることがわかります。
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横浜(3,575円)
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全国最高値。人件費の高さに加え、土地代・店舗維持費も高く、工賃に転嫁されやすい傾向にあります。
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千葉(3,325円)
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横浜同様、首都圏のベッドタウンでありながら自動車利用率も高く、修理ニーズの高さが価格上昇要因です。
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福岡(3,300円)
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9州最大の都市であり、都市部での整備業務は高度な技術や即時対応を求められやすく、価格が高くなる傾向にあります。
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東京都区部(3,146円/前年比+17.34%)
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大幅な上昇が目立ちます。最低賃金上昇や人材不足、修理業の専門化により価格が急騰しているとみられます。
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中価格帯都市と比較的安定した都市
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名古屋(3,135円/前年比-0.476%)
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自動車産業の中心地でもあり、整備技術の競争が激しいため、価格競争がある程度機能していると考えられます。
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岐阜(2,970円/+4.836%)
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東海地方では名古屋と並ぶ価格帯だが、じわじわとした上昇が続いています。
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仙台(2,800円/+10.67%)
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需要に対して人材・拠点数が追いついていない状況があり、価格に反映されています。
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地域格差と修理費の構成要素
パンク修理費には、以下の要素が含まれます:
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技術料(工賃)
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地域の最低賃金や物価上昇の影響を受けやすい。
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材料費(修理キットなど)
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輸入依存が強いため、円安や輸送コストも反映されます。
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設備維持費
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都市部の賃料・電気代高騰も価格上昇の背景に。
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このように、都市部ほど価格が高くなりやすく、地方ではやや抑制される傾向があります。
過去からの推移と今後の展望
2000年以降、パンク修理費はじわじわと上昇を続けており、とくに2020年以降の資材費高騰・人手不足・インフレ加速が価格に顕著に反映されるようになりました。今後も以下の要因から上昇傾向は続くと予想されます:
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技術者の高齢化と人材不足
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ゴム製品など原材料価格の不安定さ
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小規模整備工場の廃業増加による競争減少
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