自動車タイヤ価格の全国動向と都市別差|2025年最新データ分析

自動車・交通

2025年5月時点での自動車タイヤ1本の全国平均価格は2.015万円。青森、新潟、さいたまなど寒冷地や都市部で高価格傾向が強く、水戸や広島では前年比14〜25%の急騰が見られる。全体的には価格は横ばいだが、高性能タイヤの需要や物流コストの影響で都市ごとの差が拡大。今後はEV普及により再び価格上昇が予想される。

都市別の自動車タイヤ1本の相場価格

2025年5月
降順昇順
都市最新値[万円]前年同月比[%]
平均2.015+0.0399
1青森2.321
2新潟2.321+3.178
3さいたま2.321+0.238
4広島2.304+14.74
5福島2.261
6横浜2.241
7神戸2.211+5.236
8水戸2.211+25.21
9福井2.208
10大津2.208
11千葉2.207
12高知2.201
13前橋2.191+6.412
14山口2.183-4.38
15徳島2.179
16鳥取2.151-5.783
17松江2.151+1.415
18山形2.147
19甲府2.123+6.952
20長野2.091
21仙台2.091-9.931
22和歌山2.076
23熊本2.067+11.67
24大阪2.041-0.802
25岡山2.024+5.881
26東京都区部2.018+11.3
27秋田2
281.998+3.363
29岐阜1.992
30金沢1.985
31京都1.954-3.98
32松山1.946+6.341
33宮崎1.946+6.866
34長崎1.925
35大分1.862+1.999
36富山1.858-17.26
37宇都宮1.848-2.89
38福岡1.845
39盛岡1.824-4.986
40鹿児島1.815+1.578
41高松1.77
42札幌1.707
43佐賀1.696
44静岡1.664-18.89
45名古屋1.632-12.55
46那覇1.52
47奈良1.396-21.14
自動車タイヤ1本

詳細なデータとグラフ

自動車タイヤの小売価格の相場と推移

2025年5月時点における自動車タイヤ1本の全国平均価格は20,150円(2.015万円)で、前年同月比でわずか+0.0399%の上昇にとどまっています。これにより、タイヤ価格は1旦高止まりし、横ばい圏に入った可能性があると考えられます。

価格の高い都市を見ると、青森・新潟・さいたま(いずれも2.321万円)が最上位となっており、以下広島・福島・横浜・神戸などが続きます。これらは寒冷地・都市部・積雪地帯・物流拠点という特徴が共通しています。


地域別の価格傾向

寒冷地:青森・新潟・福島の高価格の理由

青森、新潟、福島といった地域では、スタッドレスタイヤや高耐久型タイヤの需要が高く、それに応じた価格水準となっています。

  • 冬季に必要な特殊タイヤの使用頻度

  • 摩耗が早く、交換頻度も高い

  • 高機能タイヤ(氷雪対応、低燃費、静音性能)などの需要が高い

これらにより、タイヤの品質・ブランドともに中~高価格帯の商品が主流となる傾向が強いです。

都市圏:さいたま・横浜・神戸の特徴

関東・関西の大都市では、以下のような要因が価格に影響を及ぼしています。

  • 輸入車やSUVなど大型車の普及による高価格タイヤのニーズ

  • 純正装着品のこだわりやブランド志向

  • サービス価格よりも性能・安全重視の傾向

特にさいたま・横浜・神戸のようなエリアでは販売店の競争がある反面、価格の下限が1定以上という特性も見受けられます。


価格上昇率が高い都市の背景

今回、前年同月と比較して顕著な上昇を見せたのは以下の都市です:

  • 水戸:+25.21%

  • 広島:+14.74%

  • 神戸:+5.236%

  • 新潟:+3.178%

これらの都市の共通点は、以下のような背景が推定されます。

  • 流通コストの上昇や原材料価格の波及

  • 仕入価格改定により1斉値上げ

  • 需要の回復や冬用タイヤの需要増大(広島・新潟)

特に水戸の25.21%という大幅な上昇は、地元販売網の再編や、1部ブランド切り替え、値引き縮小などが要因と考えられます。


これまでの推移と今後の展望

過去の推移(2000年〜2020年代)

2000年代初頭は、タイヤ1本あたりの価格は1万円台前半でしたが、次第に以下の要因で価格上昇が進行しました。

  • 天然ゴム・合成ゴムなどの原材料価格の上昇

  • タイヤの大型化・高性能化(SUV・EV普及)

  • 安全性能・燃費性能・静音性といった複合的な要求

2020年代に入ってからは、原油高や物流費高騰、円安の影響も重なり、タイヤ価格は2万円前後まで上昇する傾向にありました。

今後の展望

今後、タイヤ価格は以下の2つの力に左右されると見込まれます:

  • 原材料価格の下落・為替安定による価格抑制効果

  • EV向けや高機能タイヤの需要増による上昇圧力

そのため、全体としては「中長期的には緩やかな上昇」傾向が続くと予想されますが、都市間・季節間での価格差は今後さらに顕著になる可能性があります。

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