中国・四国のタクシー運賃動向:2025年までの地域別変化と背景

タクシー代



中国・四国地方のタクシー運賃は、燃料費高騰や人手不足、コロナ禍の影響により、近年相次いで引き上げられています。​島根県や鳥取県では、2023年から2024年にかけて初乗り運賃が大幅に改定されました。​今後も持続可能な運営のため、運賃の適正化やサービス向上が求められます。​

自動車・交通の都市別小売価格

中国・四国価格の高い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 松江 岡山 山口 宇部 福山 鳥取 高松 広島 高知 松山
最新値[円] 1549 1810 1700 1640 1640 1560 1550 1550 1550 1520 1380
平均比[%] 100 116.9 109.8 105.9 105.9 100.7 100.1 100.1 100.1 98.15 89.11
前年月同比[%] 0.923 10.37 0 0 0 0 0 0 0 0 0

中国・四国価格の低い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 徳島 今治 松山 高知 広島 高松 鳥取 福山 宇部 山口
最新値[円] 1549 1303 1380 1380 1520 1550 1550 1550 1560 1640 1640
平均比[%] 100 84.14 89.11 89.11 98.15 100.1 100.1 100.1 100.7 105.9 105.9
前年月同比[%] 0.923 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

 

これまでのタクシー代の推移

中国・四国の小売り価格
最新のデータ

 

詳細なデータとグラフ

 

中国・四国の現状と今後

2025年3月時点での中国・四国地方のタクシー運賃(18L換算)の平均は1,549円です。都市別に見ると、松江が1,810円と最も高く、次いで岡山(1,700円)、山口・宇部(各1,640円)となっています。一方、松山(1,380円)や徳島(1,303円)は比較的低価格です。


運賃改定の背景と要因

近年の運賃改定の主な要因は以下の通りです。

  • 燃料費の高騰: LPガスやガソリン価格の上昇が運行コストを押し上げています。

  • 人手不足: 運転手の確保が難しくなり、労働条件の改善が求められています。

  • コロナ禍の影響: 利用者の減少により、収益が減少し、経営が厳しくなっています。

例えば、島根県本土地区では、2024年3月29日から初乗り運賃の上限が740円から810円に引き上げられました。これは燃料費の高騰や運転手の待遇改善を背景としたもので、2020年以来4年ぶりの改定です。

また、鳥取県では2023年12月25日から初乗り運賃の上限が640円から740円に引き上げられ、平均で16.01%の値上げとなりました。これは1989年以降で最大の引き上げ率です。 


都市別の特徴と課題

  • 松江: 2024年3月に運賃が引き上げられ、初乗り運賃の上限が810円となりました。

  • 岡山: 2023年6月26日から初乗り運賃の上限が700円に引き上げられ、平均で約13%の値上げとなりました。 

  • 香川: 2022年に15年ぶりの運賃改定が行われました。燃料費の高騰やコロナ禍の影響で、事業者の多くが値上げを申請しました。


今後の展望と課題

中国・四国地方のタクシー業界は、今後も燃料費の変動や人手不足などの課題に直面する可能性があります。持続可能な運営のためには、運賃の適正化やサービスの質の向上が求められます。また、地域住民の移動手段としての役割を果たすため、公共交通機関との連携や新たなサービスの導入も検討されるでしょう。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました