ペット美容院代の全国動向と地域別の特徴:価格上昇の理由を徹底解説

エンタメ



2025年3月時点で、日本のペット美容院代(1回)は全国平均7,186円となっており、2010年から15年間で大きく上昇しました。横浜や新潟など大都市で高額傾向が見られる一方、地方都市では4,000~6,000円台と大きな地域差があります。価格上昇の背景には人件費の上昇、ペット高齢化への対応、専門技術の需要拡大などがあり、今後はサービスの多様化と価格の二極化がさらに進行する可能性があります。

エンタメの都市別小売価格

ペット美容院代価格の高い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 横浜 新潟 さいたま 福岡 千葉 札幌 京都 東京都区部 山形 名古屋
最新値[円] 7186 9600 9130 8910 8635 8580 8550 8250 8141 8125 8003
平均比[%] 100 133.6 127 124 120.2 119.4 119 114.8 113.3 113.1 111.4
前年月同比[%] 2.834 -3.03 0 2.12 19.85 4.189 6.875 11.11 0.792 7.261 0

ペット美容院代価格の低い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 富山 甲府 徳島 宮崎 山口 松江 岐阜 神戸 鳥取 大分
最新値[円] 7186 4680 5500 5720 5775 5775 5885 5900 6250 6250 6325
平均比[%] 100 65.12 76.53 79.6 80.36 80.36 81.89 82.1 86.97 86.97 88.01
前年月同比[%] 2.834 0 0 0 0 0 1.905 0 0 0 0

 

これまでのペットの推移

ペット美容院代の小売り価格
最新のデータ

 

詳細なデータとグラフ

 

ペット美容院代の現状と今後

2025年3月時点におけるペット美容院代(1回)の全国平均は7,186円であり、2010年1月の5,000円台前半から比べると、15年間で約35~40%の上昇を見せています。

この背景には、ペット飼育数の減少と高齢化、サービスの高品質化、そして人件費や店舗維持コストの上昇が関係しています。とくに2020年以降は、コロナ禍での「巣ごもり需要」によりペット市場全体が活性化し、美容サービスへの需要も再拡大しました。


都市別価格の比較とその特徴

■ 高価格帯都市(上位10都市)

  1. 横浜:9,600円(-3.03%)

  2. 新潟:9,130円

  3. さいたま:8,910円(+2.12%)

  4. 福岡:8,635円(+19.85%)

  5. 千葉:8,580円(+4.189%)

  6. 札幌:8,550円(+6.875%)

  7. 京都:8,250円(+11.11%)

  8. 東京都区部:8,141円(+0.792%)

  9. 山形:8,125円(+7.261%)

  10. 名古屋:8,003円

これらの都市では、高級サロンの増加や、トリマー技術者の人手不足によりサービス単価が高くなる傾向があります。特に福岡では前年から約20%という大幅な価格上昇が見られ、地域経済の回復や新店舗の増加などが影響していると考えられます。

■ 低価格帯都市(下位10都市)

  1. 富山:4,680円

  2. 甲府:5,500円

  3. 徳島:5,720円

  4. 宮崎・山口:5,775円

  5. 松江:5,885円(+1.905%)

  6. 岐阜:5,900円

  7. 神戸・鳥取:6,250円

  8. 大分:6,325円

一方、地方都市では物価・賃金水準の低さや競争環境の異なり方から、美容院代が比較的抑えられています。特に富山や甲府などは全国平均から2,000円以上も低い価格帯にあります。


ペット美容院代の価格上昇要因

人件費の上昇

トリマーは専門職でありながら、賃金が長らく低水準でした。しかし最近では待遇改善が進み、人件費が価格に反映されるようになっています。

ペットの高齢化・個別対応化

高齢の犬・猫のケアには時間と技術が必要であり、負担に見合った価格設定が求められています。加えて、健康チェックやオプションケアの導入も増え、価格を押し上げています。

店舗の設備投資と高機能化

清潔で快適な空間づくりのために、空調や消臭設備、個別ケージ、動画撮影サービスなどを導入するサロンが増えており、これらの設備コストも美容代に反映されています。

ペット市場の「人間化」トレンド

「家族の一員」として扱われるペットには、より安全で快適なサービスが求められ、高価格でも需要が成り立っています。


都市別の価格変動と地域的要因

  • 横浜:やや下落(-3.03%)ながらも、首都圏の中でも高級志向サロンが多く、依然として全国トップの価格帯。

  • 福岡:大幅上昇(+19.85%)は、新規出店・都市再開発による購買層の拡大が影響。

  • 京都・札幌:上昇(+6~11%)は観光地としての性質や富裕層の多さが関係。

  • 地方都市(例:松江):微増(+1.9%)にとどまり、全体としては価格抑制傾向。

都市ごとに、生活水準・地価・人件費・ペットにかける意識の高さが、美容価格に強く反映されています。


今後の展望と消費者の対応策

■ 今後の傾向

  • 高級サロンと低価格サロンの二極化が一層進展。

  • 地方でも徐々に価格上昇圧力が強まる可能性。

  • AI予約・自動診断・ケア動画配信などのIT導入で、新サービスが増加。

  • 「サブスク型美容サービス」「健康管理付き美容パッケージ」など新料金形態も台頭。

■ 消費者への提案

  • 単価だけでなく「サービス内容と信頼性」のバランスを見て選ぶことが重要。

  • 複数サロンを比較したうえで、長期的なケアコストの最適化を目指す。

  • 地域外のサロンを検討したり、オンライン予約割引や会員制サービスの活用も有効です。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました