2025年5月時点のカーネーション1本の平均価格は249.4円で前年比+3.442%。横浜や大分では+15%以上の大幅上昇。需要増や供給不足、原材料費上昇が要因。一方、札幌や富山などでは価格が下落。都市別に需給や物価動向が異なり、今後も地域差が続く見通し。
都市別のカーネーション・切り花1本の相場価格
| 都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
|---|---|---|---|
| 平均 | 219.9 | +5.095 | |
| 1 | 横浜 | 309 | +19.77 |
| 2 | 大分 | 303 | +22.18 |
| 3 | 札幌 | 297 | -1.329 |
| 4 | 長野 | 278 | +4.906 |
| 5 | 那覇 | 259 | -3.717 |
| 6 | 松山 | 255 | -4.851 |
| 7 | 高知 | 243 | +20.3 |
| 8 | さいたま | 243 | +11.47 |
| 9 | 宮崎 | 239 | +38.15 |
| 10 | 奈良 | 239 | +3.913 |
| 11 | 岡山 | 238 | +7.207 |
| 12 | 水戸 | 237 | +37.79 |
| 13 | 仙台 | 236 | +13.46 |
| 14 | 富山 | 235 | |
| 15 | 福島 | 234 | +6.364 |
| 16 | 福岡 | 234 | +10.9 |
| 17 | 千葉 | 233 | +4.018 |
| 18 | 静岡 | 229 | +5.046 |
| 19 | 東京都区部 | 229 | +4.566 |
| 20 | 福井 | 225 | -4.661 |
| 21 | 鳥取 | 224 | +10.34 |
| 22 | 津 | 224 | -1.322 |
| 23 | 甲府 | 220 | +0.457 |
| 24 | 新潟 | 220 | +1.852 |
| 25 | 高松 | 215 | -2.273 |
| 26 | 神戸 | 212 | +6.533 |
| 27 | 大阪 | 212 | +13.37 |
| 28 | 大津 | 212 | +0.952 |
| 29 | 松江 | 210 | |
| 30 | 京都 | 206 | +10.16 |
| 31 | 広島 | 203 | +14.04 |
| 32 | 前橋 | 203 | +0.495 |
| 33 | 山形 | 202 | -6.047 |
| 34 | 名古屋 | 202 | -1.463 |
| 35 | 青森 | 201 | +7.487 |
| 36 | 秋田 | 201 | -1.471 |
| 37 | 佐賀 | 198 | +2.591 |
| 38 | 熊本 | 195 | -1.515 |
| 39 | 鹿児島 | 193 | -6.311 |
| 40 | 長崎 | 192 | +23.08 |
| 41 | 盛岡 | 192 | +10.98 |
| 42 | 宇都宮 | 175 | -5.405 |
| 43 | 山口 | 174 | +5.455 |
| 44 | 岐阜 | 173 | -10.36 |
| 45 | 和歌山 | 168 | -12.5 |
| 46 | 徳島 | 162 | +1.25 |
| 47 | 金沢 | 150 | +2.74 |

詳細なデータとグラフ
カーネーション・切り花の小売価格の相場と推移
2025年5月時点のカーネーション1本の全国平均価格は249.4円で、前年同月比では+3.442%の上昇を示しています。都市別に見ると最も高いのは横浜(333円)で、続いて大分(325円)、札幌(317円)、那覇(314円)、長野(305円)が上位に並んでいます。比較的都市規模が大きく、購買層の厚い地域で価格が高い傾向がうかがえます。
都市別の価格傾向と地域的背景
横浜・大分:需要と供給のミスマッチ
横浜や大分では前年同月比でそれぞれ+18.51%、+16.07%という大幅な上昇が見られます。母の日などのイベント需要が1時的に高まり、供給が追いつかなかった可能性や、地域特有の物価上昇が影響していると考えられます。
札幌・富山・千葉:安定または下落傾向
1方で札幌(-2.462%)、富山(-7.566%)、千葉(-0.357%)などは前年比で価格が下落しています。これらの地域では卸業者間の競争が激しく、流通量が安定していることにより価格が抑制されているとみられます。
価格の推移と変動要因
カーネーションは母の日や卒業式、結婚式などで需要が集中する「季節商品」です。従って、年間を通じて価格は変動しやすい性質を持ちます。今回のデータが示すように、多くの都市で前年比価格が上昇しており、これは以下の要因が影響している可能性があります:
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原材料費・人件費の上昇:花の生産には温度管理や輸送コストがかかり、燃料や資材費高騰が価格に転嫁されています。
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天候不順による出荷減:特定地域での降雪・豪雨・高温などが収穫や輸送に影響し、供給量が1時的に減少することで価格が上昇します。
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地域別イベントの集中:大都市ではイベントや贈答文化が盛んで、繁忙期には需給が逼迫しやすい傾向があります。
価格上昇が続く地域と今後の見通し
特に横浜や長野、津、鳥取といった地域での上昇は顕著であり、これは1過性のものというより、持続的な需要の高さや地域経済の動向が反映されたものと考えられます。カーネーションは手軽な贈答品として根強い人気がある1方、農家の減少や人手不足によって国内供給力が徐々に低下しており、今後も価格はやや上昇基調で推移する可能性があります。
1方で、富山や札幌のように価格が落ち着いている地域では、供給の安定性や市場競争力があり、地域間での価格差が今後も続くとみられます。



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