2025年のエステティック料金1回あたり平均は1.287万円。横浜や札幌など大都市圏で価格上昇が著しく、高級サービスの需要が背景。一方、佐賀や長野など地方都市では低価格を維持する傾向にある。価格差は最大4倍以上で、技術高度化や人件費増加、コロナ対策費用が価格上昇の主因。今後も高級化と地域別の価格分散が進む見込み。
エンタメの都市別小売価格
エステティック料金価格の高い都市
2025年4月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 横浜 | 徳島 | 札幌 | 神戸 | 前橋 | 東京都区部 | 新潟 | 名古屋 | 広島 | 奈良 |
最新値[万円] | 1.287 | 2.706 | 2.09 | 2.074 | 1.98 | 1.914 | 1.838 | 1.774 | 1.749 | 1.705 | 1.584 |
平均比[%] | 100 | 210.3 | 162.5 | 161.2 | 153.9 | 148.8 | 142.9 | 137.9 | 135.9 | 132.5 | 123.1 |
前年月同比[%] | +5.033 | +32.61 | +22.4 | +7.74 | +6.705 | +8.402 | +12.37 | +9.506 |
エステティック料金価格の低い都市
2025年4月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 佐賀 | 長野 | 山形 | 青森 | 松江 | 甲府 | 那覇 | 大分 | 福井 | 静岡 |
最新値[万円] | 1.287 | 0.6 | 0.608 | 0.715 | 0.715 | 0.732 | 0.743 | 0.765 | 0.825 | 0.825 | 0.875 |
平均比[%] | 100 | 46.64 | 47.22 | 55.58 | 55.58 | 56.86 | 57.71 | 59.46 | 64.13 | 64.13 | 68.01 |
前年月同比[%] | +5.033 | +3.053 | -0.649 | +37.5 | +7.143 |
これまでのエンタメの推移


詳細なデータとグラフ
エステティック料金の現状と今後
近年、美容・健康意識の高まりによりエステティック市場は大きく成長しました。特に女性を中心に「見た目の若返り」「自己投資」としてエステ利用が増加し、価格も変動しています。2010年代からの継続的な料金上昇には、高級志向の強まりやサービス多様化、コロナ後の衛生管理強化など複数の要因が影響しています。
全国平均価格と長期推移
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2025年4月時点の1回あたり平均料金は12,870円
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2010年当初は7,000~8,000円台が主流で、15年間で約60%の価格上昇
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価格上昇はサービスの高度化とともに進み、設備投資や人件費増加も寄与
高価格都市の特徴と要因
横浜(27,060円/前年同期+32.61%)
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全国で最も高額。高級エステや海外ブランドの進出が多く、プレミアムサービス需要が増加
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コロナ禍以降の顧客回復に合わせ、価格改定や新メニュー投入による値上げが顕著
徳島(20,900円)、札幌(20,740円/+22.4%)
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徳島は高級サロンの集積と、リピーター向け特化型コースが価格を押し上げ
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札幌は美容需要増とともに都市型サロンが急増。新規3入店の価格設定も高めで上昇率が高い
神戸(19,800円)、前橋(19,140円/+7.74%)、東京都区部(18,380円/+6.705%)
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大都市圏は高額コースやパーソナライズド施術が多く、競争が激化しながらも高価格帯を維持
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東京都区部は全国の美容市場の中心であるため安定した上昇傾向
低価格都市の状況とその背景
佐賀(6,000円)、長野(6,080円)、山形・青森(7,150円)
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地方都市では人口規模の小ささや購買力の低さが低価格の1因
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公共施設や低価格サロンの存在が価格競争を促進し、安価な施術が維持されている
松江(7,320円)、甲府(7,430円/+3.053%)、那覇(7,650円/-0.649%)
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那覇は観光地特有の価格変動があり、観光需要の低迷が価格下落に影響
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甲府は緩やかな増加傾向。地方都市でも需要回復がみられるため徐々に値上げ傾向
大分(8,250円/+37.5%)、福井(8,250円/+7.143%)、静岡(8,750円)
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大分は大幅な値上げが目立つ。高品質施術の導入や新規高級サロンの開店が背景
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福井や静岡も中堅層からの価格上昇が進むが、まだ全国平均以下の水準
価格上昇の主要因
高度化する施術技術と設備投資
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最新美容機器の導入や、医療的要素を含むメディカルエステの普及
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サロンの内装や個室化でのプライバシー強化によるコスト増
人件費・教育費の増加
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専門技術者育成の必要性が高まり、施術者の給与水準上昇
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スタッフの継続教育や技術研修投資の増加も価格に反映
感染症対策と衛生管理強化
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コロナ禍で導入された厳格な消毒、換気、予約制の導入などが運営コストを押し上げ
ブランド価値と付加価値サービスの強化
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有名ブランドサロンや著名エステティシャンの価格プレミアム
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カウンセリング、アフターケア、オリジナル化粧品販売など複合サービスで価格上昇
都市別特徴と価格格差の構造
首都圏・大都市圏の「高級化」傾向
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東京・横浜・神戸などでは高額料金が1般化し、多様なニーズに対応
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富裕層向けサービス拡充による価格帯の上振れ
地方の低価格維持と市場の成熟度
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地方都市は競合サロンの少なさ、所得水準が低いことから価格抑制圧力が強い
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ただし1部都市では市場活性化により値上げ傾向も顕著
観光地・地方中核都市の特殊事情
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観光地(那覇など)は観光客減少に伴い価格変動が激しい
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地方中核都市(前橋、新潟など)は安定的な需要があり、ゆるやかな上昇傾向
今後の展望と課題
価格の2極化と利用層の分断
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高価格帯は富裕層や美容意識の高い顧客に支持される1方、低価格帯は1般層のニーズを支える形に
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地域間での美容サービスの格差が広がるリスク
新技術導入による価格上昇の継続
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AIや美容機器のさらなる進化が価格のさらなる高騰要因に
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ただし機械化で人件費圧縮も期待され、価格安定の可能性もある
地域ごとのサービス多様化と顧客層拡大
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地方では訪問型エステ、オンライン相談併用の新サービスが増加
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地域密着型の価格設定やサブスクモデルの浸透が予想される
まとめ ― 美容投資としてのエステ料金評価
2025年のエステティック料金は全国で平均12,870円と上昇を続けているが、都市間で約4倍の価格差が存在。大都市圏は高級化が進み高額化が顕著。1方、地方では低価格維持や大幅値上げが混在し、多様なニーズに対応する形で価格が分散。今後は高付加価値サービスの提供と地域特性に応じた価格戦略が鍵となる。
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