2025年3月のヘアカラーリング剤の全国平均価格は641.2円で、鹿児島・鳥取・千葉などでは712円と高騰。一方、福井や静岡では500円台にとどまり、地域差が顕著です。価格上昇の背景には原材料高や機能性商品の普及があり、今後はネット販売やパーソナライズ商品の拡大が価格に影響を与えると予測されます。
衣類・美容の都市別小売価格
ヘアカラーリング剤価格の高い都市
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 鹿児島 | 鳥取 | 松江 | 千葉 | 青森 | 高知 | 神戸 | 新潟 | 山形 | 奈良 |
最新値[円] | 641.2 | 712 | 712 | 712 | 712 | 690 | 685 | 685 | 685 | 685 | 685 |
平均比[%] | 100 | 111 | 111 | 111 | 111 | 107.6 | 106.8 | 106.8 | 106.8 | 106.8 | 106.8 |
前年月同比[%] | -0.0133 | 3.942 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7.031 | 0 | 0 |
ヘアカラーリング剤価格の低い都市
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 福井 | 宇都宮 | 前橋 | 和歌山 | 徳島 | 松山 | 長野 | 静岡 | 金沢 | 東京都区部 |
最新値[円] | 641.2 | 537 | 547 | 573 | 586 | 590 | 592 | 593 | 602 | 604 | 608 |
平均比[%] | 100 | 83.75 | 85.31 | 89.37 | 91.4 | 92.02 | 92.33 | 92.49 | 93.89 | 94.2 | 94.83 |
前年月同比[%] | -0.0133 | -4.956 | 0 | 0 | -6.984 | 0.17 | 2.069 | -4.662 | -13.51 | -7.077 | 3.401 |
これまでのヘア関連の推移


詳細なデータとグラフ
ヘアカラーリング剤の現状と今後
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岡の下落幅(-13.51%)は全国でも最大級。競合激化による価格競争の結果とみられる
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和歌山(-6.984%)や金沢(-7.077%)も類似傾向にあり、消費者の節約志向が根強く反映されている
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東京都区部は全国的には中間的価格帯ながら、前年比+3.4%とじわじわ上昇しており、ブランド志向や高機能化製品の浸透が背景にある
需要の変化とメーカー・消費者の対応
消費行動の変化:
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コロナ禍以降、自宅でのセルフカラー需要が高まり、高品質の市販薬剤へのニーズが上昇
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若年層だけでなく、40〜60代の白髪染め層がセルフ製品にシフト
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ダメージケア成分や低刺激性カラー剤など機能性を重視する傾向が強化
メーカーの動向:
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新ブランドの立ち上げや既存商品のリニューアルにより、単価が上昇傾向
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SDGsの流れを受け、植物由来成分や詰め替え対応型製品の開発も進行
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一部で業務用製品の簡易パッケージ化→家庭販売向け転用という動きも
今後の展望と課題
課題:
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地域間の価格差が100円以上と大きく、生活コスト格差の一因
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自宅染め普及により、美容室のカラーサービスとの競合が拡大
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原材料価格の高騰が継続する可能性が高く、価格維持が難しい
展望:
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ネット通販市場の拡大で価格競争が一段と進む可能性
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パーソナライズ型(AI肌診断+髪質診断)のカラー剤登場で価格の二極化
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消費者は「安さ」より「安全性・効果・使い勝手」を重視する傾向に
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