腕時計小売価格動向2025|平均6.544万円、高騰都市と低価格都市を詳解

服飾



2013年以降、日本の腕時計1本あたり小売価格は上昇傾向を示し、2025年3月時点で平均6.544万円に達しました。佐賀では前年同期比67%以上の急騰が見られ、高級時計需要や円安が影響しています。一方、京都や新潟は低価格帯を維持。今後も高級志向による価格上昇が続く一方、地域間格差の拡大が課題となりそうです。

衣類・美容の都市別小売価格

腕時計価格の高い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 佐賀 福島 松江 札幌 奈良 金沢 秋田 盛岡 広島 岐阜
最新値[万円] 6.544 10.12 8.525 8.25 8.25 8.25 7.425 7.425 7.425 7.425 7.425
平均比[%] 100 154.6 130.3 126.1 126.1 126.1 113.5 113.5 113.5 113.5 113.5
前年月同比[%] 2.905 67.27 0 0 0 -6.25 -3.571 -3.571 0 32.35 -3.571

腕時計価格の低い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 京都 新潟 甲府 名古屋 大分 熊本 和歌山 大阪 福岡 青森
最新値[万円] 6.544 4.62 4.62 5.06 5.198 5.28 5.28 5.61 5.61 5.61 5.61
平均比[%] 100 70.6 70.6 77.32 79.43 80.69 80.69 85.73 85.73 85.73 85.73
前年月同比[%] 2.905 0 0 0 -3.077 0 0 0 -6.991 -3.318 4.615

 

これまでの服飾の推移

腕時計の小売り価格
最新のデータ

 

詳細なデータとグラフ

 

腕時計の現状と今後

2013年9月から2025年3月にかけて、日本国内の腕時計1本あたりの小売価格は全体的に上昇してきました。最新の平均価格は6.544万円となり、特に2020年代以降の価格上昇が目立っています。背景には円安による輸入品価格の上昇、世界的な高級腕時計需要の増加、資産価値としての時計人気の高まりが影響しています。

 都市別価格の特徴

高価格帯の都市

上位に位置する都市は、佐賀(10.12万円)福島(8.525万円)松江(8.25万円)札幌(8.25万円)奈良(8.25万円)などです。特に佐賀は前年同期比67.27%増と、極めて高い伸び率を示しており、高級ブランド時計や限定モデルの取扱いが急増したことが推測されます。また、札幌、松江、奈良などでも比較的高額帯の時計が中心に流通しており、富裕層ニーズの強さがうかがえます。

低価格帯の都市

一方、京都(4.62万円)新潟(4.62万円)甲府(5.06万円)名古屋(5.198万円)、大分(5.28万円)などが低価格帯に並びました。これらの地域では、日常使いを重視したミドルレンジモデルの需要が高く、高額商品へのシフトがまだ限定的であることが伺えます。

 最近の価格上昇の背景と要因

高級時計ブームの影響

ロレックスやオメガ、グランドセイコーといった高級時計の人気が世界的に高まる中、日本でも「資産価値のある時計」志向が強まりました。これにより、高価格帯の商品の取扱量が増加しています。

円安と輸入コスト増

為替レートの影響で、輸入ブランド時計の価格が上昇。国内販売価格も引き上げられ、それが全国平均価格を押し上げる要因となりました。

地域経済と購買力の違い

佐賀のように高価格化が急激に進んだ地域では、観光需要や地域富裕層による購入が背景にあります。一方、京都や新潟のように価格が比較的抑えられている地域では、伝統的な消費行動や価格重視の購買傾向が続いています。

 今後の見通しと課題

今後も円安基調や高級志向の継続により、腕時計の小売価格は上昇基調を維持する可能性が高いと見られます。ただし、都市間の価格格差はさらに拡大する懸念もあります。また、消費者の間では「サステナブルな商品選び」も重視され始めており、リサイクル時計市場の拡大も小売価格全体に影響を与える可能性があります。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました