2025年3月時点の子供用長袖Tシャツの全国平均価格は1,464円。福岡が2,497円と最も高く、他にも札幌や鳥取、新潟などで価格上昇が目立つ。一方、金沢や宇都宮では前年より価格が下落。価格差の背景には、地域の気候、消費傾向、物流コスト、原材料費の上昇などがある。福岡の大幅な上昇は複数要因の重なりによると考えられる。
都市別の長袖Tシャツ、子供用1枚の相場価格
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 1464 | -1.64 | |
1 | 福岡 | 2497 | +58.14 |
2 | 宇都宮 | 2237 | -6.127 |
3 | 秋田 | 2053 | +14.76 |
4 | 金沢 | 1954 | -42.87 |
5 | 札幌 | 1925 | +21.3 |
6 | 鳥取 | 1903 | +26.03 |
7 | 新潟 | 1870 | +18.88 |
8 | 那覇 | 1820 | -4.562 |
9 | 横浜 | 1791 | +7.053 |
10 | 福井 | 1773 | -4.831 |
11 | 東京都区部 | 1725 | +12.67 |
12 | 奈良 | 1716 | +58.01 |
13 | 山形 | 1676 | +16.47 |
14 | 名古屋 | 1676 | +12.11 |
15 | 千葉 | 1669 | +19.73 |
16 | 佐賀 | 1643 | +16.11 |
17 | 福島 | 1635 | +1.616 |
18 | 大分 | 1613 | -13.42 |
19 | 高知 | 1577 | -22.92 |
20 | 和歌山 | 1569 | -6.552 |
21 | さいたま | 1562 | +36.9 |
22 | 盛岡 | 1555 | +22.54 |
23 | 岡山 | 1529 | +40.4 |
24 | 松山 | 1495 | -25.58 |
25 | 青森 | 1466 | +0.48 |
26 | 京都 | 1460 | +39.98 |
27 | 前橋 | 1441 | +1.052 |
28 | 長崎 | 1375 | -2.689 |
29 | 仙台 | 1361 | -24.56 |
30 | 高松 | 1298 | -20.61 |
31 | 大阪 | 1248 | +11.33 |
32 | 神戸 | 1237 | -31.7 |
33 | 広島 | 1172 | -26.8 |
34 | 岐阜 | 1162 | +19.18 |
35 | 静岡 | 1159 | +18.87 |
36 | 津 | 1153 | -25.61 |
37 | 宮崎 | 1122 | |
38 | 水戸 | 1092 | -24.48 |
39 | 甲府 | 1082 | +3.541 |
40 | 徳島 | 1076 | -28.84 |
41 | 松江 | 1066 | +0.661 |
42 | 鹿児島 | 1041 | -26.43 |
43 | 熊本 | 1005 | -7.373 |
44 | 富山 | 983 | -8.981 |
45 | 長野 | 909 | -24.81 |
46 | 大津 | 765 | -23.88 |
47 | 山口 | 656 | -17.9 |

詳細なデータとグラフ
長袖Tシャツの小売価格の相場と推移
2025年3月時点での子供用長袖Tシャツの全国平均価格は1,464円となっており、比較的手頃な価格帯といえます。しかし、都市別に見ると最高値の福岡(2,497円)と全国平均には約1,000円以上の差があり、地域ごとの価格差が顕著です。
特に、福岡・宇都宮・秋田などの都市では2,000円を超える水準で推移しており、その他、金沢・札幌・鳥取といった地域でも1,800~1,900円台と高めの傾向が見られます。これは単なる地理的要因だけでなく、地場の消費性向や流通構造の違いも影響していると考えられます。
価格推移と変動の特徴
前年同月との比較で注目すべきは、福岡の+58.14%という大幅上昇です。これは全国的に見ても異例の上昇率で、需要の集中や供給制約、あるいは特定ブランド品の売上構成比の変化などが考えられます。
他にも、鳥取(+26.03%)や札幌(+21.3%)、新潟(+18.88%)なども価格が上昇しており、これらの地域では季節変動や地場小売価格の引き上げが影響している可能性があります。
1方で、金沢(-42.87%)や宇都宮(-6.13%)のように前年より大きく価格が下がっている都市も存在します。これは在庫処分のセールや購買行動の変化による需要減退、あるいは低価格商品の比率増加による影響が考えられます。
地域特性と価格に影響を与える要因
子供用衣料品の価格には、消費者の家計支出傾向や都市の生活コストが強く反映されます。特に福岡のような地方中核都市では、百貨店・大型モールなどブランド品や高価格帯商品の流通が盛んなため、価格が全国平均を大きく上回る傾向にあります。
また、寒冷地の札幌・秋田・新潟では、長袖衣料の使用頻度が高いため、品質や防寒性を重視した商品が好まれる傾向にあり、結果的に価格帯が上昇しやすいです。
1方、金沢や福井、那覇のように気候や地域の生活水準に合わせて、価格調整が行われている可能性があり、それが前年からの価格下落に反映されています。
価格高騰の要因と今後の見通し
2025年現在、衣料品全般に共通してみられる素材費・輸送費の高騰が価格上昇要因として挙げられます。特に海外からの輸入に依存する素材では、為替相場の円安や輸送コストの増加が販売価格に反映されやすくなっています。
さらに、労働力不足による人件費の上昇や、小売業界における再編(店舗数の減少)も供給面での圧力となり、価格の下支えにつながっています。
福岡のような都市では、これら複数の要因が重なった結果として、他都市よりも顕著な価格上昇が起きていると考えられます。
今後も、気候の変動や国際情勢、国内経済の動向により価格は変化する可能性がありますが、都市ごとの特色や販売戦略が引き続き価格に大きく影響を与えると見込まれます。
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