電球ランプ価格動向|都市別比較とLED普及による価格上昇の背景

照明器具

2025年5月の電球ランプ1パックの平均価格は2,559円で、前年より約9.27%上昇。金沢や長岡、郡山などでは3,000円超と高水準で、府中では80%超の急騰が確認された。LED化の進展、原材料費高騰、地域ごとの流通構造が主な要因。今後は高性能・省エネ志向による高価格帯への移行が進む見通し。

都市別の電球ランプ1パックの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均2568+8.178
1金沢3145+13.91
2長岡3014+52.22
3郡山3014+19.13
4熊谷3014+7.874
5山口3014+7.874
6小山3014+7.874
7佐世保3014+7.874
8今治3014+7.874
92981
10府中2981+80.67
11高知2893+29.56
12那覇2888+3.364
13大阪2776+10.69
14水戸2772+4.132
15前橋2772+4.132
16さいたま2772+4.132
17鳥取2756+19
18福井2756+3.531
19神戸2756+17.08
20熊本2756+4.831
212756+4.831
22札幌2756+3.531
23広島2756+3.531
24岐阜2756+4.831
25山形2756+4.831
26宇都宮2756+3.531
27和歌山2756+4.831
28北九州2756+4.831
29佐賀2756+3.531
30高松2745+4.851
31藤沢2728
32福山2728
33松本2728+7.826
34川崎2666+5.501
35岡山2629
36仙台2629+20.1
37長野2624+3.921
38大津2618+60.81
39豊橋2530
40西宮2530
41立川2530
42浜松2530
43枚方2530
44松阪2530+53.33
45松山2530
46東大阪2530
47旭川2530
48日立2530
49徳島2530
50川口2530-7.258
51宇部2530
52奈良2530
53大分2530+53.33
542530+9.24
55名古屋2530
56八王子2530
57伊丹2530
58京都2530+21.05
59新潟2519+0.881
60松江2508
61福島2497+12.38
62長崎2469
63福岡2398+21.79
64宮崎2354+12.63
65青森2349+13.26
66東京都区部2321+17.46
67鹿児島2255+7.895
68盛岡2255+7.895
69富山2255+7.895
70千葉2255+2.5
71横浜2250
72秋田2178-12.39
73甲府2178
74八戸2178
75姫路2068+25.33
76富士1980+20
77函館1980+20
78静岡1880+3.014
79相模原1815+10
80浦安1793
81所沢1650
電球ランプ1パック

照明器具電球ランプ

詳細なデータとグラフ

電球ランプの小売価格の相場と推移

2025年5月時点における電球ランプ1パックの全国平均価格は2,559円であり、前年同月比で+9.27%という顕著な上昇を見せています。これは、物価上昇の波が日用品にも波及していることを示しており、特にエネルギー効率や寿命の長さを追求した高性能LED電球の需要が価格に影響していると考えられます。


都市別の価格分布と特徴

上位都市を見ると、特定地域で価格が突出して高い傾向が確認できます。

  • 金沢:3,145円(+13.91%)

  • 長岡・郡山・熊谷・山口・小山・佐世保・今治:3,014円前後(+7.874~+52.22%)

  • 柏・府中:2,981円(府中は+80.67%と急騰)

これらの都市は、全国平均を大きく上回る価格帯に位置しており、3000円超の地域が集中して存在しています。

特に府中(+80.67%)と長岡(+52.22%)の伸び率は極めて大きく、需要の急増や特定商品の流通集中、または小売店側の在庫調整などによる価格修正が影響している可能性があります。


これまでの価格推移と変動要因

エネルギー効率化による単価上昇

旧来の白熱電球や蛍光灯と異なり、LEDランプの普及により、初期コストは高くなる傾向があります。その代わり、長寿命・省電力といった付加価値が評価されており、価格上昇が容認されやすくなっています。

原材料・物流コストの上昇

半導体不足や国際的な物流費高騰の影響は、2023年以降も日用品価格に波及しており、電球の主要部品である電子素子やアルミ素材などの価格上昇が電球ランプの価格にも影響しています。

地域ごとの流通構造や購買力

都市別にみると、郊外・地方都市において価格が高い傾向が見られます。これは、人口密度が低く販売店舗が少ない地域では競争が弱く、価格が維持されやすいためと推察されます。


今後の見通しと消費者行動

今後、電球ランプの価格は以下のような動きが予想されます:

  • 価格の高止まり傾向:円安やエネルギー価格の高騰が継続すれば、材料費や輸入コストは引き続き価格に反映される可能性があります。

  • 性能重視の選択が主流に:消費者は価格よりも「長持ち」「省エネ」「明るさ」などの価値を重視する傾向が高まり、高価格帯商品へのシフトが続くと見られます。

  • 都市別格差の拡大:ネット通販の普及が価格是正につながる1方で、リアル店舗主体の地域では価格が上昇傾向となる可能性もあります。

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