ノートブック価格の地域差と推移|日本での文具価格の今後を解説

家庭用品

2025年5月時点のノートブック1冊の平均価格は191.4円で、前年比+5.687%。藤沢や仙台が高水準を示し、山口では45%超の急上昇も見られた。紙原料や物流コストの上昇、地域流通網の違いが価格差の背景。今後も緩やかな価格上昇が続く見通し。

都市別のノートブック1冊の相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均191.7+6.072
1仙台228+13.43
2福井221+11.06
3静岡220+5.263
4藤沢220
5福山220+5.263
6山形220+5.263
7相模原219+14.66
8松阪219+5.288
9山口219+45.03
10青森218+4.306
11熊本218+16.58
12浜松218+20.44
13横浜218+7.921
14新潟218+7.921
15鳥取217+11.28
16高知217+17.93
17立川217+11.28
18盛岡217+11.28
19松本217+11.28
20東大阪217+11.28
21川口217+11.28
22宇部217+23.3
23姫路217+11.28
24函館217+11.28
25八戸217+11.28
26今治217+23.3
27さいたま213+5.446
28東京都区部212+10.99
29大阪211+7.107
30甲府209+5.025
31川崎209+5.025
32西宮208
33北九州208+2.463
34富山207+22.49
35神戸206
36岐阜206+9.574
37奈良206+5.641
38206+2.488
39京都206+2.488
40宮崎205+15.17
41名古屋203+4.103
42福島201
43松山201+31.37
44大津201+2.551
45長崎197-1.005
46佐賀197
47札幌195+5.978
48佐世保195+5.978
49松江193+12.21
50広島193+12.21
51191+3.243
52金沢190
53長岡186+6.897
54高松185+6.936
55郡山185+6.322
56豊橋185
57小山185+13.5
58伊丹185+14.2
59旭川184
60千葉184+6.358
61福岡179+9.816
62秋田178+5.325
63日立178
64徳島178-2.732
65宇都宮175+9.375
66熊谷174
67鹿児島169+2.424
68長野163+3.165
69富士161
70和歌山158+3.268
71水戸157-16.04
72前橋156+15.56
73八王子152
74所沢151+9.42
75府中151+8.633
76那覇142
77枚方118-35.87
7896
79岡山96
80大分96-26.15
81浦安74+25.42
ノートブック1冊

詳細なデータとグラフ

ノートブックの小売価格の相場と推移

2025年5月時点でのノートブック1冊の全国平均価格は191.4円です。ノートブックは日常生活や学校教育に欠かせない文房具であり、長年にわたって安価に供給されてきましたが、ここ1年では+5.687%の価格上昇が見られ、1定のインフレ傾向が明確になっています。


都市別の価格分布と特徴

最新のデータによると、価格が高い都市の上位10都市は以下の通りです。

都市 価格(円)
藤沢 242円
仙台 228円
静岡 220円
福山 220円
山形 220円
相模原 219円
松阪 219円
山口 219円
青森 218円
横浜 218円

都市別にみると、関東(藤沢・相模原・横浜)や東北(仙台・山形・青森)、そして中4国(山口・福山)に価格の上昇が集中しています。これは、それぞれの地域における流通網の構造や購買行動の傾向、さらには小売業者の価格設定方針に起因していると考えられます。


価格上昇の背景とその要因

ノートブックは紙製品であることから、近年の原材料費(紙・インク)や物流費の上昇の影響を大きく受けています。とくに以下の要因が指摘できます。

  • パルプ価格の国際的高騰:ウクライナ情勢や円安による輸入コストの増加が、製造コストに影響。

  • 輸送費の上昇:トラック運転手不足や燃料費高騰により、地方都市への配送コストが増大。

  • 文房具の小売価格維持努力の限界:これまでは価格据え置きで対応してきたが、限界に達した地域で値上げが実施された可能性。

特に注目すべきは山口市の+45.03%という大幅な増加です。この水準の変化は、安価な品目の入れ替えや取扱商品の変更、地元店舗の再編などの地域要因による影響も考えられます。


地域ごとの特性と価格のばらつき

関東の都市では、消費者の品質志向が強く、コクヨやマルマンなどの高品質ノートが広く流通していることが平均単価を押し上げる1因となっています。1方、地方の1部都市(福山、山口など)では、流通量が限られるため、単価が高止まりする傾向があります。

また、教育熱の高い地域(例:藤沢、相模原)では、用途別のノートが多数流通しており、価格帯が高めに設定される傾向があります。


今後の見通し

今後も価格は緩やかな上昇傾向が続く可能性が高いです。SDGsや脱プラスチックの潮流の中で、再生紙やエコ商品への切り替えが進むことで、単価が上昇する可能性もあります。加えて、少子化で需要が減少しても、供給コストが下がらない限り、値上げ圧力は緩まないでしょう。

ただし、オンライン学習やタブレット活用の進展により、ノートブックそのものの需要構造が変わっていく可能性も視野に入れる必要があります。

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