ビタミン主薬製剤(270錠)の平均価格は6,162円。新潟や岡山、那覇で特に高価となっており、地方都市で価格が高止まりする傾向が見られる。価格上昇の背景には原材料費や流通コスト、地域の需要構造などが影響しており、今後はオンライン販売の普及によって緩和の可能性も。
都市別のビタミン主薬製剤1箱270錠の相場価格
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 6160 | +0.23 | |
1 | 新潟 | 6719 | -2.127 |
2 | 岡山 | 6712 | |
3 | 那覇 | 6680 | -0.492 |
4 | 佐世保 | 6672 | +1.014 |
5 | 八王子 | 6615 | |
6 | 徳島 | 6535 | +4.393 |
7 | 和歌山 | 6529 | |
8 | 郡山 | 6527 | |
9 | 鹿児島 | 6494 | -2.566 |
10 | 秋田 | 6478 | +0.0154 |
11 | 川崎 | 6467 | +2.618 |
12 | 所沢 | 6431 | +4.671 |
13 | 松本 | 6425 | -0.372 |
14 | 福山 | 6414 | +2.805 |
15 | 金沢 | 6401 | +0.692 |
16 | 長崎 | 6395 | -1.691 |
17 | 長野 | 6388 | -2.249 |
18 | 立川 | 6372 | |
19 | 浦安 | 6363 | |
20 | 水戸 | 6358 | |
21 | 小山 | 6352 | |
22 | 枚方 | 6346 | -0.58 |
23 | 藤沢 | 6335 | |
24 | 富山 | 6323 | |
25 | さいたま | 6294 | +1.647 |
26 | 熊本 | 6290 | -0.585 |
27 | 山口 | 6267 | +1.787 |
28 | 堺 | 6252 | +0.064 |
29 | 浜松 | 6248 | |
30 | 柏 | 6248 | |
31 | 川口 | 6247 | +1.792 |
32 | 東京都区部 | 6234 | -1.11 |
33 | 宇部 | 6217 | +1.089 |
34 | 甲府 | 6212 | |
35 | 山形 | 6180 | +4.977 |
36 | 神戸 | 6159 | +2.122 |
37 | 旭川 | 6149 | |
38 | 大津 | 6138 | -6.161 |
39 | 仙台 | 6123 | |
40 | 北九州 | 6121 | +4.579 |
41 | 横浜 | 6117 | -0.342 |
42 | 函館 | 6113 | +0.609 |
43 | 今治 | 6105 | +2.142 |
44 | 札幌 | 6092 | -6.205 |
45 | 宮崎 | 6087 | +3.998 |
46 | 福岡 | 6083 | +1.013 |
47 | 松山 | 6077 | |
48 | 盛岡 | 6076 | |
49 | 八戸 | 6076 | |
50 | 大阪 | 6073 | -0.459 |
51 | 高知 | 6071 | +1.845 |
52 | 豊橋 | 6065 | |
53 | 福井 | 6038 | +1.856 |
54 | 青森 | 6034 | +1.242 |
55 | 宇都宮 | 6028 | |
56 | 佐賀 | 6017 | +0.468 |
57 | 姫路 | 6005 | |
58 | 前橋 | 5995 | +5.139 |
59 | 福島 | 5991 | |
60 | 伊丹 | 5979 | +0.0669 |
61 | 京都 | 5979 | -0.879 |
62 | 熊谷 | 5955 | +3.188 |
63 | 名古屋 | 5936 | |
64 | 静岡 | 5932 | |
65 | 富士 | 5932 | |
66 | 広島 | 5929 | -2.275 |
67 | 長岡 | 5918 | -4.162 |
68 | 西宮 | 5918 | +1.145 |
69 | 松阪 | 5918 | |
70 | 鳥取 | 5881 | +0.051 |
71 | 岐阜 | 5881 | +3.212 |
72 | 相模原 | 5845 | -2.891 |
73 | 津 | 5845 | -3.627 |
74 | 東大阪 | 5845 | -8.429 |
75 | 松江 | 5813 | -5.969 |
76 | 大分 | 5813 | +6.096 |
77 | 府中 | 5812 | -7.526 |
78 | 千葉 | 5781 | +1.457 |
79 | 日立 | 5779 | +3.289 |
80 | 高松 | 5741 | -8.656 |
81 | 奈良 | 5658 | -0.212 |

詳細なデータとグラフ
ビタミン主薬製剤の小売価格の相場と推移
2025年5月時点でのビタミン主薬製剤(270錠入り)の全国平均価格は6,162円となっています。この水準は、日常的な健康維持を目的としたビタミン剤の中でも比較的高価格帯に分類され、主に医薬品に準ずる位置づけで販売されていることが背景にあります。栄養補助という性質上、長期使用する消費者も多く、価格の変動が家計に与える影響も無視できません。
都市別価格の上位と傾向
価格が高い都市として挙げられるのは、新潟(6,719円)、岡山(6,712円)、那覇(6,680円)、佐世保(6,672円)、長崎(6,651円)です。これらの地域は全国平均を約500円以上上回る水準で推移しており、地域的に見ると中小都市や離島を含む西日本・日本海側が上位に集中している傾向があります。
また、徳島(6,535円)や和歌山(6,529円)、郡山(6,527円)なども高価格帯に属し、地方圏においてビタミン主薬製剤の価格が高止まりしている状況が読み取れます。全体として、都市規模の大小にかかわらず、地方での価格が相対的に高いことが特徴です。
価格の推移と増減傾向の分析
価格の前年同月比を見ると、全国平均は+0.133%と非常に緩やかな上昇にとどまっています。これは市場全体としては価格が安定傾向にあることを示しています。しかし、都市別に見ると顕著な違いがあります:
-
徳島:+4.393%
-
那覇:+3.134%
-
佐世保:+1.014%
これらの都市では目立った価格上昇が見られ、特に徳島の急上昇は注目されます。1方で、新潟では-2.127%と逆に価格が下落しており、地域によって価格の方向性にばらつきがあることがわかります。
価格高騰の要因と地域差の背景
価格の上昇や地域間の差には、以下のような複数の要因が関与していると考えられます。
原材料価格の変動
ビタミン主薬製剤には、より純度の高いビタミン成分が含まれているため、原材料(特に海外由来の原薬)の価格に大きく左右されます。円安や貿易コストの上昇は、製造価格の増加につながり、それが小売価格に転嫁される形となります。
物流・供給網の地域格差
地方や離島では、流通コストが高く、卸業者の数も限られていることが多いため、仕入れ価格が高くなりがちです。特に那覇や佐世保、徳島などで価格が上がっているのは、この流通コストが価格に反映されていると推察されます。
地域ごとの需要構造
高齢化率が高い地方都市では、サプリメントや医薬品への需要が都市部よりも安定しており、「多少価格が高くても健康維持のために購入する」という消費傾向が強いと考えられます。
競争の有無
都市部ではドラッグストアやECサイトとの価格競争が激しく、価格が抑えられる傾向にある1方、地方では競争が緩やかで価格が高止まりしやすい状況です。
今後の見通しと消費者への示唆
価格は全体としては安定していますが、地域差が今後さらに拡大する可能性もあります。オンライン購入の普及やドラッグストアチェーンの進出が進めば、地方の価格も緩やかに下がる可能性があります。また、原材料の国際的な供給状況に変動が生じれば、今後数年で再び価格が大きく動くリスクもあるため、注視が必要です。
消費者としては、必要性と価格を見極めながら購入する姿勢が重要です。特に高価格地域では、通販などの選択肢を活用してコストを抑えることも有効な対策です。
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