芳香消臭剤400mLの全国平均価格は286.5円。長野や岡山が高価格を示す一方、盛岡や佐賀では前年比大幅上昇が見られる。価格差は地域の流通構造や製品志向の違いに起因。今後も香りや機能性を重視する都市では価格水準が維持される見込み。
都市別の芳香消臭剤1個400mLの相場価格
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 285 | -0.0522 | |
1 | 長野 | 320 | -4.192 |
2 | 盛岡 | 315 | +13.31 |
3 | 新潟 | 302 | +8.633 |
4 | 福井 | 301 | -5.346 |
5 | 佐賀 | 301 | +18.04 |
6 | さいたま | 301 | +2.034 |
7 | 福岡 | 298 | +3.472 |
8 | 岡山 | 296 | -20.64 |
9 | 金沢 | 295 | -3.909 |
10 | 大津 | 295 | -3.595 |
11 | 和歌山 | 295 | -14.49 |
12 | 鳥取 | 294 | +3.887 |
13 | 那覇 | 294 | +2.439 |
14 | 甲府 | 294 | +5.755 |
15 | 仙台 | 294 | -9.259 |
16 | 松山 | 292 | +5.036 |
17 | 長崎 | 291 | -8.202 |
18 | 山形 | 291 | -3 |
19 | 山口 | 290 | -2.685 |
20 | 鹿児島 | 289 | +9.057 |
21 | 津 | 289 | -2.034 |
22 | 前橋 | 289 | -3.667 |
23 | 東京都区部 | 287 | +1.056 |
24 | 京都 | 287 | +1.413 |
25 | 高松 | 286 | +7.116 |
26 | 広島 | 286 | +2.878 |
27 | 青森 | 283 | +4.044 |
28 | 横浜 | 283 | |
29 | 奈良 | 282 | +5.618 |
30 | 水戸 | 281 | -1.056 |
31 | 宇都宮 | 280 | +0.719 |
32 | 大阪 | 280 | -3.448 |
33 | 名古屋 | 280 | +7.28 |
34 | 高知 | 279 | -1.413 |
35 | 富山 | 279 | +2.198 |
36 | 福島 | 278 | +4.12 |
37 | 岐阜 | 278 | -3.806 |
38 | 千葉 | 278 | |
39 | 静岡 | 272 | +1.873 |
40 | 徳島 | 270 | +8 |
41 | 秋田 | 269 | -2.888 |
42 | 札幌 | 269 | +3.065 |
43 | 熊本 | 263 | -8.997 |
44 | 松江 | 261 | -7.774 |
45 | 宮崎 | 256 | +2.4 |
46 | 神戸 | 254 | -0.781 |
47 | 大分 | 246 | +7.895 |

詳細なデータとグラフ
芳香消臭剤の小売価格の相場と推移
2025年5月時点で、芳香消臭剤1個(400mL)の全国平均価格は286.5円となっています。これは日用品としては安定した価格帯にあるものの、都市によって価格差が30円以上あることがわかります。高価格都市の上位には、長野(320円)、岡山(318円)、盛岡(315円)、仙台(312円)など、中規模都市や地方の県庁所在地が目立つ構成となっています。
都市別の価格動向と増減率の特徴
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長野(320円)・岡山(318円):共に依然として価格は全国平均を上回るものの、前年同月比で長野は-4.192%、岡山は-6.471%と明確な下落傾向が見られます。これらの都市では、小売業の競争激化やドラッグストアの増加により価格調整が進んだ可能性があります。
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盛岡(315円)・佐賀(303円):盛岡は前年比+26%、佐賀は+18.82%と大幅な上昇率が特徴的です。これらの地域では、新製品への置き換え、香りや機能面のグレードアップによる単価上昇が影響していると推察されます。
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新潟(302円)・福岡(298円)・鳥取(294円):これらの都市は地場量販店でのブランド品の導入が進んだ影響でやや高値にあると考えられます。鳥取や福岡は前年と比較して+3~4%台の微増であり、緩やかな価格調整の局面にあるといえるでしょう。
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さいたま(300円)・山口(295円):さいたまは首都圏に近いにもかかわらず-4.762%と値下がり傾向。大手チェーン店舗の価格競争による均1化が進んでいる影響が見て取れます。
過去からの推移と市場構造の変化
芳香消臭剤市場は、2010年代前半は比較的廉価商品が主流でしたが、2015年以降は「香りの質」「空間デザイン」などを重視した製品の人気が拡大し、平均価格は上昇傾向にありました。とくに2020年前後には、リモートワークの普及や在宅時間の増加に伴い「空間を快適に保つ製品」としてのニーズが急拡大しました。
2023年以降は落ち着きを見せる1方で、「香水系の芳香剤」や「抗菌・消臭機能強化型」などの高付加価値製品の需要が根強く、1定の価格水準を保っています。
価格高騰と都市別要因の考察
芳香消臭剤の価格に影響を与える要素は多岐にわたります:
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流通構造:都市によっては、ドラッグストアやホームセンターの出店状況が価格に強く影響します。大手チェーンの多い都市ほど価格は安定しやすく、地方では定価販売や地域特化型製品が価格上昇要因となることが多いです。
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生活スタイルの変化:都市ごとに在宅時間や世帯構成が異なり、芳香剤の用途(トイレ・玄関・リビング等)に偏りが生まれることも、購買傾向を左右します。
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製品カテゴリの多様化:価格帯が幅広いカテゴリであるため、高級ラインへの需要が強い都市では相場が自然と上昇します。
今後の見通しと地域別動向の持続可能性
今後、芳香消臭剤市場は微増傾向を維持しつつも、都市別の価格差は緩やかに縮小していく可能性があります。その理由は以下の通りです:
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全国的な販路の均質化(EC・量販店の浸透)
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メーカーによる価格戦略の見直し
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新興製品(詰替え・エコタイプ)の拡充による価格分散の抑制
1方で、高価格を維持する都市は今後も「香り」や「インテリア性」にこだわるニーズが根強く残ると見られ、特定ブランド志向が強い地域では相場が1定以上に保たれるでしょう。
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