2025年5月時点の冷凍ハンバーグの全国平均は190.4円。価格上昇率は+0.64%と緩やかだが、松江や水戸など一部地域では2桁上昇も見られる。地域ごとの物流事情や競争環境が価格差に反映されており、今後も二極化が進む見通し。
都市別の冷凍ハンバーグ1個の相場価格
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 189.8 | +0.0785 | |
1 | 松江 | 241 | +15.87 |
2 | 福井 | 233 | |
3 | 甲府 | 229 | +5.046 |
4 | 那覇 | 223 | |
5 | 岡山 | 214 | +5.941 |
6 | 松山 | 213 | +9.231 |
7 | 水戸 | 210 | +16.02 |
8 | 長崎 | 209 | +2.956 |
9 | 大分 | 206 | +4.569 |
10 | 宮崎 | 205 | -0.485 |
11 | 札幌 | 204 | |
12 | 広島 | 203 | +3.571 |
13 | 高知 | 202 | +14.12 |
14 | 山形 | 202 | +6.316 |
15 | 東京都区部 | 195 | +1.563 |
16 | 金沢 | 194 | +11.49 |
17 | 岐阜 | 194 | |
18 | 奈良 | 194 | -4.433 |
19 | 山口 | 190 | |
20 | 仙台 | 190 | +2.151 |
21 | 名古屋 | 185 | -4.145 |
22 | 青森 | 184 | |
23 | 福岡 | 183 | -4.688 |
24 | 京都 | 183 | -5.67 |
25 | 高松 | 182 | -7.143 |
26 | 秋田 | 182 | -6.186 |
27 | 横浜 | 182 | -0.546 |
28 | 鳥取 | 181 | -21.3 |
29 | 富山 | 181 | -3.209 |
30 | 徳島 | 180 | +3.448 |
31 | 鹿児島 | 178 | -2.732 |
32 | 福島 | 178 | -3.261 |
33 | 盛岡 | 178 | |
34 | 熊本 | 178 | |
35 | 津 | 178 | -1.111 |
36 | 大阪 | 178 | +2.89 |
37 | 大津 | 178 | |
38 | 和歌山 | 176 | -6.383 |
39 | さいたま | 176 | -2.762 |
40 | 千葉 | 173 | +0.581 |
41 | 前橋 | 173 | -2.809 |
42 | 佐賀 | 173 | -2.26 |
43 | 長野 | 172 | |
44 | 静岡 | 169 | +1.807 |
45 | 神戸 | 168 | -1.176 |
46 | 宇都宮 | 163 | -3.55 |
47 | 新潟 | 159 | -15.87 |

詳細なデータとグラフ
冷凍ハンバーグの小売価格の相場と推移
2025年5月時点における冷凍ハンバーグ1個の全国平均価格は190.4円。この1年間の平均的な価格上昇率は+0.641%と、ほかの冷凍食品に比べて上昇幅が控えめです。
ただし、都市別に見ると価格差は顕著で、以下のような傾向が見られます。
都市名 | 価格(円) | 前年同月比 |
---|---|---|
松江 | 241 | +26.18% |
福井 | 233 | 不明 |
松山 | 214 | +9.74% |
岡山 | 214 | +5.94% |
水戸 | 212 | +17.13% |
那覇 | 211 | -5.38% |
長崎 | 209 | -1.41% |
甲府 | 209 | -4.13% |
大分 | 208 | +5.58% |
広島 | 203 | +3.57% |
松江・福井を筆頭に、山陰地方や4国、中国地方の価格が高めである1方、9州や沖縄では若干安めに推移しています。
都市別の価格傾向
松江・福井の高価格の背景
松江(241円)は、前年比+26.18%と極めて急な上昇が確認されています。地域的には地場スーパーや中小規模チェーンが主流で、調達コストや物流費の転嫁が価格に反映されやすい構造にあると考えられます。
福井(233円)も同様で、冷凍食品に限らず総菜・弁当類全般の価格が高止まり傾向にあります。
安定〜下落圏にある地域
那覇、長崎、甲府では前年比マイナス。特に那覇(-5.38%)では、観光回復とともに量販品の競争激化やPB商品の拡充が進み、相場を抑えている可能性があります。
長崎や甲府も、価格競争が比較的強く表れている地域であると推察され、冷凍食品における価格弾力性が高い消費性向がうかがえます。
価格推移の全体像と市場環境
冷凍食品市場の拡大と価格抑制圧力
冷凍ハンバーグは、家庭用・弁当用途の定番商品として長年定着しており、PB(プライベートブランド)商品の増加とともに、価格の据え置き圧力が強いカテゴリーでした。そのため、2023年以降も他の冷凍食品(ぎょうざ、炒飯など)に比べて、上昇幅は小さく抑えられています。
原材料・エネルギーコストの影響
1方で、価格上昇が見られた都市では、牛肉・豚肉の価格高騰や、パッケージ資材・電力費の上昇が背景にあります。とくに地方都市においては、スケールメリットが小さいため、全国1律に価格転嫁されることが難しく、地域ごとの差が大きく反映される傾向が顕著です。
今後の見通しと課題
冷凍ハンバーグは、物価高に対応しながらもコストパフォーマンス重視の商品開発が進んでいる分野です。今後は以下のような動きが想定されます:
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健康志向・高たんぱく質タイプの拡大
-
価格重視型と高付加価値型の2極化
-
地域PB商品による価格帯の細分化
1方で、今後も人件費や物流費の上昇が継続する中、販売価格の安定を維持できるかどうかが各小売業者の競争力を左右することになりそうです。
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