2025年3月時点で冷凍ハンバーグ1個の平均価格は182.6円で、2020年代以降上昇が顕著。都市別では松江や長崎が高く、長野や熊本が安価だが、低価格地域の増加率が特に高い。背景には食肉やエネルギー、物流コストの上昇、円安の影響がある。価格動向は生活コストの指標ともなっており、今後も注視が必要。
惣菜・外食の都市別小売価格
冷凍ハンバーグの高い都市
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 松江 | 長崎 | 福井 | 那覇 | 宮崎 | 甲府 | 山口 | 山形 | 水戸 | 大分 |
最新値[円] | 182.6 | 241 | 233 | 224 | 223 | 220 | 218 | 208 | 202 | 201 | 200 |
平均比[%] | 100 | 132 | 127.6 | 122.7 | 122.1 | 120.5 | 119.4 | 113.9 | 110.6 | 110.1 | 109.5 |
前年月同比[%] | -1.65 | 26.18 | 12.02 | -0.444 | 0 | 17.02 | 0 | 5.051 | 8.021 | 11.05 | 1.01 |
冷凍ハンバーグの低い都市
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 長野 | 宇都宮 | 熊本 | 神戸 | 福岡 | 大阪 | 秋田 | 横浜 | 青森 | 福島 |
最新値[円] | 182.6 | 148 | 149 | 156 | 156 | 157 | 166 | 166 | 167 | 167 | 168 |
平均比[%] | 100 | 81.06 | 81.61 | 85.44 | 85.44 | 85.99 | 90.92 | 90.92 | 91.47 | 91.47 | 92.02 |
前年月同比[%] | -1.65 | -15.91 | -10.78 | -11.36 | -2.5 | -12.78 | -9.29 | 2.469 | -11.17 | -10.7 | 0.599 |
これまでの冷凍・調理の推移


詳細なデータとグラフ
冷凍ハンバーグの現状と今後
冷凍ハンバーグは、家庭の手軽な食事として定着し、近年は品質向上や種類の多様化によって需要が高まっています。しかし、2020年代以降、価格の上昇が顕著となっており、消費者の家計にも影響を与えています。本稿では、2010年から2025年3月までの冷凍ハンバーグ1個あたりの小売価格の推移、都市別の価格差、さらには価格高騰の背景について解説します。
価格推移の概要
2025年3月時点での冷凍ハンバーグ1個の平均小売価格は182.6円となっており、2010年当初と比べて明らかに上昇傾向にあります。特に2022年以降の価格上昇が顕著で、エネルギーコストや原材料費、物流費の高騰が主な要因とされています。
都市別価格の特徴
価格の高い都市としては、松江(241円)、長崎(233円)、福井(224円)、那覇(223円)、宮崎(220円)などが挙げられます。これらの地域では物流コストが高く、地理的な要因も影響していると考えられます。一方、長野(148円)、宇都宮(149円)、熊本・神戸(156円)などは比較的安価であり、都市圏での流通効率の高さが価格を抑えていると見られます。
前年同期比の増加率
価格の上昇率に注目すると、低価格地域の方が高い上昇率を示しています。例えば、長野(81.06%)、宇都宮(81.61%)、熊本(85.44%)、大阪(90.92%)などでは、急激な価格上昇が見られ、冷凍食品の全国的な価格是正が進んでいるとも解釈できます。反対に、福井(-0.444%)のように価格がほぼ横ばいの地域も存在します。
価格高騰の背景
冷凍ハンバーグの価格上昇には複合的な要因があります。まず、国際的な食肉価格の上昇が挙げられます。特に牛肉や豚肉の価格は近年高騰しており、それが加工食品にも波及しています。加えて、エネルギー価格の上昇により冷凍・加熱の工程コストが増加し、流通費や人件費の高騰も価格に転嫁されています。また、円安による輸入原材料のコスト増も大きな影響を与えています。
今後の展望と課題
今後も冷凍ハンバーグの価格は、国際的な原材料価格や為替の影響を受けやすく、不安定な状態が続くと予測されます。価格の上昇に対し、メーカーは量の調整や品質向上による付加価値の創出を試みており、消費者側もコストパフォーマンスを意識した選択が求められる時代となっています。
おわりに
冷凍ハンバーグの価格動向は、単なる食品価格の一部ではなく、現在の日本経済や生活コストを象徴する重要な指標でもあります。今後も継続的な価格の監視とともに、より効率的で持続可能な食品流通システムの構築が求められます。
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