冷凍ぎょうざ価格の地域差と今後の動向|日本の小売価格分析

冷凍・調理

2025年5月時点の冷凍ぎょうざの全国平均価格は98.3円で前年比+6.2%。福島や水戸では大幅上昇が見られ、地域によって価格差が拡大している。原材料・エネルギーコストの上昇が背景にあり、今後も高値傾向が続く可能性が高い。

都市別の冷凍ぎょうざ100gの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均94.79+5.046
1福井132+8.197
2水戸120+30.43
3盛岡109+6.863
4札幌108+3.846
5奈良107+4.902
6徳島106
7青森102+8.511
8秋田101+4.124
9鳥取100+7.527
10那覇97+3.191
11松山97+4.301
12山形97+7.778
13富山97+4.301
14名古屋97+3.191
15神戸95+9.195
16宮崎95+11.76
17宇都宮95+7.955
18静岡94+6.818
19福島94+14.63
2094+22.08
21東京都区部94+5.618
22和歌山94+6.818
23仙台94+4.444
24大阪93+9.412
25新潟92-1.075
26広島92+15
27岡山92+4.545
28山口92-1.075
29甲府91+3.409
30さいたま90+5.882
31高松89-9.184
32長野89+2.299
33長崎89-3.261
34金沢89+3.488
35横浜89+2.299
36岐阜89-5.319
37大津89+11.25
38大分89-3.261
39熊本88-3.297
40千葉88
41前橋88+4.762
42京都88+8.642
43鹿児島87+8.75
44松江87-6.452
45高知86+7.5
46福岡85-2.299
47佐賀85+7.595
冷凍ぎょうざ100g

詳細なデータとグラフ

冷凍ぎょうざの小売価格の相場と推移

2025年5月時点における冷凍ぎょうざ100gあたりの全国平均価格は98.3円。前年同月比で+6.207%の上昇となっており、冷凍食品全体に見られる価格上昇トレンドを反映しています。

中でも高価格となっている都市は以下の通りです:

  • 福井:132円(+8.20%)

  • 福島:127円(+54.88%)

  • 水戸:121円(+30.11%)

  • 徳島・奈良:112円(それぞれ+9.80%、+7.69%)

  • 盛岡:110円(+7.84%)

  • 大分:109円(+15.96%)

東北や北陸、9州など地域は分散していますが、中小都市や内陸部の価格が比較的高めです。


地域別の価格傾向とその背景

東北地方の上昇幅が際立つ

福島の+54.88%という急上昇が突出しており、水戸(+30.11%)と合わせ、関東〜東北の1部で極端な価格改定が起きていることが分かります。これは、流通コストや仕入価格の変動だけでなく、地場の大手スーパーやPB商品の価格戦略の見直しが影響している可能性があります。

西日本ではじわじわとした上昇

福井・徳島・奈良などでは、いずれも7〜10%前後の上昇率。冷凍ぎょうざは比較的安価な商品ですが、原材料や人件費、エネルギーコストの増加を背景に、じわじわと価格が切り上がっているのが実情です。


冷凍ぎょうざ市場の動向と価格推移

コロナ以降の家庭内需要の拡大

2020年以降、冷凍ぎょうざは家庭の簡便調理需要を担う中心的な商品として販売数を伸ばしてきました。需要増による安定した売れ行きが、これまで価格の安定を支えていました。

価格上昇の主因は輸入原料と加工費

冷凍ぎょうざの原料となる豚肉、キャベツ、小麦粉、そして包材コストの上昇が続いています。加えて、冷凍食品には製造段階での電力使用や冷蔵保管・輸送のエネルギーコストが直撃しやすく、それらが価格に転嫁されています。


今後の見通しと消費者への影響

今後も冷凍ぎょうざの価格は、原材料費の高止まりと円安の影響で、やや高値圏が継続する可能性があります。ただし、プライベートブランドや大容量商品の開発により、“安くて便利”という価値の維持努力も同時に行われているため、消費者側には選択の余地も広がっています。

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