やきとり1本平均125.5円に上昇 地域別価格と高騰要因を分析

惣菜・外食



日本全国のやきとり1本の平均小売価格は2025年3月時点で125.5円となり、近年は鶏肉や飼料価格の高騰、円安、物流・人件費の上昇を背景に価格が上昇しています。地域別に見ると、宇都宮や広島などでは価格が高く、観光や外食需要が影響。一方、甲府や鹿児島などでは価格は低いものの、前年比で急上昇しており、全国的な物価上昇が広がっています。

惣菜・外食の都市別小売価格

やきとりの高い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 宇都宮 広島 神戸 横浜 長野 福岡 松江 福島 名古屋 鳥取
最新値[円] 125.5 153 150 141 141 137 137 137 136 134 133
平均比[%] 100 121.9 119.5 112.3 112.3 109.1 109.1 109.1 108.3 106.7 105.9
前年月同比[%] 2.129 2 2.74 5.224 6.015 12.3 16.1 1.481 1.493 3.077 -7.639

やきとりの低い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 甲府 鹿児島 松山 那覇 千葉 岡山 佐賀 札幌 仙台 徳島
最新値[円] 125.5 90 105 106 109 110 111 113 113 116 117
平均比[%] 100 71.69 83.64 84.44 86.83 87.63 88.42 90.02 90.02 92.41 93.2
前年月同比[%] 2.129 0 -2.778 4.95 -8.403 0 11 3.67 7.619 2.655 -8.594

 

これまでの惣菜・肉の推移

やきとりの小売り価格
最新のデータ

 

詳細なデータとグラフ

 

やきとりの現状と今後

やきとりは、日本の食文化において広く親しまれている料理であり、その価格動向は消費者の生活実感と密接に関わっています。ここでは、2010年から2025年3月までのデータをもとに、全国平均や都市別の価格、そして近年の価格上昇の背景を解説します。


全体的な価格の推移

2025年3月現在、日本のやきとり1本あたりの全国平均価格は125.5円となっています。この数値は過去15年間にわたる上昇傾向を反映しており、特に近年の物価高がやきとり市場にも影響を与えていることが分かります。

2010年代前半までは100円前後で推移していたものの、コロナ禍による供給網の混乱や飼料費の高騰、エネルギー価格の上昇が拍車をかけ、2020年代に入ってから大きく上昇しています。


価格の高い地域とその特徴

2025年3月時点で、やきとりの価格が最も高い都市は以下のとおりです:

都市名 価格(1本) 前年同期比増加率
宇都宮 153円 2.00%
広島 150円 2.74%
神戸 141円 5.22%
横浜 141円 6.02%
長野 137円 12.30%
福岡 137円 16.10%
松江 137円 1.48%
福島 136円 1.49%
名古屋 134円 3.08%
鳥取 133円 -7.64%

これらの地域では、関東から九州にかけて広く分布しています。特に宇都宮や広島では価格が高く、地元の食文化や観光需要が影響していると考えられます。また、福岡では前年比で16.10%の大幅な価格上昇が見られ、需要の高さや原材料費の上昇が影響している可能性があります。


価格の低い地域とその傾向

一方で、やきとりの価格が最も低い都市は以下の通りです:

都市名 価格(1本) 前年同期比増加率
甲府 90円 71.69%
鹿児島 105円 83.64%
松山 106円 84.44%
那覇 109円 86.83%
千葉 110円 87.63%
岡山 111円 88.42%
佐賀 113円 90.02%
札幌 113円 90.02%
仙台 116円 92.41%
徳島 117円 93.20%

これらの地域では、価格が比較的低いものの、前年比で大幅な上昇が見られます。特に甲府では71.69%、鹿児島では83.64%の増加率を記録しており、これまで価格を抑えてきた地域が全国的な物価上昇の波に呑まれた結果と見られます。


最近の価格高騰の要因

やきとりの価格高騰には、いくつかの主な要因が挙げられます:

鶏肉の原料価格上昇

鶏肉の価格が国際情勢や円安の影響を受けて高騰しています。特に、ウクライナ情勢やブラジル産鶏肉の需要増加が影響しています。note(ノート)

飼料価格の高騰

鶏の飼料となるトウモロコシや大豆ミールの価格が上昇し、飼育コストが増加しています。note(ノート)

労働コストの上昇

人手不足による人件費の増加がやきとり業界にも波及し、特に中小企業では価格に転嫁せざるを得ない状況です。

エネルギー・物流コストの増加

調理に使用する電気やガス、輸送コストも全体的に上昇しており、製品価格へ直接影響しています。

外食需要の回復と原材料需要の競合

コロナ明け以降、外食産業の回復により原材料の争奪が発生し、需給バランスの変化が価格を押し上げています。

 

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