パスタソース価格の推移と地域差、価格上昇の背景を解説

ドレッシング



2019年以降、日本のパスタソース価格は全国平均で上昇傾向にあり、2025年3月には平均80.45円に達した。広島や富山では91円と高く、山形などでは63円と安価で地域差が顕著。原材料や物流費の高騰、円安などが主因で、今後も高止まりが予想される。消費者の生活費圧迫も懸念され、PB商品の選択が鍵となる。

加工食品の都市別小売価格

パスタソースの高い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 広島 富山 熊本 長崎 福井 松江 那覇 大阪 佐賀
最新値[円] 80.45 91 91 89 88 88 87 87 86 85 85
平均比[%] 100 113.1 113.1 110.6 109.4 109.4 108.1 108.1 106.9 105.7 105.7
前年月同比[%] -3.175 3.409 4.598 8.537 7.317 -5.376 24.29 6.098 -11.34 -4.494 8.974

パスタソースの低い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 山形 横浜 高知 鹿児島 さいたま 名古屋 和歌山 静岡 鳥取 徳島
最新値[円] 80.45 63 70 72 72 74 74 74 74 74 76
平均比[%] 100 78.31 87.01 89.5 89.5 91.99 91.99 91.99 91.99 91.99 94.47
前年月同比[%] -3.175 -19.23 -14.63 -7.692 -4 12.12 -9.756 0 -5.128 -9.756 -9.524

 

これまでのドレッシングの推移

パスタソースの小売り価格
最新のデータ

 

詳細なデータとグラフ

 

パスタソースの現状と今後

日本におけるパスタソース(100g)の平均小売価格は、2019年1月時点から2025年3月までの間に緩やかな上昇傾向を示しており、最新のデータでは平均80.45円となっています。日常的に家庭で利用される調味料としての需要が安定している一方で、2024年以降の価格上昇が目立ち始めています。


都市別の価格分布と特徴

高価格帯都市

2025年3月時点での高価格地域は、広島・富山(ともに91円)、熊本(89円)、長崎・津(88円)などが挙げられます。特に広島や富山では安定的に高めの価格が維持されており、地方のスーパーでの品揃えや物流コストが反映されている可能性があります。

低価格帯都市

一方、山形(63円)、横浜(70円)、高知・鹿児島(72円)などが安価な地域となっており、特に山形では全国最安値を記録。大都市圏よりも競争が激しい地域では、安価なPB(プライベートブランド)製品の普及が影響していると考えられます。


前年同期比から見る価格上昇の地域差

価格上昇率を見ると、低価格帯の地域において著しい高騰が確認されます。徳島(+94.47%)、静岡・名古屋・和歌山・鳥取など(いずれも+91.99%)は、1年前と比べて価格がほぼ倍近くになっています。これは主に以下の要因が絡んでいると考えられます。


価格上昇の背景と要因

原材料費の上昇

パスタソースに使われるトマトや乳製品、オリーブオイルなどの原材料価格が、世界的な供給不安や円安の影響で高騰しています。

輸送・物流コストの上昇

特に地方都市では、流通網の維持コストが上昇しており、結果として販売価格に転嫁されやすくなっています。

プライベートブランドの価格見直し

一部地域では安価なPB製品の価格が見直され、統一価格や原価ベースでの調整が入ったことで、前年比で急激な値上がりが起きたと考えられます。


今後の見通しと消費者への影響

今後も価格はやや上昇傾向が続く可能性がありますが、企業の競争戦略としての低価格PB商品の拡充や、業務用サイズの一般販売など、価格抑制策も進むと見られます。消費者にとっては「容量あたりの単価」を意識した選択が重要になります。


まとめ

パスタソースは日常の食卓に欠かせないアイテムである一方、直近では特に地方を中心に価格上昇の波が広がっています。都市ごとの価格差や背景を理解することで、より賢い消費行動が可能となるでしょう。

 

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