全国で高騰するわかめ価格:地域差と背景、今後の見通しとは?

加工食品

2025年5月のわかめ100gの全国平均価格は307.8円で、函館が494円と最高値。前年同月比は全国平均で9.8%上昇し、特に函館や仙台、山形で大幅上昇が見られる。漁獲減少や加工コスト上昇、健康志向の高まりが価格高騰の主因。今後は生産技術向上と持続可能な供給体制が課題となる。

都市別のわかめ100gの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均311.9+9.896
1函館494+36.09
2盛岡490+14.22
3府中438+13.47
4大分421+23.46
5八王子414+0.485
6川口411+11.99
7仙台410+42.86
8山形406+35.79
9甲府402+11.67
10相模原399+23.91
11さいたま392+14.96
12宇都宮391+19.57
13松本390+47.17
14長野389+19.33
15秋田385+2.122
16松山375+15.74
17東京都区部369+13.19
18富士369+1.934
19千葉366+16.56
20福島362+27.02
21川崎361+10.06
22立川359+8.788
23358
24福井353+58.3
25長崎351+17.39
26横浜351+2.035
27前橋347+34.5
28松阪346+5.167
29熊谷336+19.57
30藤沢334
31那覇332+15.68
32小山331+12.97
33高知330+20.44
34札幌325-3.846
35西宮320+5.96
36神戸316+10.88
37福山315+4.305
38伊丹309-9.913
39浜松307+11.64
40日立307-16.58
41青森306+9.677
42旭川304+2.357
43新潟303+16.99
44水戸302+11.44
45名古屋302+8.633
46長岡294-1.342
47奈良293+2.448
48浦安290+8.614
49松江286+10
50東大阪285+16.33
51岐阜285-5
52所沢281+7.252
53宇部279+3.333
54静岡277-3.147
55郡山272+1.115
56266+26.67
57大阪266+11.3
58264-7.692
59佐世保263+14.35
60金沢261+0.772
61京都259+19.35
62北九州258+3.614
63和歌山255-9.574
64徳島253+2.846
65福岡251+13.06
66佐賀251+11.06
67豊橋246
68広島244+4.274
69岡山243+0.413
70高松242+8.036
71枚方239+2.575
72大津237+2.597
73鹿児島229-12.93
74宮崎220+4.762
75富山217-9.583
76鳥取215+13.16
77今治211+15.3
78姫路206+11.35
79山口192-3.518
80八戸181
81熊本175-4.372
わかめ100g

詳細なデータとグラフ

わかめの小売価格の相場と推移

2025年5月時点のわかめ100gの全国平均価格は307.8円です。わかめは健康志向の高まりとともに需要が増加し、地域ごとに価格差が生じています。特に高価格を示す都市は以下の通りです。

  • 函館:494円

  • 盛岡:451円

  • 府中:438円

  • 8王子:414円

  • 川口:411円

  • 仙台:410円

  • 山形:406円

  • 甲府:402円

  • 相模原:399円

  • 柏:391円

函館が最も高く、全国平均を大幅に上回っています。


前年同月比の増減と価格推移

前年同月比の平均増加率は+9.804%で、全国的にわかめの価格が上昇傾向にあります。特に大幅に上昇した都市は以下です。

  • 函館:+36.09%

  • 仙台:+28.93%

  • 山形:+34.88%

  • 府中:+20.99%

  • 相模原:+23.91%

これらの都市では需給のひっ迫や原料価格の高騰が顕著に反映されています。


都市別価格傾向の背景と要因

北海道・函館

函館はわかめの生産地でありながら、品質の高さと加工コストが価格上昇に影響。漁獲量の減少や天候不順が供給を圧迫し、価格を押し上げています。

東北地方(盛岡・仙台・山形)

これらの地域では消費拡大とともに流通コストが上昇し、前年からの価格上昇率も高い。冬場の需要増加も影響しています。

関東圏(府中・8王子・川口・相模原・柏)

大都市圏に近いこれらの都市では、輸送費や人件費の増加、消費者の健康志向による高品質志向が価格高騰の要因です。


価格高騰の主な要因

原料わかめの漁獲減少と品質維持コスト

環境変動や漁獲制限で原料の供給量が減少し、加工・選別の手間が増加。これが価格上昇に直結しています。

加工・流通コストの上昇

エネルギー価格の高騰や人件費増加により、加工から販売までのコストが全般的に上昇しています。

消費者の健康志向と品質志向

健康効果が注目される中、無添加・有機栽培など高付加価値商品の需要が価格を押し上げています。


今後の展望と課題

わかめ価格の上昇は当面続く可能性が高いものの、生産技術の革新や養殖拡大が鍵となります。また消費者の価格受容度や代替品の影響を見極め、持続可能な供給体制の構築が重要です。

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