日本の鶏卵1パック(10個)の平均小売価格は2025年3月時点で293.3円となり、過去数年で大幅に上昇しています。都市別では立川が最も高く347円、八戸が最も安く204円でした。価格上昇の背景には鳥インフルエンザによる供給減、猛暑による産卵率低下、飼料価格の高騰などがあり、今後もしばらくは高止まりが続く見込みです。安定供給への取り組みが重要となっています。
食料品の都市別小売価格
鶏卵の高い都市
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 立川 | 所沢 | 藤沢 | 川口 | 高知 | 盛岡 | 八王子 | 松山 | 津 | 富山 |
最新値[円] | 293.3 | 347 | 336 | 333 | 330 | 328 | 328 | 322 | 321 | 320 | 317 |
平均比[%] | 100 | 118.3 | 114.6 | 113.5 | 112.5 | 111.8 | 111.8 | 109.8 | 109.4 | 109.1 | 108.1 |
前年月同比[%] | 5.572 | 8.438 | 6.329 | 0 | 27.91 | 27.13 | -2.381 | 7.333 | 21.59 | 17.22 | -0.627 |
鶏卵の低い都市
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 八戸 | 長岡 | 新潟 | 松本 | 青森 | 熊谷 | 佐世保 | 宮崎 | 福山 | 伊丹 |
最新値[円] | 293.3 | 204 | 213 | 232 | 252 | 255 | 258 | 264 | 265 | 265 | 271 |
平均比[%] | 100 | 69.55 | 72.62 | 79.1 | 85.92 | 86.94 | 87.96 | 90.01 | 90.35 | 90.35 | 92.39 |
前年月同比[%] | 5.572 | 5.699 | 0 | 2.655 | 14.55 | -3.774 | 50 | 13.79 | -10.17 | 8.607 | 9.717 |
これまでの肉類の推移


詳細なデータとグラフ
鶏卵の現状と今後
2025年3月時点で、鶏卵1パック(10個)の全国平均価格は約293.3円となっています。これは、2020年1月の平均価格と比較して約1.8倍の上昇です。 Nippon.com | Your Doorway to Japan
都市別価格の特徴
都市別に見ると、最も価格が高い都市は立川市で347円、次いで所沢市が336円、藤沢市が333円となっています。一方、最も価格が低い都市は八戸市で204円、長岡市が213円、新潟市が232円となっています。
価格高騰の要因
鶏卵価格の高騰には、以下の要因が影響しています:
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高病原性鳥インフルエンザの影響:2022年以降、鳥インフルエンザの流行により多くの鶏が殺処分され、生産量が減少しました。アグリニュース+2JAcom+2Nippon.com | Your Doorway to Japan+2
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猛暑による生産減:2024年の記録的な猛暑が鶏の産卵率に影響を与え、供給が減少しました。
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飼料価格の上昇:国際的な飼料価格の高騰が生産コストを押し上げ、価格に反映されています。
これらの要因が重なり、鶏卵価格は過去最高水準に達しています。 アグリニュース
今後の見通し
日本養鶏協会によると、2025年夏以降は生産体制の回復が進み、価格は徐々に落ち着く可能性があるとされています。しかし、鳥インフルエンザの再発や気候変動などのリスク要因もあり、価格の安定には時間がかかると見られています。 JAcom
まとめ
鶏卵は「物価の優等生」とも称されてきましたが、近年の価格高騰は消費者の生活に大きな影響を与えています。今後の価格動向を注視し、安定供給のための対策が求められます。
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