2025年しめじの小売価格動向と地域差|今後の価格推移を詳解

きのこ類

2025年5月のしめじ1kgの全国平均価格は844.6円で、前年同月比約9.8%増加。盛岡や山形、松山などで特に高値が目立ち、山形は58.7%と大幅上昇。原料・物流コストの増加や気候変動、需要増が価格高騰の主因。菌床栽培が中心で生産は東北・四国・関西圏に集中。今後は生産効率向上と気候変動対策が価格安定の課題となる。

都市別のしめじ1kgの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均819.4+7.15
1盛岡1353+2.113
2松山1250+16.5
3八王子1174+20.04
4山形1144+8.026
5八戸1140+18.87
6静岡1102+13.14
7山口1079-6.903
8岡山999+18.36
9秋田996+16.22
10福山988+4.661
11和歌山986+7.996
12郡山984+12.2
13京都966+13.78
14熊本953+12.91
15新潟949+14.06
16奈良936-0.847
17横浜922+20.05
18伊丹914+19.79
19甲府909+1.792
20松江904+6.478
21大阪904+4.388
22藤沢901
23金沢897+25.98
24長崎896+6.287
25広島877-0.228
26日立862-2.157
27宇部851+9.383
28鳥取830+29.28
29水戸828+36.41
30今治827+21.44
31東京都区部814+5.577
32枚方810-7.85
33高松809+1.378
34那覇803+14.06
35徳島802-19.15
36大津802+10.01
37佐世保801+19.73
38富士795+9.655
39名古屋792+8.049
40姫路791+8.505
41相模原789+11.13
42旭川772+12.21
43松阪771+22.38
44北九州771+8.439
45宮崎768+12.45
46松本767-3.764
47仙台764-6.487
48763
49立川762-1.931
50西宮760-4.642
51宇都宮760
52高知759+4.545
53佐賀756+2.857
54大分755+20.61
55浦安741+1.926
56福岡738-3.655
57東大阪733+0.411
58728-1.754
59727+5.669
60札幌724+3.725
61千葉711-6.201
62川口699+28.49
63岐阜698+4.024
64府中695+16.42
65川崎695+11.38
66豊橋693
67長岡690+5.666
68青森686+3.625
69福島684+10.86
70神戸682+1.037
71福井673+28.19
72小山669+12.63
73前橋669+4.531
74函館668+6.709
75長野643+0.626
76さいたま642-9.958
77富山640-1.538
78浜松634-4.23
79所沢626-28.54
80鹿児島575+27.49
81熊谷554-9.919
しめじ1kg

詳細なデータとグラフ

しめじの小売価格の相場と推移

2025年5月時点のしめじ1kgの全国平均小売価格は844.6円です。2014年以降の約11年間の推移を見ると、全体的に価格は緩やかに上昇傾向にあり、前年同月比では平均して約9.8%の増加となっています。近年は特に食の健康志向の高まりや外食需要の回復により、しめじの需要が増加したことが背景にあります。


都市別の価格ランキングと特徴

しめじ1kgの小売価格が高い上位10都市は以下の通りです。

順位 都市名 価格(円) 前年同月比増減率
1 盛岡 1353 +2.113%
2 松山 1257 +10.75%
3 山口 1220 +5.263%
4 山形 1192 +58.72%
5 8王子 1174 +4.541%
6 福山 1125 +15.74%
7 静岡 1104 +2.698%
8 枚方 1068 +23.18%
9 日立 1040 +11.59%
10 徳島 1028 +3.109%

地域ごとの傾向

  • 東北地方の盛岡、山形は価格が高く、特に山形は前年比で58.7%という大幅な増加が見られ、供給不足や輸送コスト上昇の影響が考えられます。

  • 4国や中国地方の松山、山口、徳島、福山でも高価格かつ前年同期比での増加が目立ちます。

  • 関東圏の8王子や枚方(関西圏)も高値で、特に枚方は23%以上の増加と目覚ましい伸びを示しています。


しめじ価格高騰の主な原因

  1. 原料コストの上昇しめじは培地の原材料や包装資材の価格上昇が影響し、製造コストが増大しています。

  2. 物流・輸送コストの増加燃料価格や人手不足による運賃の上昇が地方への流通コストを押し上げています。

  3. 気候変動の影響適切な温湿度管理が難しく、天候不順により生産量の変動が大きくなっている可能性があります。

  4. 需要増加健康志向の高まりや外食産業の回復により需要が増加し、需給バランスが価格を押し上げています。

  5. 地域的な生産環境差生産地の地理的条件や栽培技術の違いにより、供給量が安定しづらく価格差が発生しています。


しめじの生産と流通の特徴

  • しめじは人工栽培が中心で、菌床栽培が主流です。これにより年間通じて安定供給が可能ですが、原料の菌床や設備のコストが価格に反映されます。

  • 生産量は東北、4国、関西圏に集中し、それぞれの気候や栽培環境が品質と価格に影響します。

  • 流通は主に卸売市場やスーパーを経由し、都市ごとの物流事情が価格差に繋がります。

  • 賞味期限が比較的短いため、物流効率と鮮度管理が重要であり、そのコストも価格に影響しています。


今後の展望と課題

  • 価格の安定化には生産効率の向上と物流改善が鍵となります。

  • 気候変動対応策やスマート農業技術の導入で品質の安定とコスト削減を目指す必要があります。

  • 需要動向の注視と市場開拓により、新しい販路や消費拡大を図ることが期待されます。

  • 消費者の健康志向を捉えた付加価値商品の開発も市場競争力強化のポイントとなるでしょう。

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