地域別の食器戸棚価格動向と今後の予測:高価格と低価格地域の違い

住宅関連

2025年5月の食器戸棚の全国平均価格は10.69万円。さいたま市が12.67万円と最高値で、前年より10%以上上昇。広島や仙台も高価格帯だが、仙台は値下がり傾向。名古屋・大阪・東京都区部では価格下落が続く一方、千葉や札幌では上昇基調が見られる。

都市別の食器戸棚1本の相場価格

2025年5月
降順昇順
都市最新値[万円]前年同月比[%]
平均10.28+1.092
1盛岡12.91+2.65
2さいたま12.67+10.44
3松江12.05+5.177
4広島11.95
5仙台11.48-8.451
6甲府11.46
7高知11.32+10.87
8富山11.29
9宇都宮11.27-7.651
10和歌山11.06
11名古屋10.99-7.755
1210.93+9.338
13京都10.91+1.112
14前橋10.9
15新潟10.84
16長崎10.72-7.215
17鹿児島10.6-2.609
18金沢10.6
19山形10.6
20高松10.6+0.493
21福島10.59+6.717
22松山10.59+0.697
23福井10.48-2.299
24大阪10.46-4.155
25札幌10.41+1.564
26千葉10.4+6.393
27東京都区部10.38-4.999
28静岡10.33
29岡山10.26+14.89
30岐阜10.2-0.971
31福岡10.05+6.48
32水戸10.04-2.74
33鳥取10.04+1.751
34青森9.999+42.86
35横浜9.98+3.402
36秋田9.73+6.185
37大津9.72+0.344
38奈良9.615-7.577
39神戸9.301-0.087
40徳島9.206-2.506
41山口9.053-23.56
42熊本8.78+10.03
43長野8.599
44大分8.593+19.48
45佐賀8.086+7.061
46宮崎7.24+0.928
47那覇5.9
食器戸棚1本

詳細なデータとグラフ

食器戸棚の現状と今後

2025年5月時点における食器戸棚1本の全国平均価格は10.69万円となっています。食器戸棚は台所やダイニング空間に設置される大型収納家具で、素材や容量、機能性(耐震・引き戸仕様・ガラス面など)によって価格のばらつきが見られます。全国的には前年比+0.868%と穏やかな上昇傾向にありますが、都市によって動きは大きく異なります。


高価格帯地域の特徴 ― さいたま・広島・仙台

さいたま市(12.67万円)は全国で最も高価格となっており、前年比+10.44%と急上昇しています。この地域は新興住宅地やファミリー層の需要が旺盛で、キッチンインテリアとの統1感を重視したハイグレード食器棚の需要が伸びたことが背景と見られます。

広島市(11.95万円)は安定して高い水準を保っており、地元工務店やインテリア専門店での国産家具の人気が価格を支えていると推察されます。

1方で仙台市(11.48万円)は依然として高価格帯に属するものの、前年比-8.451%と大きく値下がりしています。これは地場量販店の低価格戦略や、中価格帯商品の供給拡大の影響と考えられます。


中価格帯の都市 ― 名古屋・京都・新潟

名古屋市(10.99万円)は前年比-7.755%とやや大きな下落が見られました。同地域では近年、DIY志向や収納効率を重視した分離型家具の流行があり、これが1体型の大型食器戸棚の販売減を招いた可能性があります。

京都市(10.91万円/+1.112%)新潟市(10.84万円)は、伝統的な住空間と現代的な家具需要が共存しており、木製家具への評価も高いため、価格は比較的安定しています。


平均前後の都市 ― 大阪・札幌・千葉・東京都区部

大阪市(10.46万円/-4.155%)は、量販店中心の価格競争が進行中で、かつ都市型住宅に対応した省スペース型食器棚が主流となりつつあります。

札幌市(10.41万円/+1.564%)は寒冷地ならではの備蓄用大型収納の需要が根強く、堅実な上昇基調を維持。

千葉市(10.4万円/+6.393%)では戸建住宅購入者の増加により、キッチン空間のトータルコーディネート志向が高まり、やや高価格帯の食器戸棚の需要が押し上げています。

東京都区部(10.38万円/-4.999%)は都市型コンパクト住宅が中心で、食器棚も省スペース型が主流。結果として平均価格は下落傾向にあります。


今後の展望とまとめ

食器戸棚は、家具の中でも住宅スタイルや家族構成、ライフスタイルに大きく左右されるアイテムです。郊外型都市では大型高級品の需要が増加している1方、都市部ではコンパクト志向や価格競争の影響で値下がり傾向にあります。

今後は、耐震性・収納力・デザイン性を兼ね備えたモデルの競争が1層進む中で、都市ごとの相場の分化がさらに顕著になると見られます。

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