ベッド価格の地域差を解説|日本の都市別傾向と今後の動向

住宅関連

2025年5月のベッド1台の全国平均価格は6.303万円。宇都宮や静岡、新潟では8〜9万円台と高価格で推移し、特に新潟は前年比+23.05%の大幅上昇。佐賀や鳥取、松江なども上昇傾向。一方、盛岡は-8.23%と下落。全体的には都市ごとに価格差が拡大しつつあり、品質志向の強まりが見られる。

都市別のベッド1台の相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[万円]前年同月比[%]
平均6.348+2.073
1静岡8.989+20.03
2宇都宮8.97-3.445
3新潟8.489+23.05
4佐賀8.289+18.43
5盛岡8.223-5.352
6鳥取8.088+13.7
7さいたま8.085+11.75
8広島7.829+44.45
9横浜7.698+18.47
10和歌山7.698+2.667
11熊本7.475+0.201
12千葉7.325+3.717
13甲府7.249+0.138
14名古屋7.239+7.419
15札幌7.198+2.858
16福井6.989+3.71
17松江6.979+31.09
18神戸6.879+16.63
19東京都区部6.876+10.5
20富山6.639+3.106
21金沢6.499+30.27
22大阪6.487+7.133
23福岡6.479-6.911
24前橋6.339-20.55
25松山6.29
26大津6.233-13.96
27岐阜6.134-6.122
28鹿児島5.988-8.955
29長野5.898-5.602
30福島5.799
31長崎5.66+4.621
32宮崎5.48
33岡山5.439-29.64
34大分5.398-13.66
35高知5.248-23.82
36秋田5.239+16.71
37京都5.198+9.478
38奈良5.185-28.19
39仙台5.129+3.199
40山形4.889-3.169
414.501
42水戸4.489+20.06
43山口4.479-10.04
44高松4.477+9.811
45徳島4.472-3.151
46青森4.248-10.53
47那覇3.48
ベッド1台

詳細なデータとグラフ

ベッドの現状と今後

2025年5月時点におけるベッド1台の全国平均価格は6.303万円で、長期的に見れば安定傾向にあるものの、都市によっては物価上昇や生活スタイルの変化に伴い、価格に大きな差が出ている。また、前年比では平均-0.322%とわずかに減少しているが、これは1部の都市での値下がりが影響している。


高価格帯地域の特徴と背景

最も価格が高いのは宇都宮市の9.47万円で、前年比+1.938%と緩やかな上昇にとどまる。1方で、静岡市(8.885万円/+18.63%)新潟市(8.489万円/+23.05%)などでは大幅な上昇が確認され、ベッド市場の需要増と、品質・ブランド志向の強まりがうかがえる。このような都市では、人口規模に比して住宅面積が広めに取れる傾向があり、ダブルサイズ以上の高級ベッドの購入も珍しくない。


中価格帯地域の動向と地域別傾向

佐賀(8.189万円)鳥取(8.088万円)さいたま(7.985万円)といった都市も全国平均を大きく上回る価格帯で推移しており、いずれも10%以上の価格上昇を示している。これらの地域では、コロナ禍以降の「住環境の質」への意識の高まりが、家具への投資につながっていると見られる。


地方都市における堅調な価格維持

盛岡(7.973万円)は、前年比-8.23%と大幅に下落しており、家計引き締めや購買力の減少などが反映された可能性がある。1方で熊本(7.96万円/+6.702%)松江(7.729万円/+14.86%)、広島(7.729万円/+19.27%)では2桁の価格上昇が続いており、ベッド購入が「耐久消費財」としての投資的性質を帯びてきていることが示唆される。


今後の見通しと消費者行動

全国的な物価上昇トレンドのなかで、ベッド価格も都市によっては上昇が続くと見られる。特に、地方都市での高価格化傾向は、ライフスタイルの変化(在宅時間の増加、健康志向の高まり)や、地元産木材の活用、輸送コストの地域差なども影響している。今後も、輸入材価格や為替動向、物流コストに左右されつつ、ベッドの品質や機能性の高い商品群に対しては高価格でも1定の需要が保たれるだろう。

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