水道工事費はなぜ高騰?地域差と今後の価格動向を徹底解説

住宅工事費

2025年5月の水道工事費の全国平均は1回約2.01万円。札幌市は3.15万円で最も高額、寒冷地特有の工事難易度が影響。さいたまや川崎、神戸も高価格帯で推移。名古屋は前年から46.15%増、岡山は114.5%増と急騰が特徴。東京都区部や相模原は安定的に上昇。地域の気候やインフラ状況が価格差の主因となっている。

都市別の水道工事費1回の相場価格

2025年5月
降順昇順
都市最新値[万円]前年同月比[%]
平均1.908+5.409
1札幌3.15
2山形3.05
3さいたま2.94+5.376
4日立2.9+16
5函館2.8+6.061
6川崎2.7
7神戸2.69+6.535
8富山2.69+9.776
9西宮2.654
10旭川2.64
11徳島2.64
12秋田2.633
13所沢2.618+34.92
14長岡2.5+13.64
152.475
16横浜2.393+11.54
17名古屋2.375+46.15
18岡山2.36+114.5
19新潟2.31+5.721
20前橋2.305+3.363
21鳥取2.25
22大分2.2+21.21
23八戸2.2+15.79
24福島2.185+9.799
25東京都区部2.107+5.62
26長野2.091+19.42
27小山2.09
28盛岡2.055
29相模原2.044+5.688
30熊本2.03
31長崎2.028
32宮崎1.993
33松阪1.98+12.5
34高知1.957+5.67
35水戸1.951+12.47
36八王子1.95
37鹿児島1.925
38北九州1.92+3.254
39高松1.917
40京都1.904+8.153
41奈良1.88
42伊丹1.855
43那覇1.829
44千葉1.815+38.29
45姫路1.8
46府中1.76
47大津1.755
48松江1.727
49宇都宮1.724+2.772
50佐賀1.7
51大阪1.659+5.85
52静岡1.65
53豊橋1.65
54藤沢1.65
55福山1.65+37.5
56東大阪1.65
57佐世保1.65
58金沢1.639
59郡山1.639
60甲府1.595
61立川1.57
62山口1.568-9.051
63岐阜1.55+29.17
64松本1.54
65仙台1.54+12
661.513-16.67
67広島1.507
68川口1.43
69松山1.41
70浜松1.342
71浦安1.3+47.73
72今治1.3+18.18
73和歌山1.271
74青森1.26+24.46
75福岡1.21
76熊谷1.1
77富士1.1
78福井0.935
79宇部0.812
80枚方0.8
810.58
水道工事費1回

システム住宅工事費家具

詳細なデータとグラフ

水道工事費の現状と今後

2025年5月時点の水道工事費の全国平均は、1回あたり約2.01万円となっている。水道工事費は給排水管の修繕や新設などの工事内容によって異なるが、施工の技術水準や材料費、人件費などが地域ごとの価格差を生む。特に都市部ではインフラ整備の高度化や労働コスト上昇の影響が強い。


札幌市・さいたま市の高額相場と要因

札幌市は最も高い3.15万円で、全国平均を大きく上回る。冬季の凍結対策など寒冷地特有の配管工事の難易度が価格を押し上げていると考えられる。さいたま市も2.94万円と高水準であり、首都圏の都市開発や高い人件費が反映されている。両都市ともに施工需要が高いことも価格上昇に寄与している。


川崎市・神戸市・横浜市の中堅価格層

川崎市(2.7万円)、神戸市(2.69万円)、横浜市(2.393万円)はやや高めの価格帯で安定推移。横浜市は前年同月比で+11.54%と大きく増加しており、老朽化対策の増加や材料費高騰が背景にある。神戸市も+6.535%の増加があり、沿岸部のインフラメンテナンス需要が高まっていると推測される。


名古屋市・岡山市・新潟市の価格変動と特徴

名古屋市は2.375万円で前年から驚異の+46.15%の増加を示す。これは地域特有の工事難易度上昇や施工基準の強化が影響している可能性がある。岡山市は2.36万円で+114.5%と大幅な増加が見られ、急激な価格変動の要因としては新規工法の導入や資材不足などの特殊事情も考えられる。新潟市は比較的安定しているが+5.721%の増加が確認されている。


東京都区部・相模原市の安定した価格推移

東京都区部(2.107万円)および相模原市(2.044万円)は全国平均に近い水準で推移。両都市ともに前年同月比で約+5.6%前後の上昇となっており、首都圏のインフラ需要増加と施工コストの上昇が1定の価格上昇を牽引している。大都市ならではの競争環境により、急激な価格変動は抑制されている。


総括と今後の展望

水道工事費の都市別相場は地域の気候条件や都市開発状況、施工技術の変化に大きく影響される。特に寒冷地や老朽化したインフラの多い都市で価格が高騰している。また、1部都市では資材価格高騰や新規工法の普及に伴い急激な価格変動も見られ、今後も地域ごとの動向に注目が必要である。

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