2025年5月時点のシステムバス1式の全国平均は67.65万円で、前年比+0.566%。京都・広島・千葉などが高価格帯を占め、高断熱・高機能の需要が価格を押し上げている。新潟は+18.5%と最も急騰。名古屋は唯一の下落で-1.66%。地域別の需要の違いが価格に反映されている。
都市別のシステムバス1式の相場価格
都市 | 最新値[万円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 71.54 | +1.021 | |
1 | 青森 | 117.7 | +4.917 |
2 | 山口 | 103.2 | -6.751 |
3 | 福島 | 102.4 | +16.44 |
4 | 高知 | 99.45 | |
5 | 宮崎 | 92.54 | +3.931 |
6 | 那覇 | 92.47 | |
7 | 盛岡 | 88.63 | +2.676 |
8 | 京都 | 84.45 | +4.088 |
9 | 広島 | 84.31 | +2.748 |
10 | 佐賀 | 84.28 | +1.39 |
11 | 松江 | 83.35 | |
12 | 千葉 | 82.81 | +5.956 |
13 | 福井 | 81.52 | |
14 | 新潟 | 79.9 | +18.54 |
15 | 水戸 | 78.48 | +38.24 |
16 | 津 | 78.2 | |
17 | 大津 | 72.51 | +2.676 |
18 | 大阪 | 72.41 | +6.493 |
19 | 東京都区部 | 72.09 | +6.076 |
20 | 鹿児島 | 71.3 | |
21 | 秋田 | 69.98 | +1.45 |
22 | 富山 | 69.95 | -25.19 |
23 | 名古屋 | 69.6 | -1.662 |
24 | 甲府 | 68.35 | |
25 | 札幌 | 67.25 | +1.242 |
26 | 長野 | 67.09 | +1.752 |
27 | 岡山 | 66.8 | +0.904 |
28 | 大分 | 65.68 | +12.87 |
29 | 和歌山 | 65.25 | |
30 | 神戸 | 63.95 | |
31 | 高松 | 63.75 | +3.173 |
32 | 金沢 | 62.08 | +0.685 |
33 | 鳥取 | 61.65 | +1.985 |
34 | 福岡 | 60.74 | -30.96 |
35 | 熊本 | 60.67 | |
36 | 山形 | 59.91 | -17.22 |
37 | 仙台 | 59.42 | |
38 | 前橋 | 59.25 | +2.509 |
39 | 長崎 | 58.96 | |
40 | 奈良 | 57.68 | +2.985 |
41 | 徳島 | 56.8 | +7.113 |
42 | 宇都宮 | 56.29 | |
43 | 横浜 | 53.75 | +4.357 |
44 | さいたま | 53.43 | -1.492 |
45 | 松山 | 50.38 | +2.232 |
46 | 岐阜 | 47.99 | |
47 | 静岡 | 43.8 |

詳細なデータとグラフ
システムバスの現状と今後
2025年5月時点におけるシステムバス1式の全国平均価格は67.65万円であり、前年同月比では+0.566%と微増ながら上昇傾向を示している。ここ十数年、浴室のリフォーム需要は高齢化対応、断熱性能向上、設備の多機能化などによって堅調に推移しており、それが価格にも反映されている。
高価格都市の特徴と背景
最も高価格となったのは京都(84.45万円)で、前年比も+4.088%と上昇している。京都では伝統建築との調和や戸建て住宅率の高さが背景にあり、高機能で高品質な仕様への需要が高い。また、広島(84.31万円)も同水準で、+2.748%の上昇。近年、地方中核都市でのリフォーム需要拡大とそれに伴う高付加価値モデルの導入が目立っている。
首都圏・大都市圏の傾向
千葉(82.81万円)は前年比+5.956%と大幅上昇。郊外住宅地のリフォーム需要や共働き世帯の時短・快適志向が影響している可能性がある。東京都区部(72.09万円)、大阪(72.41万円)はともに+6%台の上昇を見せ、住宅価格の高騰に伴い、設備投資への意欲も高まっていると考えられる。これらの都市では、省エネ・乾燥・自動洗浄などの機能を備えたモデルが人気を集めており、単価の上昇要因となっている。
地方都市の価格と推移
新潟(79.9万円)は前年比+18.54%と最も高い上昇率を記録。寒冷地特有の断熱浴槽や暖房乾燥機能付きの需要が強く、設備グレードの向上が大幅な価格増につながった可能性が高い。1方で名古屋(69.6万円)は-1.662%とわずかな下落。供給競争や特定キャンペーンの影響で1時的に価格が落ちたと考えられるが、依然として高水準である。
価格安定地域と今後の展望
札幌(67.25万円)、岡山(66.8万円)、神戸(63.95万円)は全国平均前後に収まる価格帯。いずれも前年比では微増にとどまり、価格の安定が見られる。今後は、高齢化や中古住宅のリノベーション需要の増加に伴い、システムバス市場の活性化が続く見込み。特に地方では、断熱性能や安全性といった付加価値のニーズが価格を押し上げる要因となり得る。
コメント