みかんの果実価格は都市ごとに大きな格差があり、産地に近い地方では低価格、都市部では高価格の傾向がある。最近は需要や天候の影響で価格変動が見られ、今後も物流や気候変動、人手不足が価格に影響する可能性が高い。
みかんのデータとグラフ
みかんの高い順
主要市場 | 仙台市 | 名古屋市 | 横浜市 | 東京都 | 札幌市 | 金沢市 | 福岡市 | |
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最新 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 |
最大期 | 2024年5月 | 2024年5月 | 2024年5月 | 2024年5月 | 2024年5月 | 2019年4月 | 2024年4月 | 2022年4月 |
最新値[円/kg] | 507 | 640.7 | 616 | 560.7 | 548 | 500.7 | 458.3 | 447.3 |
最大値[円/kg] | 1922 | 2067 | 1914 | 1881 | 2105 | 2476 | 2611 | 2028 |
前月比[%] | 2.493 | 10.97 | 16.45 | 5.257 | 5.859 | -9.245 | -2.275 | 5.92 |
平均比[%] | 100 | 126.4 | 121.5 | 110.6 | 108.1 | 98.75 | 90.4 | 88.23 |
みかんの安い順
主要市場 | 熊本市 | 松山市 | 佐世保市 | 福岡市 | 盛岡市 | 久留米市 | 三重県 | |
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最新 | 2025年3月 | 2021年12月 | 2023年12月 | 2016年12月 | 2025年3月 | 2023年12月 | 2023年12月 | 2021年12月 |
最大期 | 2024年5月 | 2018年5月 | 2016年4月 | 2016年5月 | 2022年4月 | 2014年4月 | 2016年4月 | 2015年5月 |
最新値[円/kg] | 507 | 176 | 314 | 190 | 447.3 | 269 | 245 | 247 |
最大値[円/kg] | 1922 | 1328 | 1980 | 978 | 2028 | 2657 | 2940 | 1779 |
前月比[%] | 2.493 | 10 | 7.167 | 15.15 | 5.92 | -5.282 | 15.57 | 1.646 |
平均比[%] | 100 | 34.71 | 61.93 | 37.48 | 88.23 | 53.06 | 48.32 | 48.72 |

みかんの推移


最新の価格データ

その他のデータとグラフ
みかんの価格についての推移と展望
日本における果実の消費と流通は、地域ごとの気候条件や消費動向、生産地との距離などに大きく影響を受けています。みかんはその代表的存在であり、全国的に需要が高く、価格の動向は農家・流通業者・消費者にとって非常に重要です。
全国平均と主要都市の最新価格
2025年3月時点におけるみかんの全国平均価格は507円/kgです。主要都市の価格は以下の通りです:
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仙台市:640.7円/kg(平均比126.4%)
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名古屋市:616円/kg(平均比121.5%)
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横浜市:560.7円/kg(平均比110.6%)
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東京都:548円/kg(平均比108.1%)
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札幌市:500.7円/kg(平均比98.75%)
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金沢市:458.3円/kg(平均比90.4%)
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福岡市:447.3円/kg(平均比88.23%)
このように、都市圏では全国平均を上回る価格が多く、特に東日本の都市で高値傾向が見られます。
価格の低い地域と地域格差
一方で、以下の都市ではかなり価格が低く抑えられています:
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熊本市:176円/kg(平均比34.71%)
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佐世保市:190円/kg(平均比37.48%)
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久留米市:245円/kg(平均比48.32%)
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三重県:247円/kg(平均比48.72%)
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松山市:314円/kg(平均比61.93%)
これらの地域はいずれもみかんの主産地に近く、供給が豊富であることが価格低下の要因と考えられます。地産地消や流通コストの低さも影響しています。
最近の価格動向と問題点
前月比で見ると、以下のような動きがあります:
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仙台市:+10.97%
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名古屋市:+16.45%
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佐世保市:+15.15%
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久留米市:+15.57%
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熊本市:+10.0%
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札幌市:-9.245%
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金沢市:-2.275%
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盛岡市:-5.282%
価格上昇が目立つ都市は、生産量の減少や需要の増加の影響を受けており、一部の都市では天候不順や輸送コストの上昇も価格に反映されています。逆に、札幌市や金沢市では季節要因や在庫過多が影響して価格が下がったと考えられます。
地域別の特色
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東北・中部の大都市(仙台・名古屋)では、消費が集中し価格も上昇傾向。
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関東圏(横浜・東京)は安定した価格帯で推移。
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九州(熊本・佐世保・久留米)では、産地としての供給力から価格が全国平均よりも大きく下回る。
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北海道(札幌)は輸送コストや気候の影響が価格変動を大きくしている。
今後の価格推移の予想と課題
今後の価格は以下の要因に左右されると見られます:
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気候変動による収穫量の変化
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輸送コストの変動
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地域ごとの需要変化
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農業者の高齢化と人手不足
特に、主産地における生産量の増減が、地方都市の価格に直結するため、今後も大都市と地方との価格格差が継続する可能性が高いです。
まとめ
全国的に見てみかんの果実価格は、地域の供給状況と消費地の需要、物流体制に大きく依存しています。今後は流通効率の向上や輸送技術の革新により、地方と都市部の価格格差の是正も期待されますが、気候や人材の問題への対策が喫緊の課題となっています。
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