北海道・東北地方の果実価格は都市ごとに差があり、2025年3月時点では札幌市が最も高く592円/kg、八戸市や福島市は300円台と低水準です。いわき市や盛岡市では前月比で大幅な上昇が見られる一方、札幌市や仙台市では下落傾向です。地域特性や物流、気候の影響が価格差の要因であり、今後は地場産品のブランド化や流通の効率化がカギとなります。
果実計のデータとグラフ
果実計の高い順
札幌市 | 仙台市 | いわき市 | 盛岡市 | 旭川市 | 青森市 | |
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最新 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2023年12月 | 2023年12月 | 2021年12月 | 2023年12月 |
最大期 | 2025年2月 | 2025年1月 | 2023年4月 | 2022年4月 | 2021年8月 | 2016年5月 |
最新値[円/kg] | 592 | 546.3 | 428 | 421 | 420 | 377 |
最大値[円/kg] | 616.3 | 578.3 | 536 | 548 | 492 | 419 |
前月比[%] | -3.948 | -3.871 | 32.51 | 20.29 | 14.13 | 10.56 |
果実計の安い順
山形市 | 八戸市 | 盛岡市 | 福島市 | 青森市 | いわき市 | |
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最新 | 2021年12月 | 2023年12月 | 2023年12月 | 2021年12月 | 2023年12月 | 2023年12月 |
最大期 | 2020年6月 | 2022年6月 | 2022年4月 | 2021年6月 | 2016年5月 | 2023年4月 |
最新値[円/kg] | 283 | 340 | 421 | 324 | 377 | 428 |
最大値[円/kg] | 1250 | 444 | 548 | 537 | 419 | 536 |
前月比[%] | 6.391 | 11.84 | 20.29 | 7.641 | 10.56 | 32.51 |

果実計の推移

最新の価格データ

その他のデータとグラフ
果実計の価格についての推移と展望
日本の農業において、果実価格は消費動向や地域経済に大きく関わっています。特に北海道・東北地方は気候や地理的条件により、果実の生産・流通に独自の特徴があり、都市ごとの価格の違いが顕著に見られます。
2025年3月時点の果実価格(北海道・東北)
最新データによる果実価格(kgあたり)は以下のとおりです:
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札幌市:592円
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仙台市:546.3円
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いわき市:428円
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盛岡市:421円
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旭川市:420円
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青森市:377円
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八戸市:340円
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福島市:324円
このように、同じ地域内でも250円近い価格差が生じています。
価格の変動 ― 前月比の動向とその背景
2025年2月から3月にかけての前月比では、次のような大幅な変動が見られます:
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上昇率が大きい都市
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いわき市:+32.51%
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盛岡市:+20.29%
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旭川市:+14.13%
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青森市:+10.56%
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八戸市:+11.84%
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下落した都市
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札幌市:-3.948%
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仙台市:-3.871%
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これは、寒冷地特有の生産時期のずれや、天候の回復による供給増加、一部地域での消費拡大などが要因と考えられます。
地域別の特色と課題
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札幌・仙台の中核都市は価格が高め交通網が発達しており、他地域からの仕入れが容易で、消費地としての性格が強いため高値が維持されています。
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内陸・地方都市では価格が安価青森、福島、八戸などでは、生産地が近いものの物流コストや販売チャネルの少なさから、相対的に低価格になっています。
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価格変動の激しさ東北地方では、天候や季節に左右されやすく、価格が安定しにくい傾向があります。これは収益の不安定さにも直結します。
今後の推移と展望
期待される要因:
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地場果実のブランド化や、観光地での地産地消の推進により、一部都市での価格上昇が見込まれます。
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ドローンやAIによる生産・流通の効率化が進めば、供給量の安定が期待され、価格の乱高下が緩和される可能性があります。
課題と対策:
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天候リスクへの備え(施設栽培・保管技術)
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地域ごとの販路の多様化とオンライン直販の強化
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若手農業者支援による生産力の維持
まとめ
北海道・東北地方の果実価格には、気候、物流、消費動向などが複雑に絡み合って地域差が生まれています。一部都市では上昇傾向が見られますが、他方で価格の安定性や持続可能な農業体制の構築が今後の大きな課題となります。引き続き、価格の推移とその要因を注視することが重要です。
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