ピーマンの全国平均価格は690.3円/kgで、主要市場では前月比15.81%の下落が見られました。価格が高い都市は札幌市や仙台市で、消費地ゆえに輸送コストが反映されています。一方、宮崎市などの産地では価格が低く、安定供給が背景にあります。今後は収穫期に入りさらなる下落が見込まれる一方、異常気象による高騰リスクもあり、動向に注視が必要です。
ピーマンのデータとグラフ
ピーマンの高い順
主要市場 | 札幌市 | 仙台市 | 高松市 | 神戸市 | 金沢市 | 広島市 | 東京都 | |
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最新 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 |
最大期 | 2025年2月 | 2024年3月 | 2025年2月 | 2024年9月 | 2025年2月 | 2024年9月 | 2024年9月 | 2025年2月 |
最新値[円/kg] | 690.3 | 768 | 762.3 | 742.7 | 736.3 | 733.7 | 728 | 724 |
最大値[円/kg] | 820 | 940.3 | 867 | 1018 | 862 | 865.7 | 873 | 859.3 |
前月比[%] | -15.81 | -17.12 | -12.07 | -10.88 | -14.58 | -14.59 | -14.39 | -15.75 |
平均比[%] | 100 | 111.3 | 110.4 | 107.6 | 106.7 | 106.3 | 105.5 | 104.9 |
ピーマンの安い順
主要市場 | 宮崎市 | いわき市 | 大津市 | 八戸市 | 福島市 | 高松市 | 青森市 | |
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最新 | 2025年3月 | 2023年12月 | 2023年12月 | 2021年12月 | 2023年12月 | 2021年12月 | 2025年3月 | 2023年12月 |
最大期 | 2025年2月 | 2008年2月 | 2008年2月 | 2016年2月 | 2023年2月 | 2016年2月 | 2024年9月 | 2023年2月 |
最新値[円/kg] | 690.3 | 248 | 471 | 508 | 432 | 446 | 742.7 | 475 |
最大値[円/kg] | 820 | 737 | 899 | 880 | 861 | 868 | 1018 | 959 |
前月比[%] | -15.81 | 8.297 | -15.14 | 13.39 | 14.89 | 9.314 | -10.88 | 6.742 |
平均比[%] | 100 | 35.92 | 68.23 | 73.59 | 62.58 | 64.61 | 107.6 | 68.81 |

ピーマンの推移


最新の価格データ

その他のデータとグラフ
ピーマンの価格についての推移と展望
ピーマンは日本の食卓に欠かせない野菜のひとつで、安定した供給と価格が求められています。しかし、近年では気候変動や燃料費の高騰、生産者の高齢化などにより価格変動が激しくなっています。本章では、2008年から2025年までのデータに基づき、ピーマン価格の傾向や地域差、今後の動向を分析します。
全国平均と価格の推移
全国の最新平均価格は690.3円/kgで、ここ1か月の主要市場の前月比は-15.81%と大きく下落しました。これは、春から初夏にかけての収穫増加により供給が安定したためと考えられます。ただし、依然として平均は高めの水準にあります。
価格の高い地域の特徴
価格の高い都市には、札幌市(768円/kg)、仙台市(762.3円/kg)、高松市(742.7円/kg)などが含まれます。これらの都市は、消費地でありながら近隣に大規模なピーマン産地を持たないため、輸送コストや卸売価格が反映されやすい点が特徴です。平均比も札幌で111.3%と全国水準を大きく上回っています。
価格の低い地域の傾向と要因
一方で、宮崎市(248円/kg)や八戸市(432円/kg)、福島市(446円/kg)は価格が低く、特に宮崎市は全国の主要産地であることから安定供給と地場消費により価格が抑えられています。平均比も宮崎市で35.92%と極端に低いことから、地域生産の強さがうかがえます。
最近の価格動向と問題点
直近では、価格が高止まりしていた都市でも軒並み下落が見られました。特に高値圏にあった東京(724円/kg)や神戸(736.3円/kg)でも前月比で-15%前後の下落が確認されており、季節要因に加え、物流の改善や在庫調整が進んだと考えられます。ただし、都市部では依然として高値傾向が続く可能性が高いです。
今後の期待と予想
今後、夏季に向けて収穫量がピークを迎えるため、価格はさらに下落しやすくなると予想されます。一方で、台風や猛暑などの異常気象が発生した場合、供給不安から再び高騰する可能性もあります。地域別では、地場生産の強い南九州などは引き続き低価格が維持されると見られます。
まとめ
ピーマンの価格は、地域ごとの生産力、流通距離、季節要因によって大きく変動します。今後も消費地の価格高騰リスクと産地の安定供給のバランスが重要になります。農業政策や物流改革、スマート農業の導入によって価格の平準化が期待されます。
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