日本の時給推移と賃金格差分析|男女・正社員・アルバイト比較

勤労統計
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毎月勤労統計調査

毎月勤労統計調査全国調査は、日本標準産業分類に基づく16大産業の常用労働者5人以上の事業所を対象に、賃金や労働時間、雇用の変動を毎月把握する調査です。約190万事業所から抽出した約33,000事業所を対象に、名目賃金や実質賃金、労働時間などのデータを収集します。2012年から最新のデータを含め労働者数や給料のデータをグラフ化しています。時給と日給に関してはデータはありませんが、給料総額と労働時間、労働日数から割り出しています。ボーナスを含めた給料総額を単純に労働時間と日数で割っています。

時給の最大データ

男性計 一般労働者 合計 女性計 パートタイム労働者
最新 2024年12月 2024年12月 2025年1月 2024年12月 2024年12月
最新値[円/時間] 5273 5166 2298 3484 1627
最大期 2024年12月 2024年12月 2024年12月 2024年12月 2024年12月
最大値[円/時間] 5273 5166 4516 3484 1627

日給の最大データ

男性計 一般労働者 合計 女性計 パートタイム労働者
最新 2024年12月 2024年12月 2025年1月 2024年12月 2024年12月
最新値[万円/日] 4.332 4.319 1.78 2.502 0.9523
最大期 2024年12月 2024年12月 2024年12月 2024年12月 2024年12月
最大値[万円/日] 4.332 4.319 3.508 2.502 0.9523

日給と時給の特徴

時給や日給は、労働者の賃金水準を評価するための重要な指標となりますが、これらのデータを性別や雇用形態ごとに分析することで、現在の日本経済における賃金格差の実態を把握することができます。特に、男女の賃金格差やフルタイム労働者とパートタイム労働者の差は長年の社会的課題となっており、これらのデータはその解決に向けた重要な手がかりを提供します。

時給の格差

男性と女性の時給格差

2024年1月のデータに基づくと、男性の時給の最大値は5273円であり、女性の時給の最大値は3484円です。この差は、男性が一般的に高い賃金を得ていることを示しており、女性の時給が男性に比べて低いことが分かります。性別による賃金格差は、依然として日本の労働市場における重要な問題であり、特に高収入の職業においてその傾向が顕著です。

フルタイム労働者とパートタイム労働者の時給

フルタイム労働者の時給の最大値は5166円(2024年12月)であり、全体平均の4516円(2024年12月)に対して高い水準です。一方、パートタイム労働者の最大時給は1627円(2024年12月)であり、フルタイム労働者の時給に比べると大きな差があります。これは、パートタイム労働者がフルタイム労働者に比べて労働時間が短いため、時給が低くなることに加えて、雇用契約における待遇の差異も影響していると考えられます。

日給の格差

男性と女性の日給格差

2024年12月のデータによると、男性の平均日給は2.638万円で、女性の平均日給は2.502万円となっています。この差は、男性がより高い日給を得ていることを示しており、時給に比べると差はやや縮まっていますが、依然として性別による賃金格差が存在します。女性の労働市場における職種やポジションにおける偏りや、昇進の機会の違いがこの格差に影響していると考えられます。

フルタイム労働者とパートタイム労働者の日給

フルタイム労働者の最大日給は4.319万円(2024年12月)であり、全体平均の日給の最大値である3.508万円(2024年12月)よりも高い水準です。これに対して、パートタイム労働者の最大日給は0.9523万円(2024年12月)となっており、フルタイム労働者との間には大きな格差が見られます。パートタイム労働者は、フルタイム労働者に比べて労働時間が短いだけでなく、役職や職務内容においても差があるため、日給も低く設定されることが多いです。

フルタイム労働者とパートタイム労働者の賃金差

フルタイム労働者の給与

フルタイム労働者の時給は、最大で5166円(2024年12月)と高い水準にあり、日給に関しても4.319万円(2024年12月)という額を得ることができます。フルタイム労働者は、一般的に安定した給与と福利厚生を享受しており、企業内での昇進機会や待遇改善の機会も多いため、パートタイム労働者に比べて賃金面で優遇される傾向にあります。

パートタイム労働者の給与

一方、パートタイム労働者の時給は最大でも1627円(2024年12月)であり、日給も最大0.9523万円(2024年12月)と低い水準にとどまっています。パートタイム労働者は、労働時間が短いことに加えて、職務内容や責任が限られているため、給与や日給がフルタイム労働者よりも低く設定されることが多いです。また、パートタイム労働者はフルタイムに比べて職場でのキャリアアップの機会が限られていることも、賃金格差を広げる要因となっています。

まと

時給および日給における男女およびフルタイム労働者とパートタイム労働者の格差は、依然として大きな問題であり、これらの格差を縮小するためには労働市場全体での改革が求められます。男性と女性、フルタイム労働者とパートタイム労働者の間に賃金格差があることは、企業の待遇や昇進制度、さらには社会全体の働き方の違いに起因しています。特に、女性やパートタイム労働者がより高い給与を得るためには、雇用の安定性やキャリアアップの機会を平等に提供することが重要です。今後、これらの格差を解消するためには、企業内での柔軟な働き方や多様な雇用形態の導入、そして賃金に対する透明性の向上が必要です。

産業全体の時給の推移

産業全体の日給の推移

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