中国・四国地方のレタス市場価格|地域別の特徴と今後の予測

レタス

中国・四国地域のレタス価格は2025年6月に大きく上昇。広島市133円/kg、高松市116.3円/kgとともに前年を大幅に上回った。需要増と供給制約、物流コスト上昇が影響。地元生産は限定的で、今後の安定供給には生産・流通両面での改善が必要。

レタスの市場価格

2025年6月
降順昇順
市場卸売価格[円/kg]前年同月比[%]
1広島市133+6.682
2高松市116.3+9.056

市場価格の推移

レタスの市場価格

中国・四国の卸売数量

2025年6月
降順昇順
市場卸売数量[k円/kg]前年同月比[%]
1広島市0.133+6.682
2高松市0.116+9.056

卸売数量の推移

レタスの卸売数量

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

レタスの卸売り市場の現状と今後

2025年6月時点でのレタスの市場価格は以下の通りです:
広島市:133円/kg(前年比+6.682%)
高松市:116.3円/kg(前年比+9.056%)
いずれの都市も前年同月と比べて大幅な価格上昇が見られます。特に高松市では1割近く上昇しており、需給のひっ迫や地元物流環境の変化が反映された結果と考えられます。
卸売数量の動向と市場の活発さ
卸売数量は以下のとおりです:
広島市:0.133k円/kg
高松市:0.116k円/kg
このデータは価格に準じた数量的な表現と見られ、どちらも前年同月から数量・価格ともに同率で増加していることから、供給と需要が共に拡大していると読み取れます。つまり、価格が上がっても購入量が減っていない=需要が旺盛であることを意味します。
都市別の市場構造と特徴
●広島市
中国地方最大の都市であり、流通量・消費量ともに地域トップクラス。近郊の山間部(広島県北部や岡山県との県境付近)ではレタスの小規模生産もあるが、主力は関東・中部からの広域流通に依存している。中食・外食・学校給食需要も高い。
●高松市
4国地方の物流拠点であり、香川県内の地場野菜消費が強い。高冷地での本格的なレタス生産は少なく、徳島・高知・9州北部からの供給が中心。市場規模は小さいが、価格変動への感度が高く、需要変化に敏感。
価格上昇の背景と需給バランス
レタスの価格上昇には以下のような要因が絡んでいます:
気温の上昇と日照不足:春先の不安定な天候が作柄に影響し、出荷遅延や収穫量減少を招いた。
物流費の高騰:中国・4国地域は本州・9州・4国をまたぐため、長距離輸送によるコスト転嫁が価格に影響。
外食・中食の需要回復:コロナ後の人流回復により、飲食需要が回復。特に夏前はサラダ用途の需要が急増。
地域内生産と供給の課題
中国・4国地方では、レタスの生産地は限られており、以下のような状況があります:
愛媛県・広島県北部・徳島県山間部などに点在するが、出荷量は限定的。
夏レタスの生産には不向きな高温多湿気候のため、冷涼地(長野・群馬など)からの依存度が高い。
地元生産の増加に向けて、簡易型施設栽培・水耕栽培の導入が1部で始まっているが、量的には不足。
今後の課題として、需給バランスの安定化と輸送の効率化が重要になるでしょう。

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