たばこ支出都市別ランキング｜熊本・宇都宮・岡山で急増の背景

2025年4月時点での日本のたばこ支出の全国平均は1,086円。中でも熊本市（2,404円）や宇都宮市（2,246円）、川崎市（2,055円）が高額支出を記録。特に岡山市（+266.5%）や大津市（+215.9%）は前年同月比で急増が見られ、購入回数でも大津市は1.73回と突出。生活習慣や嗜好の地域差、人口構成、税制改正への反応の違いが支出の背景にあると考えられる。

たばこの月間支出ランキング（二人以上世帯）

2025年4月

降順昇順

	都市名	支出額[円]	全国比[%]	前年同月比[%]
	全国	1086	100	+1.59
1	熊本市	2404	221.4	+96.08
2	宇都宮市	2246	206.8	+65.88
3	川崎市	2055	189.2	+0.834
4	新潟市	2011	185.2	+57.73
5	大津市	2006	184.7	+215.9
6	岡山市	1862	171.5	+266.5
7	青森市	1813	166.9	+37.04
8	水戸市	1783	164.2	+48.58
9	堺市	1760	162.1	+144.8
10	札幌市	1579	145.4	-1.925
11	大分市	1558	143.5	+225.3
12	秋田市	1528	140.7	+223
13	名古屋市	1501	138.2	+149.3
14	松江市	1345	123.8	+45.88
15	徳島市	1342	123.6	+122.9
16	広島市	1331	122.6	+148.8
17	津市	1305	120.2	+40.47
18	盛岡市	1281	118	-22.97
19	北九州市	1244	114.5	-14.74
20	鹿児島市	1237	113.9	-4.479
21	宮崎市	1230	113.3	+18.38
22	長崎市	1192	109.8	+37.33
23	岐阜市	1190	109.6	-25.49
24	松山市	1168	107.6	+97.3
25	千葉市	1124	103.5	+153.2
26	高松市	1105	101.7	-9.722
27	那覇市	1081	99.54	-27.11
28	和歌山市	1073	98.8	-62.69
29	山口市	1046	96.32	+11.04
30	相模原市	993	91.44	-29.12
31	甲府市	984	90.61	+2.393
32	佐賀市	976	89.87	+11.16
33	金沢市	965	88.86	+146.2
34	さいたま市	923	84.99	+6.829
35	鳥取市	912	83.98	+2.818
36	仙台市	873	80.39	+16.25
37	横浜市	849	78.18	-43.85
38	山形市	775	71.36	-6.288
39	長野市	765	70.44	+76.27
40	前橋市	756	69.61	-37.62
41	浜松市	753	69.34	-39.86
42	東京都区部	738	67.96	-48.68
43	高知市	734	67.59	-52.12
44	京都市	714	65.75	-36.65
45	奈良市	711	65.47	-30.77
46	静岡市	629	57.92	+100.3
47	富山市	562	51.75	-70.71
48	大阪市	513	47.24	-57.6
49	福島市	489	45.03	-49.95
50	福岡市	447	41.16	-36.86
51	神戸市	364	33.52	-63.92
52	福井市	191	17.59	-73.66

月間支出の推移

世帯当りの月間購入回数

2025年4月

降順昇順

	都市名	購入回数[回]	全国比	前年同月比[%]
	全国	0.81	100
1	大津市	1.73	213.6	+424.2
2	熊本市	1.63	201.2	+126.4
3	新潟市	1.46	180.2	+58.7
4	大分市	1.42	175.3	+125.4
5	青森市	1.26	155.6	+2.439
6	那覇市	1.24	153.1	-26.19
7	徳島市	1.24	153.1	+188.4
8	堺市	1.19	146.9	+197.5
9	広島市	1.18	145.7	+66.2
10	宇都宮市	1.18	145.7	-20.81
11	盛岡市	1.16	143.2	-14.71
12	千葉市	1.05	129.6	+123.4
13	岡山市	1	123.5	+150
14	鹿児島市	0.99	122.2	-5.714
15	秋田市	0.99	122.2	+167.6
16	仙台市	0.99	122.2	+90.38
17	名古屋市	0.98	121	+133.3
18	水戸市	0.97	119.8
19	甲府市	0.94	116	+51.61
20	さいたま市	0.94	116	+3.297
21	長崎市	0.92	113.6	+124.4
22	松江市	0.92	113.6	+31.43
23	宮崎市	0.92	113.6	+26.03
24	高松市	0.87	107.4	+35.94
25	松山市	0.83	102.5	+118.4
26	川崎市	0.83	102.5	-43.92
27	佐賀市	0.83	102.5	+48.21
28	相模原市	0.79	97.53	-16.84
29	高知市	0.78	96.3	-23.53
30	前橋市	0.77	95.06	+22.22
31	山口市	0.75	92.59	+15.38
32	岐阜市	0.7	86.42	-39.13
33	静岡市	0.6	74.07	+87.5
34	東京都区部	0.58	71.6	-38.95
35	北九州市	0.58	71.6	-21.62
36	福岡市	0.57	70.37	-14.93
37	横浜市	0.55	67.9	-58.02
38	山形市	0.52	64.2	-27.78
39	浜松市	0.51	62.96	-21.54
40	津市	0.5	61.73	-7.407
41	和歌山市	0.5	61.73	-47.92
42	富山市	0.46	56.79	-68.71
43	札幌市	0.44	54.32	-48.84
44	奈良市	0.43	53.09	-53.26
45	大阪市	0.42	51.85	-39.13
46	福島市	0.36	44.44	-58.14
47	京都市	0.34	41.98	-61.8
48	長野市	0.33	40.74	+43.48
49	鳥取市	0.31	38.27	-27.91
50	金沢市	0.3	37.04	+76.47
51	神戸市	0.27	33.33	-64.47
52	福井市	0.18	22.22	-64.71

月間購入回数の推移

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たばこの月間支出の現状と今後

たばこへの支出は、嗜好品消費の1部として生活習慣や健康意識、所得構造、地域文化の違いを反映する指標です。喫煙率の減少が続く1方で、1部地域では逆に支出が急増しており、単なる嗜好の問題だけではなく、経済や社会構造の変化も絡んでいます。

都市別の支出額ランキングとその変動

2025年4月時点の最新データでは、以下の都市が高額支出を記録しています。

順位	都市	支出額（円）	前年比増減（％）
1	熊本市	2,404	+96.08%
2	宇都宮市	2,246	+65.88%
3	川崎市	2,055	+0.83%
4	新潟市	2,011	+57.73%
5	大津市	2,006	+215.9%
6	岡山市	1,862	+266.5%
7	青森市	1,813	+37.04%
8	水戸市	1,783	+48.58%
9	堺市	1,760	+144.8%
10	札幌市	1,579	-1.93%

特に岡山市と大津市では前年比2倍以上の急増が見られ、嗜好行動の変化だけでは説明しきれない特殊な経済・社会的要因が存在する可能性があります。

購入回数から見るたばこの消費習慣

購入回数の上位都市は以下の通りです。

大津市：1.73回（+424.2%）
熊本市：1.63回（+126.4%）
新潟市：1.46回（+58.7%）
大分市：1.42回（+125.4%）
青森市：1.26回（+2.439%）

これは単価の高いたばこにシフトした可能性や、まとめ買いよりもこまめな少量購入の傾向が進んでいることを示しています。たとえばコンビニでの購入率が高い地域では、頻度が上がる傾向があります。

地域差の背景にある要因分析

たばこ支出の地域差には以下の要因が影響していると考えられます。

高齢者人口の割合
- 青森・熊本・新潟などでは高齢層の男性喫煙率が高く、定年後の習慣として維持されている可能性。
所得と価格感応性
- 地方都市においてたばこの値上げが購買頻度に影響しにくい傾向があるため、継続的な購入が続いている。
文化的背景
- 1部地域では、たばこが依然として交際・コミュニケーションツールとして機能している例もあり、「生活の1部」的役割を持つことも。

支出減少都市の特徴と背景

たとえば札幌市では支出・回数ともに減少しており（-1.93%）、都市型の健康志向や禁煙政策の浸透が影響していると考えられます。これは、政令指定都市や大都市圏に見られる1般的な傾向です。

また那覇市（回数-26.19%）も大幅な減少が見られ、観光地としての住民意識の変化や受動喫煙対策の強化が影響している可能性があります。

今後の展望とまとめ

たばこ支出は全国的には横ばい～減少傾向にあるものの、1部都市では消費が再加熱する兆候が見られ、特に岡山・大津・熊本などは注目に値します。

今後は、以下の動向によりさらなる変化が見込まれます。

電子タバコや加熱式タバコへの移行
地方における健康政策の進展
家計の節約志向との綱引き

今後もたばこ支出は単なる「嗜好品費用」ではなく、生活文化や地域の価値観を映す鏡として注目すべき項目です。