世帯主の小遣い支出|都市別ランキングと増減傾向を詳しく解説

諸雑費

2025年4月時点の日本の世帯主小遣いの月間支出は全国平均で4,421円ですが、都市間での差は大きく、松山市(8,246円)や千葉市(7,845円)では倍近くに上ります。特に松山市は前年比+272.8%と急増が目立ち、その他の都市でも著しい伸びを示しています。一方、堺市や北九州市など一部都市では支出が減少傾向。支出回数も都市によって差があり、家計の余裕や地域の生活スタイルが反映されています。

世帯主小遣いの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国4385100+7.713
1千葉市8521194.3+74.54
2松山市7679175.1+262.9
3名古屋市7248165.3+37.35
4札幌市6531148.9+22.44
5新潟市6234142.2+70.28
6前橋市5973136.2+17.28
7広島市5691129.8+112.6
8熊本市5650128.8+65.84
9北九州市5580127.3+67.22
10相模原市5449124.3-15.4
11大分市4911112+50.74
12福岡市4797109.4+357.3
13宇都宮市4617105.3+36.36
14鹿児島市4547103.7-5.742
15岡山市4419100.8+99.41
16堺市433598.86-32.42
17水戸市428197.63+14.68
18青森市416294.91-38.16
19静岡市404292.18-27.21
20さいたま市403792.06+59.63
21山口市398090.76-0.872
22大津市384387.64-2.164
23川崎市383987.55-7.427
24秋田市372084.83-16.57
25宮崎市371684.74-29.1
26津市369884.33-22.13
27横浜市369884.33+32.5
28長野市360682.23+2.153
29高松市356081.19-38.27
30神戸市352080.27-4.865
31東京都区部334576.28+27.23
32浜松市329875.21-69.6
33大阪市327374.64+203.6
34岐阜市325274.16-32.89
35鳥取市321373.27+43.31
36富山市314871.79-17.14
37京都市306269.83+84.24
38松江市285465.09+89.63
39長崎市256358.45-36.61
40福島市255258.2+20.83
41山形市255258.2+287.3
42甲府市232653.04-34.11
43和歌山市231952.88-49.59
44仙台市207747.37-57.96
45金沢市199545.5-53.44
46高知市188342.94-39.86
47盛岡市171239.04-59.39
48佐賀市162437.04-62.1
49奈良市156835.76-76.21
50福井市127128.99-72.13
51那覇市117826.86-60.6
52徳島市109725.02-78.66

月間支出の推移

世帯主小遣いの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.15100+7.143
1札幌市0.24160+60
2新潟市0.23153.3+43.75
3前橋市0.21140+16.67
4広島市0.2133.3+53.85
5宮崎市0.2133.3+17.65
6名古屋市0.2133.3+11.11
7長野市0.19126.7+72.73
8熊本市0.19126.7+26.67
9堺市0.18120-14.29
10千葉市0.18120
11北九州市0.18120+20
12鹿児島市0.17113.3-10.53
13川崎市0.17113.3+54.55
14山口市0.17113.3+13.33
15静岡市0.16106.7-11.11
16青森市0.16106.7+23.08
17福岡市0.16106.7+220
18松山市0.16106.7+60
19大分市0.16106.7+6.667
20神戸市0.1493.33+7.692
21相模原市0.1493.33-22.22
22津市0.1493.33
23鳥取市0.1386.67+8.333
24秋田市0.1386.67-31.58
25横浜市0.1386.67+30
26岡山市0.1386.67+18.18
27宇都宮市0.1386.67+18.18
28大阪市0.1386.67+160
29大津市0.1386.67
30さいたま市0.1386.67
31高松市0.1280-33.33
32長崎市0.1280-14.29
33浜松市0.1280-29.41
34岐阜市0.1280-29.41
35富山市0.1280-14.29
36京都市0.1280+33.33
37甲府市0.1173.33+22.22
38水戸市0.1173.33
39福島市0.166.67-23.08
40松江市0.166.67+11.11
41佐賀市0.166.67-28.57
42東京都区部0.0960+12.5
43山形市0.0960+125
44仙台市0.0960-52.63
45高知市0.0853.33-27.27
46和歌山市0.0853.33-55.56
47奈良市0.0746.67-61.11
48盛岡市0.0640-71.43
49金沢市0.0533.33-50
50那覇市0.0533.33-54.55
51福井市0.0533.33-64.29
52徳島市0.0320-80

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

世帯主小遣いの月間支出の現状と今後

世帯主小遣いとは、家庭内で収入を担う人物が自由に使えるお金のことを指します。娯楽、趣味、交際などに使われるこの支出は、家計の「余剰」や生活の質を反映する指標とされます。

2025年4月現在、全国平均は月額4,421円となっており、前年同月比で-6.75%の減少を記録しました。これは1部地域で大幅に増えている1方で、全国的にはやや引き締め傾向があることを示唆しています。


高額支出上位都市の傾向と背景

松山市(8,246円/+272.8%)

全国トップの支出額で、前年から3倍近くの増加。自由時間の確保や個人の趣味・飲食機会の増加が影響している可能性が高く、地方都市ながら消費の活発化が見られる典型例です。

千葉市(7,845円/+146.2%)

大都市圏での回復傾向が顕著。首都圏でありながら地元志向が強く、地元飲食・娯楽の再開が増加を後押ししたと考えられます。

大津市(6,941円/+62.17%)

滋賀県の県庁所在地で、ベッドタウン的性格を持ちながらも個人消費が強く、支出回数(0.23回)も比較的高い傾向です。

相模原市(6,859円/+36.42%)

東京近郊であり、通勤圏に住む会社員世帯の自由消費の余裕が見られます。支出回数も0.24回と全国上位。

新潟市(6,635円/+52.95%)

地域の消費意欲が強く、支出回数(0.24回)と合わせて安定した小遣い支出が確認できます。


支出回数と消費スタイルの関係性

支出額だけでなく、「月間の平均支出回数」も家計行動を読み解く重要な指標です。

  • 鹿児島市、長崎市、相模原市、新潟市、札幌市:0.24回→ 支出頻度が高く、日常的な交際・外食をこまめに楽しむタイプの家計と考えられます。

  • 松山市、静岡市、広島市:0.2回→ 支出額が高い1方で頻度が少なく、1度の支出が大きい傾向にあると推測されます。

  • 北9州市:0.18回(-10%)→ 支出額・回数ともに減少しており、家計節約や生活防衛意識が強まっていると見られます。


減少傾向の都市とその分析

北9州市(6,463円/-11.9%)

支出額・回数ともに前年を下回っており、経済的な不安や可処分所得の低下が影響している可能性が高いです。

堺市(6,406円/-45.02%)

大幅減少が目立ちます。物価上昇に伴う支出見直しや世帯主の高齢化による消費の控えも1因と考えられます。


総括と今後の見通し

都市別の世帯主小遣い支出は、家計の柔軟性・余裕度・生活文化の違いを如実に反映しています。地方都市でも松山市のように高額・急増するケースもあれば、北9州市のように縮小する例も存在します。

特に、支出回数と金額のバランスは消費性向の読み取りに有効で、月に複数回少額を使う都市と、1度に高額を使う都市で、生活スタイルに大きな違いがあることが分かります。

将来的には、物価上昇やライフスタイルの変化に応じて、デジタル化・キャッシュレス化と相まって支出の形態そのものが変化することが予想されます。定期的なデータ確認と分析は、地域経済を見通す上でも非常に重要です。

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