松山市・長野市が突出!身の回り用品の世帯支出ランキングと傾向

身の回り・諸雑費

身の回り用品に対する世帯支出は都市ごとに大きな差があり、特に松山市や長野市では全国平均の2倍以上を記録しています。一方、都市部では購入回数が多く、日常的に買い足す傾向が顕著です。前年比の支出増加は単価の上昇や衛生意識の高まりが背景にあり、今後も都市の性格や世帯構成に応じて多様な消費傾向が続くと考えられます。

身の回り用品の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国1917100+15
1松山市4851253.1+607.1
2長野市4845252.7+557.4
3相模原市4728246.6+127.6
4広島市4071212.4+26.7
5札幌市3847200.7+159.8
6千葉市3718193.9+56.88
7北九州市3500182.6+29.82
8横浜市3380176.3+24.26
9熊本市3003156.7+87.22
10さいたま市2785145.3+16.43
11東京都区部2745143.2+44.47
12名古屋市2558133.4+10.12
13大津市2537132.3-21.65
14静岡市2511131+64.44
15津市2316120.8-39.58
16宇都宮市2258117.8-15.11
17神戸市2227116.2+71.04
18山口市2203114.9+137.6
19大阪市2162112.8+31.75
20徳島市2121110.6+29.57
21岡山市1945101.5+4.29
22佐賀市190099.11+58.6
23鹿児島市189999.06+1.064
24甲府市185396.66+56.11
25前橋市161184.04-66.89
26松江市151979.24+178.7
27盛岡市143875.01+142.5
28岐阜市143574.86-9.12
29福岡市142774.44-5.246
30金沢市139072.51-37.05
31仙台市138672.3-16.25
32高松市137071.47+66.26
33大分市121063.12-72.94
34宮崎市118261.66+24.16
35高知市115860.41-1.363
36京都市114359.62-71.03
37秋田市113859.36+69.35
38水戸市110857.8-56.94
39福島市103253.83-4.621
40和歌山市102953.68+142.7
41鳥取市102053.21+10.87
42那覇市97750.97-11.18
43富山市97550.86-42.61
44新潟市97450.81-16.68
45奈良市97150.65-14.75
46福井市95849.97-8.238
47山形市86745.23-48.91
48川崎市85944.81-71.81
49堺市83943.77-10.65
50浜松市77440.38-57.5
51長崎市56429.42-71.6
52青森市53327.8-54.75

月間支出の推移

身の回り用品の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.72100+2.857
1福岡市1.08150+18.68
2さいたま市1.04144.4-0.952
3大阪市1.02141.7+9.677
4新潟市0.99137.5+45.59
5相模原市0.93129.2+29.17
6松山市0.9125+30.43
7広島市0.89123.6+50.85
8鹿児島市0.88122.2+14.29
9名古屋市0.88122.2-10.2
10山口市0.85118.1+49.12
11堺市0.84116.7+18.31
12東京都区部0.83115.3-1.19
13札幌市0.83115.3+43.1
14佐賀市0.83115.3+12.16
15高知市0.82113.9+12.33
16横浜市0.81112.5+8
17徳島市0.8111.1+25
18大分市0.8111.1-14.89
19長野市0.77106.9+54
20長崎市0.77106.9+45.28
21盛岡市0.77106.9+48.08
22高松市0.75104.2+63.04
23金沢市0.75104.2+4.167
24岐阜市0.72100+9.091
25宇都宮市0.72100-18.18
26熊本市0.7198.61-7.792
27岡山市0.7198.61-32.38
28松江市0.797.22+40
29神戸市0.6995.83+4.545
30甲府市0.6995.83+21.05
31静岡市0.6894.44+11.48
32福島市0.6894.44+7.937
33山形市0.6793.06-35.58
34奈良市0.6793.06+19.64
35富山市0.6691.67-10.81
36前橋市0.6691.67+10
37仙台市0.6691.67-15.38
38鳥取市0.6590.28-7.143
39大津市0.6590.28-32.99
40福井市0.6488.89+42.22
41水戸市0.6387.5-37.62
42川崎市0.6387.5-22.22
43宮崎市0.6286.11+3.333
44北九州市0.6286.11-11.43
45津市0.5981.94-1.667
46浜松市0.5880.56-30.95
47秋田市0.5373.61+43.24
48那覇市0.5272.22-14.75
49千葉市0.5272.22-61.19
50京都市0.569.44-28.57
51青森市0.4156.94-8.889
52和歌山市0.455.56-28.57

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

身の回り用品の月間支出の現状と今後

「身の回り用品」とは、日常生活に欠かせない雑貨や消耗品を指し、具体的にはマスク、タオル、石けん、洗剤、ティッシュ、シェーバー、櫛、爪切り、化粧用品、携帯品などを含みます。これらは必需品でありながら、地域や家庭のライフスタイルによって選ばれる品質や数量に違いが出やすいカテゴリーでもあります。


支出金額の地域別ランキングと傾向

最新(2025年4月時点)の全国平均は1,917円ですが、松山市(4,851円)や長野市(4,845円)など、地方中核都市で突出した支出が見られます。相模原市(4,728円)も首都圏に位置しながら高額で、上位10都市はいずれも2,700円以上と平均を大きく上回ります。

これは、家庭内での在宅時間の長さ、生活密着型の買いだめ傾向、ドラッグストア等の価格戦略の影響が考えられます。特に松山市と長野市では前年比500%以上という異常値に近い伸びが見られ、特売時期や1時的なまとめ買い、または自治体主導の生活支援施策の可能性も推測されます。


平均購入回数の地域的特徴

月間の平均購入回数では、福岡市(1.08回)やさいたま市(1.04回)、大阪市(1.02回)がトップ。都市部では1回以上の購入が月にあり、日常的な消耗による「小口購入」傾向が読み取れます。1方、松山市や相模原市では支出額が高いにもかかわらず購入回数が0.9回未満で、これは「1度に大量購入」や「高単価品の購入」が行われていることを示します。


前年比の変化から見る消費行動の変容

全国平均の前年比は+15%と堅調に増加しており、特に札幌市(+159.8%)、松山市(+607.1%)、長野市(+557.4%)などが急増しています。1方で、購入回数の増加率は控えめであり、これは「支出単価の上昇」が主な要因と考えられます。

たとえば、コロナ禍を経て清潔志向が定着し、高品質・高価格な商品へのシフトが1部で進行していると見られます。また、インフレや原材料費の上昇も背景にあり、単価が上がっても回数を減らして対応する世帯も存在します。


今後の展望と都市別支出の背景

都市別の消費スタイルは今後も地域特性を色濃く反映すると考えられます。たとえば、

  • 松山市・長野市:高齢化と在宅時間の長さによる生活消耗品への需要増。

  • 相模原市・横浜市・さいたま市:首都圏近郊の中流家庭層による安定的な購買。

  • 札幌市・広島市:都市型居住と気候要因による家事用品の多用。

また、物価上昇への適応や、生活のデジタル化に伴うオンライン購入の拡大も、今後の支出パターンに変化を与えるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました