石けん類・化粧品の都市別支出ランキング|福島市・岡山市が高水準

石けん類・化粧品

日本の石けん類・化粧品への支出は、全国平均で4,377円と安定しているが、都市ごとに大きな差が見られる。福島市や岡山市では6,000円を超える支出が確認され、購買頻度も高い。寒冷地ではスキンケア製品の需要が、都市部では高機能化粧品やブランド志向が支出を押し上げる傾向がある。前年同月比では高知市や福島市で著しい増加が見られ、生活様式の変化や自宅ケアの定着が背景にあると考えられる。

石けん類・化粧品の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国4575100+6.001
1さいたま市6981152.6+13.51
2広島市6334138.4+26.02
3和歌山市6133134.1+53.67
4静岡市5670123.9+34.68
5名古屋市5651123.5+59.09
6大津市5537121+22.2
7松山市5535121+32.04
8東京都区部5461119.4+14.58
9高知市5359117.1+51.13
10高松市5308116+67.87
11鳥取市5223114.2-12.57
12富山市5219114.1+13.48
13山口市5163112.9-7.407
14岡山市5144112.4-6.371
15福島市5070110.8+52.76
16札幌市5019109.7+30.13
17佐賀市4953108.3-1.059
18徳島市4907107.3+25.47
19奈良市4798104.9+16.71
20川崎市4777104.4+4.097
21宇都宮市4721103.2-1.952
22千葉市4703102.8+33.87
23大分市4654101.7+12.06
24前橋市453599.13+36.47
25相模原市450698.49+29.26
26長野市437895.69-24.54
27福岡市423592.57-19.56
28盛岡市419591.69-1.802
29大阪市416190.95-19.25
30岐阜市415590.82+10.59
31津市413490.36+10.06
32堺市412490.14+43.54
33横浜市407889.14-27.87
34金沢市404888.48-18.02
35熊本市404588.42-30.98
36新潟市403688.22-4.991
37仙台市390785.4-14.04
38秋田市386184.39+2.659
39青森市382683.63-24.45
40福井市382283.54+28
41神戸市376282.23-12.53
42長崎市365279.83-8.563
43鹿児島市360178.71-27.78
44甲府市359378.54-21.07
45宮崎市358878.43-9.962
46北九州市358078.25-32.98
47山形市357478.12-27.25
48松江市355677.73+7.529
49浜松市350076.5-10.42
50京都市335073.22-30.66
51那覇市319869.9-9.174
52水戸市316069.07-22.07

月間支出の推移

石けん類・化粧品の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国3.88100+2.105
1大津市5128.9+31.93
2福島市4.8123.7+31.15
3広島市4.71121.4+23.3
4札幌市4.69120.9+29.56
5さいたま市4.68120.6+5.169
6熊本市4.63119.3-1.489
7相模原市4.58118+40.92
8富山市4.48115.5+4.918
9松山市4.46114.9+11.78
10徳島市4.37112.6+6.326
11新潟市4.33111.6+12.76
12高松市4.26109.8+29.09
13名古屋市4.22108.8+23.03
14堺市4.17107.5+49.46
15前橋市4.16107.2+27.22
16福岡市4.13106.4+15.36
17川崎市4.1105.7-11.26
18高知市4.01103.4-2.195
19岡山市3.99102.8+0.758
20浜松市3.97102.3+14.41
21大阪市3.97102.3-11.38
22盛岡市3.95101.8-0.504
23岐阜市3.95101.8-5.728
24宇都宮市3.9100.5+1.036
25仙台市3.8699.48-4.455
26東京都区部3.8298.45-7.056
27奈良市3.7295.88-4.37
28和歌山市3.795.36+7.558
29山口市3.6694.33-19.03
30北九州市3.6594.07-15.12
31秋田市3.6493.81-6.186
32鳥取市3.6393.56-14.99
33甲府市3.6193.04-15.65
34青森市3.692.78-0.826
35宮崎市3.692.78-4.762
36那覇市3.5792.01+1.42
37神戸市3.5792.01-9.391
38横浜市3.5491.24-10.15
39大分市3.4789.43-22.54
40佐賀市3.4789.43-22.37
41静岡市3.4187.89-17.63
42鹿児島市3.487.63-22.55
43千葉市3.3887.11-7.902
44山形市3.3786.86-17.2
45福井市3.3285.57+20.29
46松江市3.2383.25-4.438
47京都市3.2182.73-18.53
48長崎市3.1480.93+0.641
49長野市3.0979.64-17.6
50金沢市2.9977.06-25.62
51津市2.9475.77-23.64
52水戸市2.974.74-21.41

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

石けん類・化粧品の月間支出の現状と今後

石けん類・化粧品は日常生活の清潔・美容・健康を支える基礎的な消費財であり、その支出状況には各地域の生活習慣や美容意識、年齢構成、所得水準が色濃く反映されます。2025年4月時点での全国平均支出は4,377円とされており、これは1定の安定したニーズを示すと同時に、地域ごとの差異が顕著に現れているカテゴリでもあります。


支出金額トップ地域の傾向

支出金額の上位都市は以下の通りです:

順位 都市名 月間支出(円) 増加率(前年比)
1位 福島市 6,227円 +103.4%
2位 岡山市 6,169円 +11.45%
3位 徳島市 6,033円 +18.11%
4位 名古屋市 6,007円 +33.49%
5位 富山市 5,962円 +1.602%

特筆すべきは福島市で、前年比103.4%の急増が見られます。これは1時的なキャンペーンや大型購買の可能性も含まれますが、地域住民の美容・衛生意識の高まりを示すとも考えられます。

また、徳島市・名古屋市といった中~大都市でも高い支出が見られ、所得や生活水準の高さとともに、美容文化が地域に根付いていると推察されます。


購入頻度の視点から見る支出傾向

購入頻度(回数)で見ると、以下のようなランキングが形成されています:

順位 都市名 月間購入回数(回)
1位 松山市 4.83回
2位 札幌市 4.58回
3位 岡山市 4.49回
4位 熊本市 4.36回
5位 大分市 4.35回

松山市や札幌市は、支出金額に加え回数も高水準で、定期的な消費行動が根付いていることが分かります。岡山市は支出・回数ともに上位で、生活の中に化粧品・石けん類が定着している都市の代表格です。


地域性と生活スタイルの関係

都市別のデータからは、以下のような地域的傾向が読み取れます:

  • 寒冷地・日本海側(札幌市・富山市など) 肌の乾燥が厳しいため、スキンケア製品への支出が高くなる傾向。

  • 中都市~地方県庁所在地(徳島市・高知市・岡山市など) 小規模だが地域密着型の購買が活発であり、消費単価が高め。

  • 大都市圏(名古屋市・東京都区部) ブランド志向や高機能商品へのニーズが強く、消費額は安定して高水準。


前年比増加率と背景の考察

全国平均の前年比増加率は+5.318%と穏やかな上昇にとどまる1方で、福島市(+103.4%)や高知市(+109.1%)のように著しい伸びを示した地域もあります。これらは1時的な特売やコロナ禍の生活様式の変化(自宅でのセルフケアの充実など)が背景にあると推測されます。


今後の展望と課題

今後は、以下のような動向が予想されます:

  • 自然派・オーガニック志向の拡大 購買単価が高く、支出額増加要因となる。

  • EC化と実店舗の融合 都市別のデータにも影響が出る可能性あり。

  • 高齢化による機能性化粧品の需要増 とくに地方都市での需要が高まると予想される。

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