石けん類・化粧品の都市別支出ランキング|福島市・岡山市が高水準

石けん類・化粧品

日本の石けん類・化粧品への支出は、全国平均で4,377円と安定しているが、都市ごとに大きな差が見られる。福島市や岡山市では6,000円を超える支出が確認され、購買頻度も高い。寒冷地ではスキンケア製品の需要が、都市部では高機能化粧品やブランド志向が支出を押し上げる傾向がある。前年同月比では高知市や福島市で著しい増加が見られ、生活様式の変化や自宅ケアの定着が背景にあると考えられる。

石けん類・化粧品の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国4377100+5.318
1福島市6227142.3+103.4
2岡山市6169140.9+11.45
3徳島市6033137.8+18.11
4名古屋市6007137.2+33.49
5富山市5962136.2+1.602
6札幌市5795132.4+35.87
7高知市5705130.3+109.1
8広島市5613128.2+25.91
9大津市5458124.7+18.47
10東京都区部4890111.7+10.56
11高松市4877111.4+58.29
12大分市4873111.3+38.16
13山口市4871111.3+3.112
14熊本市4796109.6-21.24
15千葉市4763108.8+6.198
16松江市4740108.3+37.67
17松山市4573104.5+62.16
18金沢市4562104.2+14.74
19宇都宮市4491102.6-15.34
20相模原市4480102.4+44.14
21山形市4479102.3-0.0892
22京都市4466102-5.019
23佐賀市4414100.8-20.17
24鹿児島市436799.77+15.5
25長野市429798.17-8.164
26静岡市427597.67+41.18
27横浜市423796.8+29.3
28大阪市420796.12-16.81
29岐阜市418595.61+2.599
30奈良市417995.48+12.7
31前橋市411393.97-18.36
32福岡市402091.84-24.05
33堺市399291.2-2.277
34水戸市398591.04-25.67
35福井市390689.24+35.91
36さいたま市387888.6-34
37鳥取市381187.07-11.12
38新潟市376686.04-10.12
39秋田市373585.33+5.122
40津市366283.66-9.513
41浜松市365483.48-14.81
42北九州市364083.16-18.11
43川崎市363182.96-26.87
44盛岡市362082.71-14.22
45青森市352680.56-22.08
46那覇市338277.27+0.356
47甲府市336276.81-11.97
48和歌山市330675.53+14.2
49神戸市329175.19-18.42
50仙台市317572.54-35.51
51宮崎市294567.28-23.47
52長崎市291766.64-41.92

月間支出の推移

石けん類・化粧品の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国3.73100+5.367
1松山市4.83129.5+47.26
2札幌市4.58122.8+25.48
3岡山市4.49120.4+10.86
4熊本市4.36116.9+5.569
5大分市4.35116.6+23.23
6大津市4.27114.5+11.49
7富山市4.26114.2+3.398
8山口市4.19112.3+13.86
9福島市4.15111.3+18.23
10高知市4.12110.5+22.26
11金沢市3.98106.7+18.1
12広島市3.98106.7+41.64
13福岡市3.94105.6-9.217
14鳥取市3.87103.8-1.777
15名古屋市3.86103.5+4.324
16徳島市3.85103.2-3.023
17大阪市3.82102.4-10.75
18新潟市3.8101.9+3.542
19堺市3.8101.9+7.042
20北九州市3.77101.1+13.55
21相模原市3.76100.8+15.34
22高松市3.75100.5+38.89
23東京都区部3.7299.73+8.455
24青森市3.7199.46-1.592
25山形市3.799.2-0.804
26浜松市3.6798.39+5.764
27鹿児島市3.6297.05-10.84
28福井市3.5996.25+25.96
29川崎市3.5394.64-18.29
30さいたま市3.5194.1-27.48
31前橋市3.4793.03+20.91
32京都市3.4692.76-11.05
33盛岡市3.4592.49+2.374
34松江市3.4492.23+16.61
35宇都宮市3.4492.23-6.775
36秋田市3.4391.96+1.78
37岐阜市3.4391.96+7.188
38那覇市3.3990.88-1.166
39横浜市3.3890.62+7.643
40奈良市3.3589.81
41佐賀市3.3589.81-18.89
42神戸市3.3188.74-4.611
43静岡市3.2286.33+12.59
44千葉市3.285.79-20
45仙台市3.1684.72-21.39
46長崎市3.1584.45-14.4
47甲府市3.0882.57-25.42
48水戸市3.0782.31-22.47
49宮崎市2.9579.09-10.06
50和歌山市2.8877.21+0.348
51津市2.8676.68-4.983
52長野市2.8175.34-22.38

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

石けん類・化粧品の月間支出の現状と今後

石けん類・化粧品は日常生活の清潔・美容・健康を支える基礎的な消費財であり、その支出状況には各地域の生活習慣や美容意識、年齢構成、所得水準が色濃く反映されます。2025年4月時点での全国平均支出は4,377円とされており、これは1定の安定したニーズを示すと同時に、地域ごとの差異が顕著に現れているカテゴリでもあります。


支出金額トップ地域の傾向

支出金額の上位都市は以下の通りです:

順位 都市名 月間支出(円) 増加率(前年比)
1位 福島市 6,227円 +103.4%
2位 岡山市 6,169円 +11.45%
3位 徳島市 6,033円 +18.11%
4位 名古屋市 6,007円 +33.49%
5位 富山市 5,962円 +1.602%

特筆すべきは福島市で、前年比103.4%の急増が見られます。これは1時的なキャンペーンや大型購買の可能性も含まれますが、地域住民の美容・衛生意識の高まりを示すとも考えられます。

また、徳島市・名古屋市といった中~大都市でも高い支出が見られ、所得や生活水準の高さとともに、美容文化が地域に根付いていると推察されます。


購入頻度の視点から見る支出傾向

購入頻度(回数)で見ると、以下のようなランキングが形成されています:

順位 都市名 月間購入回数(回)
1位 松山市 4.83回
2位 札幌市 4.58回
3位 岡山市 4.49回
4位 熊本市 4.36回
5位 大分市 4.35回

松山市や札幌市は、支出金額に加え回数も高水準で、定期的な消費行動が根付いていることが分かります。岡山市は支出・回数ともに上位で、生活の中に化粧品・石けん類が定着している都市の代表格です。


地域性と生活スタイルの関係

都市別のデータからは、以下のような地域的傾向が読み取れます:

  • 寒冷地・日本海側(札幌市・富山市など) 肌の乾燥が厳しいため、スキンケア製品への支出が高くなる傾向。

  • 中都市~地方県庁所在地(徳島市・高知市・岡山市など) 小規模だが地域密着型の購買が活発であり、消費単価が高め。

  • 大都市圏(名古屋市・東京都区部) ブランド志向や高機能商品へのニーズが強く、消費額は安定して高水準。


前年比増加率と背景の考察

全国平均の前年比増加率は+5.318%と穏やかな上昇にとどまる1方で、福島市(+103.4%)や高知市(+109.1%)のように著しい伸びを示した地域もあります。これらは1時的な特売やコロナ禍の生活様式の変化(自宅でのセルフケアの充実など)が背景にあると推測されます。


今後の展望と課題

今後は、以下のような動向が予想されます:

  • 自然派・オーガニック志向の拡大 購買単価が高く、支出額増加要因となる。

  • EC化と実店舗の融合 都市別のデータにも影響が出る可能性あり。

  • 高齢化による機能性化粧品の需要増 とくに地方都市での需要が高まると予想される。

コメント

タイトルとURLをコピーしました