【手芸・工芸材料の支出都市ランキング】徳島・宇都宮が急増中!

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手芸・工芸材料の支出では徳島市(256円)、宇都宮市(244円)、札幌市(183円)が全国平均(59円)を大きく上回る。いずれも前年比大幅増で、地域文化や高齢者の創作需要が背景にある。購入回数の増加からは、習慣化した趣味活動として定着している都市の存在が読み取れる。

手芸・工芸材料の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国59100+11.32
1徳島市256433.9+1064
2宇都宮市244413.6+559.5
3札幌市183310.2+1425
4岡山市144244.1+125
5名古屋市142240.7+238.1
6広島市113191.5+61.43
7千葉市110186.4+86.44
8大阪市79133.9+79.55
9仙台市67113.6+45.65
10秋田市64108.5+3100
11横浜市59100+293.3
12東京都区部5288.14-57.72
13熊本市5186.44+34.21
14佐賀市5084.75+354.5
15宮崎市4169.49+46.43
16鹿児島市3966.1+25.81
17北九州市3864.41-2.564
18盛岡市3661.02+44
19水戸市3661.02-57.14
20京都市3559.32+218.2
21津市3355.93-64.89
22山形市3152.54+47.62
23岐阜市3050.85+2900
24奈良市2949.15-63.75
25堺市2949.15-48.21
26福島市2440.68-59.32
27福岡市2338.98-71.25
28福井市2338.98
29相模原市2237.29-79.44
30大津市2237.29+144.4
31浜松市2033.9+1900
32富山市2033.9-93.57
33長崎市1932.2+35.71
34川崎市1830.51
35大分市1830.51+80
36高知市1728.81+142.9
37高松市1728.81-75.71
38前橋市1728.81+21.43
39松山市1525.42-21.05
40甲府市1322.03+62.5
41松江市1322.03-53.57
42静岡市1118.64-83.33
43金沢市1118.64-71.79
44神戸市1118.64-62.07
45長野市1016.95-91.07
46鳥取市711.86-79.41
47山口市610.17-91.3
48那覇市46.78-98.29
49和歌山市35.085-40
50青森市11.695-94.44
51新潟市11.695-95
52さいたま市11.695-97.14

月間支出の推移

手芸・工芸材料の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.1100
1徳島市0.4400+1233
2名古屋市0.27270+170
3岡山市0.19190+375
4札幌市0.17170+142.9
5秋田市0.16160+1500
6山形市0.16160+33.33
7富山市0.14140-33.33
8鹿児島市0.12120+140
9長崎市0.12120+300
10堺市0.12120-14.29
11水戸市0.11110+1000
12大阪市0.11110-35.29
13熊本市0.1100-9.091
14浜松市0.1100+900
15川崎市0.1100+66.67
16大津市0.1100+100
17佐賀市0.1100+11.11
18福岡市0.0990-18.18
19福井市0.0990
20広島市0.0990+12.5
21岐阜市0.0990+800
22宇都宮市0.0990-50
23前橋市0.0880+300
24仙台市0.0880+100
25甲府市0.0770+40
26松山市0.0770
27大分市0.0770-12.5
28横浜市0.0660-25
29東京都区部0.0660-57.14
30奈良市0.0660-50
31高知市0.0550+25
32高松市0.0550-16.67
33福島市0.0550-16.67
34盛岡市0.0550+66.67
35松江市0.0550-58.33
36山口市0.0550+25
37北九州市0.0550-37.5
38静岡市0.0440-73.33
39相模原市0.0440-42.86
40宮崎市0.0440-20
41千葉市0.0440-85.19
42京都市0.0440-20
43長野市0.0330-50
44金沢市0.0330-86.36
45神戸市0.0330-66.67
46鳥取市0.0220-81.82
47津市0.0220-83.33
48和歌山市0.0220
49青森市0.0110-93.33
50那覇市0.0110-88.89
51新潟市0.0110-80
52さいたま市0.0110-91.67

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

手芸・工芸材料の月間支出の現状と今後

手芸・工芸材料への支出は、家庭内での創作活動や趣味の多様化、地域文化の反映を測る指標の1つです。2025年4月時点での全国平均は月額59円と、小規模な消費に見えるものの、都市別にみるとその差は非常に大きく、地域ごとの文化的・経済的背景が表れています。


支出額トップ都市の特徴と背景

まず、徳島市(256円)が全国で最も高い水準にあります。これは全国平均の4.3倍であり、前年比+1064%という急増が確認されています。徳島市は伝統工芸(藍染めや木工など)が根付く地域であり、地場のクラフト市場の活性化や高齢層・女性層を中心とした手仕事文化が息づいていることが背景と考えられます。特に、地域のカルチャーセンターやイベントとの連動が、消費を底上げしている可能性があります。

次いで宇都宮市(244円)も大きな伸びを示し(前年比+559.5%)、趣味を通じた市民の生活の豊かさが反映されている都市です。高齢化率が比較的高い地域では、余暇を活かした創作活動が活発で、支出増に繋がる傾向があります。

また、札幌市(183円)は前年比で+1425%という極めて大幅な増加を見せており、都市圏でありながら地方文化的な暮らしとの両立、そして寒冷地ゆえに「屋内趣味」への傾斜が強まる冬季要因などが支出を後押ししていると考えられます。


中位グループの支出傾向と生活文化

中位には岡山市(144円)名古屋市(142円)、広島市(113円)などが続きます。いずれも都市規模が中〜大でありながら、住宅事情により個人の創作空間を確保しやすい環境が整っている都市といえます。特に名古屋市の+238.1%という伸びは、生活文化の変化(巣ごもり需要やSNS投稿文化)と、ハンドクラフト市場の成熟が要因とみられます。


購入回数から見る習慣的利用

購入回数では、徳島市(0.4回)名古屋市(0.27回)、岡山市(0.19回)などが目立っており、頻度の高さから見ても「1時的な需要」ではなく、日常的・継続的な創作活動が定着している地域だとわかります。

特に注目すべきは秋田市(0.16回)で、前年同月比で+1500%の購入回数増を記録。月間平均支出は64円とそこまで高くないものの、安価な材料を頻繁に購入しているという市民の工夫が読み取れます。


なぜ今、支出が増えているのか ― 社会背景と時代の流れ

全体的な増加傾向は、新型コロナ以降の「在宅時間の充実」を背景にしています。また、SNS上での作品共有や、ネット通販での素材入手の容易化も影響しています。地方都市ほどリアル店舗が根強く残っているため、店頭での購入機会が支出として統計に反映されやすいともいえるでしょう。


支出の地域性と文化支援の可能性

手芸・工芸という分野は、地域文化の保存や女性の社会3加の促進、教育現場との連携といった幅広い役割を持ちます。支出額上位の都市では、市民講座や地域センターでの活動が盛んであり、今後も行政やNPOがこの傾向を育てていくことが期待されます。

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