【手芸・工芸材料の支出都市ランキング】徳島・宇都宮が急増中!

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手芸・工芸材料の支出では徳島市(256円)、宇都宮市(244円)、札幌市(183円)が全国平均(59円)を大きく上回る。いずれも前年比大幅増で、地域文化や高齢者の創作需要が背景にある。購入回数の増加からは、習慣化した趣味活動として定着している都市の存在が読み取れる。

手芸・工芸材料の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国73100+58.7
1札幌市10621455+389.4
2名古屋市290397.3+663.2
3山形市166227.4+564
4高知市121165.8+764.3
5盛岡市114156.2+96.55
6福岡市109149.3-0.909
7高松市107146.6+282.1
8岡山市97132.9+79.63
9東京都区部94128.8+184.8
10徳島市92126+13.58
11新潟市87119.2+190
12甲府市86117.8+86.96
13水戸市85116.4+507.1
14鳥取市79108.2+102.6
15大津市76104.1+171.4
16長崎市73100+305.6
17浜松市7298.63+414.3
18仙台市6791.78+644.4
19静岡市6386.3-8.696
20前橋市6082.19-26.83
21さいたま市5575.34-70.59
22広島市5271.23+246.7
23宇都宮市4967.12+58.06
24富山市3953.42+11.43
25金沢市3547.95-78.13
26相模原市3547.95-2.778
27京都市3446.58-61.36
28松江市3345.21-92.16
29那覇市2635.62+766.7
30堺市2635.62+13.04
31千葉市2635.62-67.9
32大阪市2534.25-78.45
33北九州市2534.25-60.32
34岐阜市2432.88+2300
35大分市2331.51-41.03
36福島市2128.77-85.42
37宮崎市2027.4-16.67
38鹿児島市1824.66+800
39奈良市1621.92-51.52
40秋田市1520.55-91.48
41青森市1317.81-67.5
42津市1317.81-72.34
43横浜市912.33+80
44熊本市68.219-80.65
45松山市56.849-88.1
46佐賀市56.849-89.58
47福井市45.479-77.78
48山口市45.479-94.52
49神戸市34.11-97.37
50川崎市34.11-88
51和歌山市11.37-66.67
52長野市00-100

月間支出の推移

手芸・工芸材料の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.09100
1大津市0.3333.3+87.5
2新潟市0.23255.6+187.5
3北九州市0.19211.1+375
4名古屋市0.18200+200
5富山市0.16177.8+33.33
6静岡市0.15166.7-11.76
7福岡市0.15166.7+66.67
8盛岡市0.15166.7+114.3
9水戸市0.15166.7+87.5
10札幌市0.15166.7+114.3
11徳島市0.14155.6-76.27
12高松市0.13144.4+30
13相模原市0.13144.4+225
14甲府市0.11122.2+22.22
15広島市0.11122.2+22.22
16堺市0.11122.2+120
17京都市0.11122.2+120
18那覇市0.1111.1+400
19岡山市0.1111.1-9.091
20前橋市0.1111.1+66.67
21さいたま市0.1111.1
22松江市0.09100-10
23東京都区部0.09100+50
24山形市0.09100-25
25大阪市0.09100-55
26仙台市0.09100+350
27津市0.0888.89-20
28青森市0.0777.78-30
29金沢市0.0777.78-53.33
30秋田市0.0777.78-46.15
31福島市0.0777.78-61.11
32鹿児島市0.0666.67+200
33浜松市0.0666.67-25
34横浜市0.0666.67+200
35宇都宮市0.0666.67-40
36松山市0.0555.56-54.55
37大分市0.0555.56-72.22
38高知市0.0444.44-33.33
39福井市0.0444.44-42.86
40宮崎市0.0444.44-55.56
41奈良市0.0444.44
42佐賀市0.0444.44-78.95
43熊本市0.0333.33+50
44鳥取市0.0222.22
45長崎市0.0222.22-86.67
46神戸市0.0222.22-88.24
47川崎市0.0222.22-66.67
48山口市0.0222.22-66.67
49千葉市0.0222.22-94.44
50岐阜市0.0111.11
51和歌山市0.0111.11-50
52長野市00-100

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

手芸・工芸材料の月間支出の現状と今後

手芸・工芸材料への支出は、家庭内での創作活動や趣味の多様化、地域文化の反映を測る指標の1つです。2025年4月時点での全国平均は月額59円と、小規模な消費に見えるものの、都市別にみるとその差は非常に大きく、地域ごとの文化的・経済的背景が表れています。


支出額トップ都市の特徴と背景

まず、徳島市(256円)が全国で最も高い水準にあります。これは全国平均の4.3倍であり、前年比+1064%という急増が確認されています。徳島市は伝統工芸(藍染めや木工など)が根付く地域であり、地場のクラフト市場の活性化や高齢層・女性層を中心とした手仕事文化が息づいていることが背景と考えられます。特に、地域のカルチャーセンターやイベントとの連動が、消費を底上げしている可能性があります。

次いで宇都宮市(244円)も大きな伸びを示し(前年比+559.5%)、趣味を通じた市民の生活の豊かさが反映されている都市です。高齢化率が比較的高い地域では、余暇を活かした創作活動が活発で、支出増に繋がる傾向があります。

また、札幌市(183円)は前年比で+1425%という極めて大幅な増加を見せており、都市圏でありながら地方文化的な暮らしとの両立、そして寒冷地ゆえに「屋内趣味」への傾斜が強まる冬季要因などが支出を後押ししていると考えられます。


中位グループの支出傾向と生活文化

中位には岡山市(144円)名古屋市(142円)、広島市(113円)などが続きます。いずれも都市規模が中〜大でありながら、住宅事情により個人の創作空間を確保しやすい環境が整っている都市といえます。特に名古屋市の+238.1%という伸びは、生活文化の変化(巣ごもり需要やSNS投稿文化)と、ハンドクラフト市場の成熟が要因とみられます。


購入回数から見る習慣的利用

購入回数では、徳島市(0.4回)名古屋市(0.27回)、岡山市(0.19回)などが目立っており、頻度の高さから見ても「1時的な需要」ではなく、日常的・継続的な創作活動が定着している地域だとわかります。

特に注目すべきは秋田市(0.16回)で、前年同月比で+1500%の購入回数増を記録。月間平均支出は64円とそこまで高くないものの、安価な材料を頻繁に購入しているという市民の工夫が読み取れます。


なぜ今、支出が増えているのか ― 社会背景と時代の流れ

全体的な増加傾向は、新型コロナ以降の「在宅時間の充実」を背景にしています。また、SNS上での作品共有や、ネット通販での素材入手の容易化も影響しています。地方都市ほどリアル店舗が根強く残っているため、店頭での購入機会が支出として統計に反映されやすいともいえるでしょう。


支出の地域性と文化支援の可能性

手芸・工芸という分野は、地域文化の保存や女性の社会3加の促進、教育現場との連携といった幅広い役割を持ちます。支出額上位の都市では、市民講座や地域センターでの活動が盛んであり、今後も行政やNPOがこの傾向を育てていくことが期待されます。

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