【園芸用植物の都市別支出】富山市が全国トップの背景とは?

ペット・園芸

園芸用植物の支出額は都市によって大きな差があり、富山市(1,336円)が全国平均(605円)の2倍以上を記録。福井市や長野市も上位に入り、庭付き住宅の多さや園芸文化が影響。購入回数も富山市は2.15回と高く、生活習慣に園芸が深く根付いている。今後は地域差を活かした需要創出が鍵となる。

園芸用植物の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国752100+1.759
1長野市1706226.9+6.095
2札幌市1277169.8+107.3
3前橋市1241165+115.1
4和歌山市1201159.7+39.65
5水戸市1079143.5-13.26
6福井市1074142.8+96.7
7山形市1043138.7-21.04
8富山市982130.6-16.57
9福島市919122.2-9.19
10秋田市911121.1-26.94
11千葉市894118.9+234.8
12盛岡市888118.1-41.39
13松江市852113.3+2.899
14鳥取市845112.4-27.03
15高松市832110.6+16.36
16岡山市820109+79.82
17奈良市773102.8+9.957
18新潟市772102.7-14.98
19青森市764101.6-22.59
20松山市67790.03-19.02
21福岡市67689.89+140.6
22津市67389.49-24.13
23甲府市64886.17+0.778
24佐賀市64685.9-24.71
25さいたま市64185.24+17.61
26宇都宮市63183.91+2.435
27高知市62883.51+23.38
28大津市61882.18+59.28
29京都市61481.65+125.7
30熊本市59378.86-2.787
31浜松市58077.13+35.2
32山口市58077.13-33.79
33金沢市57976.99+36.56
34神戸市57776.73+82.59
35仙台市57175.93-25.07
36横浜市52669.95+15.1
37大分市51668.62+18.89
38名古屋市51468.35-30.45
39東京都区部51167.95+40.38
40鹿児島市43657.98-7.822
41川崎市43357.58+51.4
42徳島市41555.19-45.54
43相模原市40754.12-24.49
44大阪市39953.06+141.8
45宮崎市37950.4-1.044
46北九州市37149.34-12.71
47広島市36348.27-45.17
48堺市31942.42-50.54
49岐阜市31541.89-27.42
50那覇市27736.84+118.1
51静岡市27536.57-19.83
52長崎市15821.01-55.99

月間支出の推移

園芸用植物の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国1.06100+0.952
1札幌市2.35221.7+123.8
2長野市2.2207.5+16.4
3水戸市2.04192.5+56.92
4秋田市1.66156.6-0.599
5新潟市1.55146.2+35.96
6前橋市1.45136.8+51.04
7盛岡市1.43134.9-44.57
8津市1.39131.1+49.46
9富山市1.36128.3-17.07
10鳥取市1.35127.4-10.6
11福井市1.33125.5+17.7
12岡山市1.33125.5+66.25
13大津市1.33125.5+70.51
14山形市1.32124.5-38.03
15佐賀市1.32124.5+4.762
16福島市1.29121.7-16.23
17高松市1.24117+12.73
18松江市1.23116+2.5
19青森市1.22115.1-39
20仙台市1.2113.2-4
21金沢市1.19112.3+67.61
22甲府市1.19112.3+27.96
23奈良市1.17110.4-14.6
24松山市1.0296.23-37.42
25山口市0.8883.02-38.89
26名古屋市0.8681.13-27.12
27浜松市0.875.47-5.882
28宇都宮市0.875.47+6.667
29福岡市0.7974.53+75.56
30横浜市0.7974.53+46.3
31京都市0.7873.58+143.8
32宮崎市0.7671.7+46.15
33相模原市0.7570.75-11.76
34徳島市0.7469.81-26
35岐阜市0.7469.81+19.35
36千葉市0.7368.87+21.67
37神戸市0.6662.26+24.53
38熊本市0.6662.26-29.03
39大分市0.6662.26+4.762
40和歌山市0.6561.32-40.91
41川崎市0.6258.49+100
42さいたま市0.5854.72-26.58
43鹿児島市0.5753.77+18.75
44広島市0.5652.83-17.65
45堺市0.5652.83-44.55
46北九州市0.5652.83-25.33
47高知市0.5249.06-28.77
48静岡市0.3734.91-42.19
49東京都区部0.3533.02-12.5
50長崎市0.3432.08-50.72
51那覇市0.2321.7+21.05
52大阪市0.2220.75+4.762

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

園芸用植物の月間支出の現状と今後

園芸用植物の支出は、家庭での緑化・園芸趣味の反映であり、生活の豊かさや地域文化を測る1つの指標です。2025年4月時点での全国平均は605円と、比較的小規模な支出ながらも、都市によっては大きな違いが見られます。生活環境、気候条件、地域の園芸文化、住宅形態などが消費動向に深く関係しています。


支出額上位都市とその特徴

最新データによると、園芸用植物への支出が最も高い都市は富山市(1,336円)で、全国平均の2.2倍に相当します。次いで福井市(1,036円)長野市(1,015円)、高松市(944円)と続き、いずれも自然豊かで庭付き住宅が多い地域です。これらの地域では、園芸が生活の1部として根付いており、植木市や園芸イベントも盛んです。

富山市は前年比で+71.28%と顕著な伸びを見せており、家庭菜園や観葉植物需要の拡大が見られると考えられます。また、広島市(841円)+464.4%という突出した増加率を記録しており、何らかの地域的キャンペーンや園芸ブームが起きている可能性が高いです。


購入頻度に見る地域別の園芸習慣

支出額だけでなく、園芸用植物の購入回数からも地域差が読み取れます。富山市(2.15回)は購入頻度でも全国トップで、月に2回以上園芸植物を買う家庭が多いことを示します。佐賀市(1.94回)福井市(1.76回)、高松市(1.74回)なども高頻度で、定期的に植物を買い替えたり、追加購入する習慣があると考えられます。

1方で津市(1.38回)鳥取市(1.36回)では、前年同月比で支出額や回数が減少しており、地域内での園芸需要が1時的に落ち着いた様子もうかがえます。


気候と住宅環境の影響

園芸用植物への支出が多い都市の多くは、中山間地域や積雪地帯、または比較的土地に余裕のある地方都市です。たとえば富山市、長野市、福井市では、庭付き1戸建て住宅が1般的で、家庭菜園や季節の草花を育てることが生活文化として定着しています。

また、降水量や気温の変化に合わせた植物の買い替えが頻繁に必要となる地域では、購入回数が増える傾向にあります。特に北陸・信州地方のような4季の変化が顕著なエリアでは、季節ごとに異なる植物を楽しむ習慣があり、それが支出額に反映されています。


今後の展望と地域格差の可能性

園芸市場はコロナ禍以降、在宅時間の増加や癒し需要の高まりで全体的に活性化しています。特に地方都市では、都市型集合住宅に比べて園芸スペースに余裕があるため、引き続き支出額の上昇が予想されます。

しかし1方で、園芸人口の高齢化や若年層の関心の薄さなどによる将来的な減少も懸念されます。今後は地域ごとの園芸イベントや学校教育との連携を通じて、持続的な関心を育てる取り組みが重要になるでしょう。

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